ニュース

肥薩おれんじ鉄道 八代駅~出水駅間、くま川鉄道 全区間は運休長期化の見込み。橋梁流出や本社浸水など、再開の見通し立たず

7月3日からの大雨で大きな被害を受けた肥薩おれんじ鉄道とくま川鉄道は、当分の間、運行を見合わせる

 肥薩おれんじ鉄道とくま川鉄道は、7月3日からの大雨の影響による被災により、被害の大きかった区間において当分の間、運休する見込みであることを告知した。

 肥薩おれんじ鉄道は、佐敷駅が冠水したほか、海浦駅~佐敷駅間で線路内へ土砂流入、御立岬公園駅~肥後田浦駅間で道床流出など、20か所で被害が確認されており、八代駅~出水駅では終日運行を見合わせ、米ノ津駅~出水駅間で一部列車のみ運行している。

 八代駅~出水駅区間については復旧の見通しがたっていないとし、当分の間運休。復旧作業の進捗に応じて、順次運行区間を拡大するとしている。

 くま川鉄道は、本社が水没したことを告知しているほか車両浸水が発生。人吉温泉駅での線路冠水や土砂流入、国の登録有形文化財に指定されている「球磨川第四橋梁」(川村駅~肥後西村駅間)が流出するなど大きな被害を受け、湯前線全線で当分の間、運行の見通しが立たない状況としている。

くま川鉄道のWebサイトより
国土交通省が発表した7月6日11時30分時点で確認された鉄道関係施設の被害