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フィンランドの鮭スープ「ロヒケイット」作ってみた。旬の佐渡サーモンで簡単レシピ!

ゆきぴゅーの「食う想旅行」

フィンランドで食べたサーモンスープに挑戦

 海外旅行に行けるようになるまでの間、あのとき食べたあの味をおうちで再現して、胃袋だけでも海外気分を味わいましょうという本コーナー。

 前回のタイの定番デザート「カオニャオ・マムアン」に続いて今回の行き先は北欧フィンランドです。私も2回ほど取材で行かせていただいた大好きな国の1つです。そんなフィンランドでランチやディナーによく食べるのがサーモンスープ。フィンランド語で「Lohikeitto(ロヒケイット)」。lohiが鮭、keittoがスープという意味です。

フィンランドで食べたサーモンスープその1。牛乳が入ったクリーミーなもの
その2。こちらは野菜とサーモンだけを煮込んだもの
その3。じゃがいもたっぷりのクリーミータイプ
共通しているのは仕上げにディル(ハーブ)を入れていること

牛乳と生クリームを入れるクリーミータイプに挑戦

 今回は牛乳と少量の生クリームも入れたクリーミータイプのサーモンスープを作ることにしました。あったかスープが恋しい季節……ではありませんが、さっそくクッキングスタート!

フィンランド風サーモンスープの材料(2人分)

サーモン:2切れ
じゃがいも:中2個(正味240g)
人参:1/2本(正味120g)
長ネギ:半分
水:300cc
牛乳:200cc
生クリーム:少量(なくてもOK)
ブイヨンキューブ:1個
バター:10~20g
粉チーズ:お好みで
塩コショウ:少々
ディル:必須!

今の時期が旬だという佐渡サーモンを買ってきました!

 フィンランドで撮ってきた写真やちまたのレシピを見ても、北欧風サーモンスープに入る具材はシンプルです。まずはメインのサーモン(塩を添加していない「生鮭」として売られているものでOK)。じゃがいもに人参。それから長ネギもしくは玉ねぎです。今回は長ネギを使ってみました。

材料はこちら
お上品に小さめに切ってみました

 北欧風サーモンスープを作るうえでぜひ使いたいのが「ディル」。お魚ととても相性がよく、ヨーロッパではポピュラーなハーブの一種です。わさわさした葉の部分をちぎって、仕上げにパラパラとかけると、味はもちろん見た目にもとっても北欧らしさがでますわよ。

ドライタイプも売っていますが、今回は生タイプを。余ったらマリネやサラダに乗せても

 材料を切ったら、鍋にバターを溶かしてまずは長ネギを炒めます。しんなりしたらじゃがいもと人参を投入。

弱火でバターを溶かしたら、ネギを入れてしんなりするまで炒めます
じゃがいもと人参を入れてもう少し炒めます
水とブイヨンキューブを入れてフタをします。具材が柔らかくなるまで10分弱
いったん火を止めて牛乳を入れ、再び煮立つ寸前にサーモンを入れます
サーモンにはすぐ火がとおるのであまり煮込まないのがポイント
お好みで生クリームを少々。コクが出ます

 作ってみると、ここまであっという間。実際にフィンランドで食べたときに、「サーモンは煮込んで固くならないようにできあがりの10分前に入れるのがコツ」とシェフが言っていたように、サーモンは野菜とは別に入れるのがポイント。なるべく形が崩れないようにお皿によそいましょう。

いよいよ名脇役ディルの登場!
葉っぱの部分をちぎって散らします

 さて、サーモンスープと一緒に食べたいのがパン。フィンランドではライ麦パンが定番で、こちら(フィンランド政府観光局)で紹介されているように、茶色くてずっしりした酸味のある「ルイスレイパ」と呼ばれるパンが国民食となっています。

 なかでも人気なのが真んなかに穴が空いている「レイカ・レイパ」だそうですが、日本ではなかなか手に入りません。もし近所のパン屋さんでライ麦で作られたパンを見つけたら、ぜひサーモンスープとご一緒に。

最後にブラックペッパーを振ってできあがり。さぁ召し上がれ♪

 今回の反省点というか課題点として挙げるなら、サーモンの皮問題です。実は私、お魚の皮があまり得意ではないのに、皮を引かないでそのままブツ切りして入れてしまったため、スプーンでちまちまと皮を取りながら食べておりました。気になるという人は先に皮を引いてから入れるとよいかもしれませんね。