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プリンスホテルの新ブランド「プリンス スマート イン 恵比寿」開業。非対面/非接触でニューノーマル対応の次世代型ホテル
2020年10月9日 13:34
- 2020年10月8日 開業
プリンスホテルは、新ホテルブランド「プリンス スマート イン」の1号店となる「プリンス スマート イン 恵比寿」を、10月8日に開業した。開業前に開かれた内覧会をレポートする。
プリンス スマート インはICTやAI技術を導入し、安全・安心で快適な空間を提供。スマートフォンなどを活用したシームレスなサービスで「デジタル世代の“スマートな滞在ニーズ”」に応えるという宿泊特化型ホテルブランド。
プリンス スマート イン 恵比寿では、スマホのアプリによるスマートキーや複合型サービスロボット、スマートスピーカー、スマートミラー、大型のタッチパネルサイネージなどを設置。チェックイン時のキャッシュレスによる支払いとアプリによるスマートキー発行で、接触することなくホテルの利用が可能で、人との接触を少なくしたニューノーマルの時代に対応した利用法が特徴。宿泊者向けのロッカーもQRコードを使ったロックにて利用できる。館内の警備と清掃にサービスロボットを利用する。
この1号店となる恵比寿を皮切りに、今後首都圏のほか、地方都市、新幹線停車駅や地方空港周辺都市など、プリンスホテルが出店していないエリアを軸に出店。中長期では2030年度までに100店舗を目指すとしている。同ブランドでも導入する機能はホテルごとに異なり、今後はチェックイン時の顔認証など新たな技術も導入していく。
プリンス スマート イン 恵比寿(Prince Smart Inn Ebisu)
開業日: 2020年10月8日
所在地: 東京都渋谷区恵比寿南3-11-25
アクセス: JR恵比寿駅から徒歩約5分、東京メトロ日比谷線恵比寿駅から徒歩約3分
チェックイン/チェックアウト: 15時/11時
客室数: 82室
付帯施設: カフェレストラン(約40席)、会議室、フィットネスジム、ランドリーなど
Webサイト: プリンス スマート イン
客室は紺と白を基調にした清潔感あるモダンなデザイン。全客室にスマートスピーカーを、部屋によりスマートミラーを備える。内線電話用にもスマホが置かれていて、デジタル世代の好みに寄せている。スマートスピーカーはAmazon Echo Spotで「アレクサ」の呼びかけにより館内案内検索や音楽再生などができる。
スタンダードシングルが30室、スタンダードダブルが14室、スタンダードツインが32室、デラックスツインが5室、ユニバーサルツインが1室の構成。室内は一般のビジネスホテルとほぼ同等か少し余裕のある広さ。窓が広めにとられていて、眺望が楽しめる。ユニットバスではなく、浴槽のないシャワールームが備えられている。壁面には、緑が美しい苔でできた「スカンディアモス」という植物が飾られていて、これには脱臭や調湿の効果がある。
宿泊料金は1万円前後の客室が多く、リーズナブルな価格で機能性と利便性を追求している。すべての宿泊料金には、朝食も含まれている点も特徴。
内覧会ではプリンスホテル PSI事業部長 前田朋子氏が登壇、「本日プリンホテルの4つめのブランドとなるプリンス スマート インがスタートしました。若手スタッフで運用していくホテルになります。プリンス スマート イン 恵比寿では11名の若手スタッフで運営します。このスタッフが起点となって、スマート、スタイリッシュ、アクティブ、イノベーションを追求をキーワードに全国展開していく予定です。ぜひ次に開業予定のプリンス スマート イン熱海も期待してください」と、今後の展開も含めてのあいさつがあった。
続けてプリンス スマート イン 恵比寿 支配人 薄井茜氏が、「このプリンス スマート イン最初のホテルの恵比寿での開業をたいへんワクワクした思いで迎えました。当初7月の開業予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期。新たな衛生・消毒基準のプリンス セーフティー コミットメントに対応し、当ホテル最大の特徴であるICT、AIを駆使した非接触型のサービスの提供により、新しい生活様式のなかでのニーズに応えることができるという段階になり、開業のはこびとなりました。スタッフはみな30歳代が中心です。笑顔で元気にお客さまを迎えていこうと思っています」とのあいさつがあった。
新たに始まった新ブランド プリンス スマート インは、2020年度冬に熱海、2021年夏に京都の四条大宮、2022年中には那覇市に開業が予定されている。