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おうちでタイ気分! 定番デザート「カオニャオ・マムアン」作ってみた

ゆきぴゅーの「食う想旅行」

タイの定番デザート「カオニャオ・マムアン」に挑戦

 トラベル Watch読者の皆さん、こんにちは。長い家ごもり中のゆきぴゅーです。ロックダウンが段階的に解除されつつある世界各国ですが、以前のように安心して海外旅行ができるまでには、もうしばらく時間がかかりそうですわね。

 そんなコロナ禍の今、せっかく時間もあることだし、各国で食べた『あの味』を再現して胃袋だけでも海外気分を味わえたら!と考えて「食う想旅行」をすることにしました。今回はタイの定番デザート「カオニャオ・マムアン」です。

タイのレストランで出る典型的なもの
こちらはエアアジアの機内食。メインのシャケ弁と遜色ない存在感がすごい

 カオニャオ・マムアンとは、“もち米とマンゴーのココナッツミルクソースがけ”のこと。カオニャオがもち米、マムアンがマンゴーという意味で、英語だと「Mango sticky rice」。このカオニャオ・マムアン、ココナッツミルクソースを染み込ませた甘~いもち米と、甘く熟したマンゴーを一緒に食べるとたまらない美味しさで、私は「明日地球が滅びるという日に食べたいモノ」の1つに、このカオニャオ・マムアンを挙げるほどの大好物。ただ日本ではまだ食べたことはないので、あれがおうちで食べられたらな~と思ったのがきっかけです。

葉っぱで作った器でこんな素敵に出てきたことも

思ってた以上のデキに感動!

 ということで、今回用意した材料からご紹介しましょう(※もち米の量からすると6~8人分くらいのレシピになります)。

カオニャオ・マムアンのレシピ

マンゴー:お好きなものをお好きなだけ
もち米:2合(蒸す前に数時間浸水するとベター)
ココナッツミルク:1缶(400g)
砂糖:100g
米粉(コーンスターチでも可):大さじ1
塩:少々

今回使った材料。もち米は一晩水に漬けておき、しっかり水切りしました
ご参考までにマンゴーのお値段。宮崎産は「極上国産マンゴー」と書かれて売られていました

 まずはもち米を蒸します。今回は一晩浸水しておきましたが、数時間でもOKかと。炊飯器のメニューに「おこわ」がある人はそちらで。私は蒸し布を使って蒸し器で(初めて)炊いてみました。お湯が沸騰したらいったん火を止めてもち米を入れ、30分ほど蒸します。

こうやって真ん中を凹ますとよいらしいです

 もち米を蒸している間に、もち米と混ぜるココナッツミルクソースの準備です。一般的にスーパーで売っているココナッツミルク缶の容量は400gで、今回はそれを全部使いましたが、最終的に少し余りました。余ったものはバニラアイスにかけたり、白玉粉やあんこと一緒にココナッツミルクデザートとして食べてもよいですね。

ココナッツミルク300gに砂糖100gと塩少々を入れ弱火にかけます
砂糖が溶けるまで混ぜ混ぜして火から下ろしておきます

 次に、もち米の上にかける仕上げ用のココナッツソースを用意します(なくてもOK)。ココナッツミルク100gに、水で溶いた米粉大さじ1と塩少々を入れて弱火でとろりとするまで混ぜます。

とろみが出てきたらOK。もち米に甘いソースを混ぜるので、これには砂糖は入れません

 もち米が蒸し上がったら、先ほど作った甘いココナッツミルクソースと混ぜ合わせます。もち米が熱いうちに混ぜるのが大事です。このとき、人数によってもち米やココナッツミルクソースの量を調整してください。ココナッツミルクは「こんなにかけちゃって大丈夫かな?」くらいドロドロでも、時間が経てばもち米がぐんぐん吸収するのでご安心を。

もち米が美味しそうに蒸しあがりました
甘いココナッツミルクソースと混ぜます(食べる量だけ)。このくらいドロドロのお粥状でも、お米がぐんぐん吸収していきます

 さて、いよいよマンゴーを切ります。切り方は自由ですが、まずはよく見かける3枚おろしの切り方でメキシカンマンゴーを。

マンゴーの種は中心にあるので
種の部分を残して左右に切ります
サイの目に切り込みを入れて、皮の裏側から押すように反らせます

 続いて、ずっしり重い1個2000円超の高級宮崎マンゴー。ドキドキ!

半分くらい皮をむいて切り落としたら、
このように切ります。大胆に切る方がリッチな気分を味わえます

 それでは盛り付けましょう。ココナッツミルクソースが染み込んだもち米をお皿によそって、左右に切ったマンゴーを添えます。最後に、米粉でトロみをつけたココナッツソースをもち米の上にかけたら完成~!

 今回初挑戦でしたが、思っていた以上の再現度に感動でした。目を閉じれば、チャオプラヤー川のほとりのレストランで対岸に沈む夕日を見ながら食べているような気分に(なるはず)!

完成~!

 さて今回用意した3種類のマンゴーですが、メキシコ産と宮崎産は色も似ていて、ねっとりとした食感も甘みもそっくり(値段はだいぶ違いますが)。タイ産はもう2、3日熟した方がよい感じだったので数日後に食べたのですが、こちらはしっかりした食感ですがトロンと甘くて美味でした。

 ココナッツミルクはココナッツミルクパウダーをお湯で溶いたものでもオーケーですし、世の中にはレトルトのもち米も売っています。ちなみに私はこれ、2019年のタイフェスティバルで購入しました。もっとお手軽に試したいという人は冷凍のカットマンゴーでも代用可でしょう。皆さまもおうちでタイのデザート「カオニャオ・マムアン」を召し上がれ♪

ココナッツミルクパウダー(左)とタイ産のレトルトもち白飯
4~5月が1年のなかでも一番甘みが強まるというタイ産マンゴー

 最後の最後に、おまけ。

タイのレストランではもち米はこのようなカゴに入れて出されることが多いのですが、
昨年のタイ旅行で手に入れたこのカゴ、今回初めて使うことができました