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JALのLCC、ZIPAIRが成田~ホノルル線就航。西田社長「太平洋を渡る第一歩になる」
2020年12月19日 21:51
- 2020年12月19日 就航
ZIPAIR(ZIPAIR Tokyo)は12月19日、成田~ホノルル線を就航した。ZIPAIRはJAL(日本航空)が100%出資するLCC。これまでタイ・バンコク線、韓国・仁川(ソウル)線を就航しており、ハワイ・ホノルルは3地点目。
ZIPAIRの成田~ホノルル線
ZG2便: 成田(20時15分)発~ホノルル(07時55分)着
ZG1便: ホノルル(09時55分)発~成田(翌14時30分)着
新型コロナウイルスの影響で、バンコク線と仁川線は当初貨物便として就航したが(のちに旅客便化)、ホノルル線は最初から旅客便での就航となった。機材は290席仕様のボーイング 787-8型機(登録記号:JA825J)。初便の搭乗客は26名(ZIP Full-Flatが5名、Standardが21名)で、帰国需要が中心となったためか、往復ではなく片道の利用が多いとのこと。
なお、同社はホノルル線の利用者向けに、出発前の空港でのPCR検査(ハワイ州指定の陰性証明を取得できる)、帰国後の在宅PCR検査、出発時の自動車預かりサービスなどをセットにした「Withコロナ安心パック」(組み合わせにより3万9800円~5万1800円)を提供している。
就航式典に臨んだZIPAIR Tokyo 代表取締役社長の西田真吾氏は、バンコク、仁川に引き続き、現地に直接赴いて就航前の準備や調整が行なえず、ほぼすべてリモートで作業して就航日を迎えたと説明。西田氏は同社の設立会見当初から「太平洋を渡るLCCになる」と言い続けてきたが、今回のホノルル線で長距離路線に進出、アメリカに初上陸することについて、「これが太平洋を渡るための第一歩になる」と述べ、待望の路線開設である喜びを表現した。
また、3地点目を開設したことについて、「バンコク、仁川、ホノルルと需要が太い地点を選んでいるので、需要が戻ればすぐに収益に柱になる」と展望を示し、「コロナ禍で予断は許さない状況ながら、以前のように自由に海外に渡航できる日がいつか来るだろうと、当社は『レディ』の状態を作っておくことを皆さまにお約束する」と、将来のコロナ収束に向けて期待する心持ちを明かした。