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函館空港と北海道縦貫道をつなぐ函館新外環状道路 空港道路が2020年度内に全線開通
北海道開発局が2020年度の事業概要発表
2020年4月16日 10:00
- 2020年4月15日 発表
国土交通省 北海道開発局は4月15日、2020年度の事業概要をWebサイトに公開した。
旅行業や観光業に関連した分野では、「世界水準の観光地の形成」を目指し、空港や港湾における外国人旅行者の受け入れ環境の整備や交通アクセス円滑化を進めるとするほか、各地の観光資源創出支援、誘客促進などを掲げる。そのために、クルーズ船寄港促進のための港湾施設整備や、2025年度の完了を目指す新千歳空港の誘導路複線化、サイクルツーリズムやインフラツーリズムの促進に取り組む。
道路事業では、国道278号 函館新外環状道路 空港道路を2020年度内に全線開通する。函館空港と北海道縦貫自動車道/函館・江差自動車道の函館IC(インターチェンジ)を結ぶ延長10kmの道路で、2015年3月に函館IC~赤川ICが暫定2車線で開通済み。2020年度には、赤川IC~函館空港ICが開通するとともに、函館IC~赤川ICを4車線化する。
これにより函館市内の渋滞緩和や交通事故の低減を目指すほか、函館空港と北海道縦貫道/函館・江差道が地域高規格道路で結ばれることにより、地域間交流の活性化や空港や函館港の物流効率化を図る。
また、北海道が2020年度開通を目指して整備を進めている道央自動車道 苫小牧中央ICと国道276号とを結ぶ苫小牧中央インター線への補助なども計画している。
港湾/空港関連では、函館港と小樽港における既存岸壁を活用した受け入れ環境整備を継続。2024年度を目処に整備完了を目指す。
新千歳空港においては、冬期の航空機安定運航に向けて、2018年度から進めている平行誘導路複線化を継続。2025年度の完成を目指す。また、釧路空港や稚内空港での滑走路の舗装などの老朽化対策、函館空港、釧路空港、稚内空港でのオーバーラン/アンダーシュート対策としての安全区域拡張を引き続き進めるとしている。