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ANA、羽田空港第2ターミナルの保安検査場Cなど出発ロビー南側を75日ぶり再開

2020年7月1日 再開

ANAは、羽田空港第2ターミナルの保安検査場Cなど、出発ロビー(2階)施設を再開

 ANA(全日本空輸)は7月1日、新型コロナウイルスの影響で4月17日から閉鎖されていた羽田空港第2ターミナル 出発ロビー(2階)の南側施設の一部を再開した。ANAの羽田発着路線は7月1日以降、運休となっていた路線も含めて大幅に復便。南側施設の再開で旅客増に対応する。

 7月1日に再開するのは、下記の施設。ダイヤモンドメンバーなどが利用できる「ANA SUITE CHECK-IN」は5月29日に再開済み。保安検査場Dや南側のSPECIAL ASSISTANCE(お手伝いの必要な旅客向けカウンター)や団体手続き/国際線から国内線への乗り継ぎカウンターは引き続き閉鎖されている。

・保安検査場C
・ANA PREMIUM CHECK-IN
・自動チェックイン機
・自動手荷物預け機(ANA BAGGAGE DROP)
・搭乗手続きカウンター(10~14番)

 保安検査場Cを案内する再開後初の便となったのは、羽田~伊丹線のANA985便で、6月30日まで運休していた便。保安検査場C先の64番搭乗口からの出発となった。その後、62番搭乗口を利用する岩国行きのANA631便、65番搭乗口を使用する広島行きのANA671便と、早朝から続々と保安検査場Cを案内している。

4時50分に保安検査場Cが75日ぶりのオープン
保安検査場Cを案内する最初の便は、羽田~伊丹線のANA985便(羽田発6時25分)
保安検査場Cでもサーモグラフィによる検査を実施
保安検査場C近くの搭乗手続きカウンター
5時15分のカウンターオープン時、南側再開の案内を含めたアナウンスが行なわれたあと地上旅客スタッフが一礼
さっそくカウンターを訪れる旅客の姿が
7月1日早朝の第2ターミナル南側の様子(写真左)。写真右は6月19日に撮影した際の様子
保安検査場Cを案内する告知
空き状況表示も保安検査場Cを含めて表示している
出発ロビー南側の自動手荷物預け機(ANA BAGGAGE DROP)や、自動チェックイン機も稼働を再開
ANA PREMIUM CHECK-INと専用保安検査場も7月1日再開
ANA SUITE CHECK-INは5月29日に再開済み
ANAエアポートサービス株式会社 旅客サービス部長 久沢弘太郎氏(右)と、同 旅客サービス部2課 山﨑晴菜氏(左)

 南側エリアの再開にあたってインタビューに応えた、ANAエアポートサービス 旅客サービス部長 久沢弘太郎氏は「緊急事態宣言下の状況を見ているので感慨深い」、地上旅客スタッフの山﨑晴菜氏は「だんだんお客さまも増えてきて、うれしい気持ちでいっぱい」と再開に対して喜びのコメント。

 7月の4連休に向け予約も増えてきており、8月にかけて繁忙期を迎えることになるが、その対策については、「どういった形で衛生的で清潔な空間作りを提供できるか。お客さまが増えていくなかでのANA Care Promiseというものを、いままさに検討しているところ」と述べた。

 また、ANA LOUNGEなどを先行再開していることについて、「多頻度のお客さまの方が、比率としては多くご利用(を再開)いただいており、ラウンジは混雑というほどではないが、多くのお客さまにご利用いただいている」との現況を語った。

 ちなみに、保安検査場Dの再開については現時点で見込みが立っていないとするが、保安検査場AとBはスマートレーンの導入をすべて終えていることから、「現在の予約状況からすると保安検査場A、B、Cで対応できると考えている。保安検査場AとBがすべてスマートレーン化しており、フルにスマートレーン化した状態で繁忙期を迎えるのは今回が初めて。スピーディに通過できるので期待している」と話した。