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プリンスホテルの新ブランド「プリンス スマート イン 恵比寿」開業。非対面/非接触でニューノーマル対応の次世代型ホテル

2020年10月8日 開業

次世代型ホテルブランド「プリンス スマート イン」1号店「プリンス スマート イン 恵比寿」が開業した

 プリンスホテルは、新ホテルブランド「プリンス スマート イン」の1号店となる「プリンス スマート イン 恵比寿」を、10月8日に開業した。開業前に開かれた内覧会をレポートする。

 プリンス スマート インはICTやAI技術を導入し、安全・安心で快適な空間を提供。スマートフォンなどを活用したシームレスなサービスで「デジタル世代の“スマートな滞在ニーズ”」に応えるという宿泊特化型ホテルブランド。

 プリンス スマート イン 恵比寿では、スマホのアプリによるスマートキーや複合型サービスロボット、スマートスピーカー、スマートミラー、大型のタッチパネルサイネージなどを設置。チェックイン時のキャッシュレスによる支払いとアプリによるスマートキー発行で、接触することなくホテルの利用が可能で、人との接触を少なくしたニューノーマルの時代に対応した利用法が特徴。宿泊者向けのロッカーもQRコードを使ったロックにて利用できる。館内の警備と清掃にサービスロボットを利用する。

 この1号店となる恵比寿を皮切りに、今後首都圏のほか、地方都市、新幹線停車駅や地方空港周辺都市など、プリンスホテルが出店していないエリアを軸に出店。中長期では2030年度までに100店舗を目指すとしている。同ブランドでも導入する機能はホテルごとに異なり、今後はチェックイン時の顔認証など新たな技術も導入していく。

プリンス スマート イン 恵比寿全景。建物は複合施設となっていて、写真奥は「プラウド恵比寿ヒルサイドガーデン」となっている
プリンス スマート イン 恵比寿(Prince Smart Inn Ebisu)

開業日: 2020年10月8日
所在地: 東京都渋谷区恵比寿南3-11-25
アクセス: JR恵比寿駅から徒歩約5分、東京メトロ日比谷線恵比寿駅から徒歩約3分
チェックイン/チェックアウト: 15時/11時
客室数: 82室
付帯施設: カフェレストラン(約40席)、会議室、フィットネスジム、ランドリーなど
Webサイト: プリンス スマート イン

道路側から見た全景
恵比寿南3丁目交差点側から。訪れるとまずこのような建物を目にする
エントランス正面側。地上7階建て
エントランス。車寄せにもなっている
エントランスの銘板
ホテルロビーは、緑も映えて落ち着いた空間
エントランスから入ると、正面に緑見える大きな窓
ホテルロビーはレセプションカウンターと一体
タッチパネル対応のマップ型デジタルサイネージがある
デジタルサイネージでは周辺情報を見ることができる。電車が運行時間にあわせて動いている
周辺レストラン情報などをチェックすることができる
シェアトリップという画面でSNS投稿も表示される
レセプションカウンター。自動チェックイン・チェックアウト機が並ぶ
自動チェックイン・チェックアウト機はタッチパネル対応
まずはチェックイン、チェックアウト、ロッカーキー発行で作業選択
チェックインではアプリのQRコードを読み込む
ルームキーは、スマホキーかカードキーのどちらかを選択
チェックイン完了。スマホキーを選んだのでキーをダウンロードしている
キーがダウンロード完了
スマホキーの画面。ルームナンバーも表示される
カードキーと同じように部屋のキーセンサーにタッチ。ドアには消毒済みの封印
アメニティ類はカウンターで受け取る
検温チェック機
サーモグラフィーでも体温チェックをしている
手指消毒用の装置。手をかざすと自動で消毒液が出る
宿泊者向け手荷物預かり用のロッカールーム
発行したQRコードを使って開け閉めをする
警備と清掃で複合型サービスロボットが自動巡回する
充電用のドックに戻ったところ
1階のエレベーターホール
コインランドリーも用意する
ロビー横にあるカフェ「ダカフェ」。新鮮なフルーツや野菜が自慢
天気がよい日には、オープンなテラス席も用意される
1階だが道路からは高く眺めがよい
宿泊料金には朝食が含まれている。シャインマスカットのフルーツサンドとアイスコーヒー
野菜をふんだんに使ったホットサンド
テイクアウトも可能で好きな時間に楽しめる

