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黒糖お取り寄せ! 沖縄グルメの定番ラフテーとサーターアンダーギー作ってみた

ゆきぴゅーの「食う想旅行」

おうちで作る、黒糖を使った沖縄料理です

 海外旅行に行けるようになるまでの間、あのとき食べたあの味をおうちで再現して、胃袋だけでも海外気分を味わいましょうというこの企画。

 国内に目を向けた先月は、冬の北海道を想いながら「おうちでカニしゃぶ」旅行でしたが、今月は南国・鹿児島&沖縄編! 喜界島産の黒糖を使って、いつも沖縄で食べる“あの味”を再現してみました。

こちらが私の大好物、喜界島 南村製糖さんのかちわり純黒糖。雑味のない風味ある優しい甘さが口いっぱいに広がって、すぅっと溶けていきます。黒糖はビタミンやミネラルが豊富で、まさに大地の恵み

 まず、今回なぜ沖縄産ではなく鹿児島・喜界島の黒糖なのかといいますと、以前那覇の国際通り沿いにある黒糖専門店で、いろいろ試食させてもらっているときに、勧められた鹿児島県喜界島のかちわり純黒糖の美味しさに感動。お土産に1袋購入してきました。

 以来その黒糖を作っている南村製糖さんのオンラインショップでお取り寄せをするほど好きになってしまったのです。もちろん沖縄でも黒糖は作られていますが、ひょんなことからファンになったのが鹿児島県の喜界島の黒糖だったのでした。

私はそのまま食べることが多いですが、コーヒーやチャイに入れたりも
やちむんの蓋物に入れています。沖縄ではこのような黒糖入れが一般的なのだとか

 ということで今回は、その南村製糖さんの黒糖を使って、沖縄の郷土料理に挑戦! ちなみにお料理に使ったのは、かちわり黒糖ではなく、使いやすい粉状になっている黒糖粉です。

お取り寄せした純黒糖粉との黒糖粉

沖縄の居酒屋の定番ラフテーに挑戦。お肉屋さんで皮付き三枚肉が手に入った!

黒糖と泡盛で煮ると、より沖縄の味に

 私は豚肉、特にかたまり肉が大好き!なので、沖縄で居酒屋に行くと決まってラフテーを注文します。“三枚肉”と呼ばれる豚肉の煮込みですが、沖縄では黒糖と泡盛を使って味付けをすることが多いのだそう。

 そして沖縄で食べるラフテーといえば必ず皮付きですよね。でもいつも行くスーパーでは皮付きは見たことがありません。そこで今回は、お肉屋さんに注文して皮付きの豚ばら肉をゲット! 4、5人分にあたる700gを買ってきました。

ラフテーの材料(4~5人分)

皮付き豚ばら肉(かたまり):700g
かつおだし:4カップ(※事前に用意して冷ましておくとよい)
泡盛:250mL
純黒糖粉:80g
しょうゆ:120mL

ラフテーの材料。泡盛は「久米仙」を用意しました
初めて買った皮付きの豚ばらかたまり肉! あぁ、幸せ
こちらは那覇の居酒屋で出てきたラフテー。ほうれん草の白和えの上に盛られて出てきたのを真似してみることに

 まずは豚肉をさっと洗って茹でます。切らずに丸ごと水から鍋にかけ、沸騰したら弱火で40~50分。途中アクが盛大に出るので取ります。

水から入れちゃいます
アクを取りつつ、何回か裏返しながら弱火で茹でます
40~50分経ったら火を止めてそのまま冷まします

 いろいろなラフテーレシピを見ると、ここで茹で汁を捨てずにそのまま煮込む際に使う方法と、かつおだしで煮込む方法の2通りがあることが分かりました。

 この茹で汁問題、どうしたものかと悩みましたが、今回は皮付きでもさっぱりといただける(であろう)かつおだしを採用することに。そのかつおだしに加えるのが沖縄のお酒、泡盛と南村製糖さんの自園栽培さとうきびを搾汁して煮詰めただけの純黒糖粉です。

茹で汁から豚肉を出して切ります。もう少し大きめに切ってもよかったかも
かつおだしに泡盛を加えます
豚ばら肉を入れて5分くらい煮ます
ここで黒糖の登場! 全部入れます
味がなじむまで5~10分くらい煮たら
しょうゆを加えます。一気に入れず時間差で2回くらいに分け入れて
あとは弱火で1時間弱煮込みます
最後はこんないい感じの色に!
煮込んでいる間に作ったほうれん草の白和えの上に乗せて、いつかの居酒屋気分。いただきま~す

