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JALとウェザーニューズ、乱気流を避けて「揺れない飛行機」のための仕組みを共同構築。2021年1月から連携

2020年12月22日 発表

JALとウェザーニューズは、航空機の揺れによる影響を未然に防ぐ仕組みを共同構築した

 JAL(日本航空)とウェザーニューズは、航空機の揺れによる乗客とCA(客室乗務員)への影響を未然に防ぐための仕組みを共同で開発した。

 気流の乱れによる揺れの情報をリアルタイムに地上へ自動報告する仕組みを、JALが日本で初めて航空機に搭載し、その報告データをウェザーニューズの運航管理支援システムに反映することで、AIが処理して運航中の航空機へ自動通知するというもの。

 これまでは、乱気流に遭遇しても揺れの収まったあとにパイロットが手動データ送信や無線で揺れ情報を報告していたため、後続機に伝わるまでのタイムラグが大きくなっていた。

 この仕組みの運用が始まることで、通知を受けた後続機のパイロットは、シートベルトの着用のサイン、機内食提供のタイミングの変更、揺れを避けた飛行高度の変更など、安全対策をより早く実施することが可能になるという。システムは2021年1月から連携を始める予定。

揺れの観測から後続機への通知までを全自動化することで高まる安全性のイメージ
揺れの原因となる気流の乱れを表す指標を自動計算する技術について
地上に報告された揺れ情報を即時に運航中の航空機に自動通知するシステム