 客室は紺と白を基調にした清潔感あるモダンなデザイン。全客室にスマートスピーカーを、部屋によりスマートミラーを備える。内線電話用にもスマホが置かれていて、デジタル世代の好みに寄せている。スマートスピーカーはAmazon Echo Spotで「アレクサ」の呼びかけにより館内案内検索や音楽再生などができる。

 スタンダードシングルが30室、スタンダードダブルが14室、スタンダードツインが32室、デラックスツインが5室、ユニバーサルツインが1室の構成。室内は一般のビジネスホテルとほぼ同等か少し余裕のある広さ。窓が広めにとられていて、眺望が楽しめる。ユニットバスではなく、浴槽のないシャワールームが備えられている。壁面には、緑が美しい苔でできた「スカンディアモス」という植物が飾られていて、これには脱臭や調湿の効果がある。

 宿泊料金は1万円前後の客室が多く、リーズナブルな価格で機能性と利便性を追求している。すべての宿泊料金には、朝食も含まれている点も特徴。

一番大きなサイズのデラックスツイン
デラックスツイン
デスク周りなど余裕のある作り
水回りが別部屋になっている。右はシャワールーム
スタンダードシングル。角部屋なので眺望がよい
スタンダードシングル入口から見たところ。洗面台がある
スタンダードシングル
スタンダードダブル
スタンダードダブル
スタンダードダブル
スタンダードツイン
スタンダードツイン
すべての部屋に薄型の壁掛けテレビがある
館内案内表示。もちろんWi-Fiも完備している
コインランドリーの使用状況をチェックできるのは便利
洗面周り
フェイスタオルやハンドソープ
部屋により(デラックスツインと7階の一部)スマートミラーを備える
天気予報チェックや音楽再生ができる
全室シャワールーム
シャンプーとコンディショナー、ボディソープ
調湿効果のある苔でできた「スカンディアモス」
全室にスマートスピーカーが備えられている
スマホは内線電話用
空気清浄機も用意されている

 内覧会ではプリンスホテル PSI事業部長 前田朋子氏が登壇、「本日プリンホテルの4つめのブランドとなるプリンス スマート インがスタートしました。若手スタッフで運用していくホテルになります。プリンス スマート イン 恵比寿では11名の若手スタッフで運営します。このスタッフが起点となって、スマート、スタイリッシュ、アクティブ、イノベーションを追求をキーワードに全国展開していく予定です。ぜひ次に開業予定のプリンス スマート イン熱海も期待してください」と、今後の展開も含めてのあいさつがあった。

 続けてプリンス スマート イン 恵比寿 支配人 薄井茜氏が、「このプリンス スマート イン最初のホテルの恵比寿での開業をたいへんワクワクした思いで迎えました。当初7月の開業予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期。新たな衛生・消毒基準のプリンス セーフティー コミットメントに対応し、当ホテル最大の特徴であるICT、AIを駆使した非接触型のサービスの提供により、新しい生活様式のなかでのニーズに応えることができるという段階になり、開業のはこびとなりました。スタッフはみな30歳代が中心です。笑顔で元気にお客さまを迎えていこうと思っています」とのあいさつがあった。

 新たに始まった新ブランド プリンス スマート インは、2020年度冬に熱海、2021年夏に京都の四条大宮、2022年中には那覇市に開業が予定されている。

株式会社プリンスホテル PSI事業部長 前田朋子氏
プリンス スマート イン 恵比寿 支配人 薄井茜氏
プリンス スマート インは国内で4つめのブランド
リミテッドサービスを提供するスマートなホテル
プリンス スマート インの今後の出店計画。中期で100店を目指す
運営に関わる11名の30代を中心とした若手スタッフ達