ニュース
ANA、優先搭乗を中止し、機内エリア別の“6段階搭乗”を開始。都道府県をまたぐ移動の自粛解除で家族連れも増加
7月1日から南側出発ロビーも一部除き再開
2020年6月19日 12:39
- 2020年6月19日 開始
ANA(全日本空輸)は6月19日、国内線搭乗時の優先搭乗を廃止し、機内のエリア別に設定されたグループ番号順に搭乗する“6段階搭乗”をスタートした。
これまでのANAの搭乗順は、グループ1がAMC(ANAマイレージクラブ)のダイヤモンド会員、グループ2がAMCのプラチナ会員、SFC(スーパーフライヤーズ)会員、スターアライアンスゴールド会員、プレミアムクラス乗客に分類され、グループ1~2は優先搭乗として案内。その後、後方席や窓側席のグループ3、すべての搭乗客をグループ4の順に機内へと案内していた。
6月19日からはこの運用を変更。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、機内や通路における接触や3密を避けるために、機内を大きく前方/後方、窓側席/中央席/通路側席に分け、後方から前方、窓側から通路側へと順番に搭乗するように変更した。
6月19日から搭乗順
グループ1(Group1):後方窓側席
グループ2(Group2):後方中央(間)席
グループ3(Group3):後方通路側席
グループ4(Group4):前方窓側席
グループ5(Group5):前方中央(間)席
グループ6(Group6):前方通路側席
AMCのダイヤモンド/プラチナサービス会員、SFC会員、スターアライアンスゴールド会員向けの優先搭乗は一時中止されているが、優先レーンを設置しており、各グループごとに優先して搭乗することはできる。
また、家族連れなどで並び席を取っている場合は、申し出ることで一緒に搭乗してよいという。
前方と後方の境目については飛行機の機種によって異なるが、ほぼ中央付近の列番号で分割。中央付近にドアやギャレー、非常口など明確にエリアが分かれている機種は、その位置を境目にしている。
このほか、ボーイング 767/777/787型機のような双通路(ワイドボディ)機で、2つのドアから搭乗する場合には、前方側のドアをプレミアムクラスとF~K席、2番目のドアをA~E席の旅客が利用するよう案内する。
6月19日に初めてこの運用を始めたが、担当者によると搭乗口の通過に要する時間は以前の運用よりも長くなっているとのことで、その理由として「グループが切り替わる回数が増えて、そこで少し時間がかかっている」とのこと。運用初日ということで、今後の搭乗客への周知も含めて、課題を解決して、よりスムースな運用を目指す考えだ。
6月19日には政府方針に基づき、都道府県をまたぐ移動自粛が解除されたことから、担当者も「肌感覚として多くなったと感じる。昨日まではビジネスのお客さまが多い印象だったが、今日(6月19日)は家族連れが増えた」と、早速、人の流れに変化が生まれている様子。
ANAでも旅客増に対応し、6月19日からこれまで閉鎖していた第2ターミナル南側、62番ゲート付近のANA LOUNGEをこの日から再開。
また、ANAでは7月1日から国内線の運航を多数再開する予定(関連記事「ANA、7月の国内線運休/減便を発表。羽田/伊丹発着便はほとんどの路線を再開」)となっており、これに合わせて、現在閉鎖している南側出発ロビーの施設も、以下の施設の運用を再開する。
・PREMIUM CHECK-IN
・自動チェックイン機
・手荷物受付(ANA BAGGAGE DROP)
・搭乗手続き、航空券ご購入、国際線乗り継ぎ
・保安検査場C
※「保安検査場D」「SPECIAL ASSISTANCE(お手伝いが必要な旅客向けのカウンター)」「団体手続き・国際線/国内線乗り継ぎ」は引き続き閉鎖