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国交省とNEXCO中日本、2020年度に名古屋環状2号線 名古屋西JCT~飛島JCT(仮称)を開通

2017年7月28日 発表

国土交通省 中部地方整備局とNEXCO中日本が名古屋環状2号線の開通予定を発表

 国土交通省 中部地方整備局とNEXCO中日本(中日本高速道路)は7月28日、名古屋環状2号線(名古屋第二環状自動車道)の名古屋西JCT(ジャンクション)~飛島JCT(仮称)間の約12.2kmについて、2020年度に開通する見込みであることを発表した。

 名古屋環状2号線は名古屋市の外周、半径約10km圏に位置する環状道路。一般道の国道302号と、自動車専用道の名古屋環状2号線が併設される構造となっており、国道302号については一部暫定2車線区間は残るものの全線が開通済み。自動車専用部となる名古屋環状2号線については、名古屋高速5号と東名阪自動車道を接続する名古屋西JCTと、伊勢湾岸自動車道と接続する飛島JCT間の整備を残すのみとなっている。

 この区間が開通することにより、名古屋港飛島埠頭のコンテナターミナルへのアクセスが改善し、例えば小牧市の物流センターと飛島埠頭の間を従来の1日2往復から3往復へと高められるほか、三菱重工業と三菱航空機が開発を進めるMRJや部品製造を担うボーイング製旅客機の部品輸送の効率化が図れるなど、地域産業発展への寄与が期待されている。

 また、名古屋環状2号線の名古屋西JCT~飛島JCT間は高架構造となっており、国道302号が冠水した場合も走行が可能で、南海トラフ巨大地震などの災害発生時の緊急輸送道路としての機能も担うことになる。