 食べてみると、泡盛と黒糖でじっくり煮込んだラフテーは思っていた以上に美味しくて本格的! お肉は箸で簡単に切れるくらいやわらかです。そして改めて感じたのは皮付き肉の見た目のインパクト。「これぞラフテー!」という、その食感! その味! 皮があるだけでこんなにも違うものなのですね。普段作る豚の角煮とは別物でしたわ~。

沖縄の揚げドーナツ、サーターアンダーギー。おうちで作ったら意外と簡単だった

サーターアンダーギー。沖縄の方言で、砂糖(サーター)を油で揚げたもの(アンダーギー)という意味

 2品目は黒糖を使ったお菓子です。沖縄定番のおやつといえば、サーターアンダーギーですね。

 沖縄に行くとスーパーでも道の駅でも市場でも空港でも、ありとあらゆるところで見かけるサーターアンダーギー。あの素朴な味、たまに無性に食べたくなりませんか?

 私は今回初めて作ったのですが、用意する材料が少なくて、作り方も簡単でびっくり。油で揚げるというハードルさえ苦にならなければ、超お手軽な絶品おやつです。ある程度日持ちもして常温保存OKなので、少し多めに作ってもいいですね。

黒糖サーターアンダーギーの材料。シンプルです

黒糖サーターアンダーギー(5~6cmサイズで7個分)

薄力粉:100g
黒糖粉(加工黒糖):60g
ベーキングパウダー:小さじ2/3
卵:1個
サラダ油:小さじ1
揚げ油:適宜(油が少ないと膨らみがわるいのでたっぷり目で)

ボールに黒糖と卵を入れます
泡立て器でよく混ぜます
次にサラダ油を加えます
薄力粉とベーキングパウダーをふるって入れて混ぜます。するとかなり緩い生地に……(写真は撮り忘れ)
どろ~ん。思っていたよりだいぶ緩いけど大丈夫かな!?と心配になりつつ生地を7等分。手に油をつけないとベチャベチャ過ぎて大変なことになりました。頑張ってボール状に丸めてなんとか油の中に
油の温度は150~160℃の低温でじっくり揚げます
ぉおお! なんだかそれっぽくなってきましたよ
揚げ時間は大きさにもよりますが4分ほど
初☆黒糖サーターアンダーギーの完成

 さすが揚げたて! サクサクとした食感で黒糖の優しい甘さが感じられてとっても美味しい♪ ただ揚げる前の生地の緩さが気になるところ。おそらく小麦粉の種類や卵の大きさなどで微妙に変わってしまうのでしょう。そこで、薄力粉や黒糖の量を増やしてもう一度作ってみることに。ということで、2回目の材料はこちら!

リベンジ版 黒糖サーターアンダーギー(約5cmサイズで14個分)

薄力粉:150g
黒糖粉(加工黒糖):70g
ベーキングパウダー:小さじ1
卵:1個
サラダ油:小さじ1
揚げ油:適宜(前回同様たっぷり目で)

前回のより硬めで丸めやすい!
ちゃんとボール状で自立します
揚げると膨らむので2割増しくらいの大きさになります

 1回目と2回目、食べてみると食感の違いはそれほどありませんでした。生地の緩さは揚げてしまえばそれほど関係ないのかも。次は上白糖でも作ってみて、黒糖との風味の違いを感じてみようと思います。

2回目は本場のサーターアンダーギーっぽく割れができました。この“割れ”、沖縄では笑ったように見えることから縁起がよい事と言われているそうですよ

ラフテーアレンジ! おまけで沖縄そば

 最後はおまけで今回のラフテーを乗せた「沖縄そば」をご紹介。この沖縄そばも私が沖縄に行くと必ず食べるものの1つで、旅行中は毎日食べても飽きないくらいの大好物グルメです。ただ麺が沖縄以外だと手に入りにくいですよね。そんなときは太めの中華麺やうどんなどで代用してみてはいかがでしょうか。

沖縄そばの材料。私はラッキーなことに自宅からほど近い某卸売市場で麺が手に入るのです。有楽町の銀座わしたショップ本店に行ったときには必ず買ってきます

 沖縄そばの決め手はおそらく「沖縄そばだし」! 私は写真のようなペットボトル容器の濃縮タイプを愛用していますが、小分けになっているものなどいろいろあります。あとは三枚肉に蒲鉾やはんぺん、紅生姜などを乗せたらできあがりです。

今まで食べた沖縄そばいろいろ
沖縄そばが手に入ったらお試しあれ! ちなみに沖縄でよく見かけるこの赤と黄色の箸は沖縄の方言で「うめーし」と呼ばれています