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神戸市と国交省、三宮駅前空間の事業計画とりまとめ。中・長距離バスターミナル整備し、6つの鉄道駅との交通結節点に

2020年3月25日 発表

神戸三宮駅に中・長距離バスターミナルを整備。6つの鉄道駅との交通結節点創出を目指す

 神戸市と国土交通省 近畿地方整備局 兵庫国道事務所は3月25日、三宮駅前の再開発計画について、中・長距離バスターミナル整備を含む事業計画をとりまとめ、これを公表した。

 神戸市や国交省では“国道2号等 神戸三宮駅前空間”に、「ひと・モノ・交通が行き交う新たな“港”=未来型駅前空間」を創出すべく、4つの基本コンセプトを備え持つ空間を、5つの整備方針のもと実現するとしている。

 その1つが、再開発ビルに設ける新たな中・長距離バスターミナルで、三宮駅周辺に点在する中・長距離バス停を1つに集約し、地下鉄西神・山手線、地下鉄海岸線、阪神、阪急、JR、ポートライナーの6つの鉄道駅と街を接続し、新たな交通結節空間を創出するとしている。

 具体的には、2階に各駅と再開発ビルとを結ぶデッキを整備。地上部では、国道2号の車線減少や、歩道幅員拡幅、右折レーン設置などの道路空間再編や、人と公共交通優先の空間に転換する「三宮クロススクエア」を整備する。

 中・長距離バスターミナルは1階にバス乗降場、2階にチケット売り場や待合空間、3階に待合空間と各種店舗を備える。待合空間は神戸らしさを演出したものとするほか、多様なモビリティなども利用できる交通結節点を整備するとしている。

 整備は段階的に進められ、第1段階として、乗車バス停の一部集約と、三宮駅~バスターミナル間のデッキ概成、三宮クロススクエアの東側車線減少などを2026年度ごろまでに実施。

 第2段階として、三宮クロススクエア東側の完成、乗車バス停の集約、降車バス停の三宮バスターミナル(ミント神戸)への集約、接続部改良、国道2号の交差点改良などを2030年頃までに実施。国道2号の道路再編事業は、その後も続けられる計画となっている。

バスターミナルと鉄道駅とを結ぶデッキの整備など施設の配置計画
中・長距離バスターミナルは再開発ビル内に整備
事業スケジュール
事業の整備効果など