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これから始める人も楽しめる「ジャパンキャンピングカーショー2020」レポート。実写版「ゆるキャン△」の福原遥も登場
旅クルマのイベントで見つけた旅行好きのための情報を紹介
2020年2月3日 07:05
- 2020年1月31日~2月2日 実施
国内最大のキャンピングカーイベント「ジャパンキャンピングカーショー2020」が、幕張メッセの国際展示場で1月31日~2月2日の3日間にわたり開催された。
前回より1ホール追加した展示スペースには、223台の車両に加えて用品ブース、施設ブースが出展。また、今回は旅に出るための行き先、遊び方の提案をするため「宙(そら)キャンプゾーン」「スノーフィールドゾーン」「フィッシングゾーン」「マリンライフゾーン」「アウトサイドライフゾーン」の5つの体験型エリアが新設されていた。本レポートでは出展されていた「モノ、コト」のなかから、旅行好きな方向けの内容をピックアップして紹介する。
女優の福原遥さんが登場したキャンピングカーアワード授賞式
ここで、会期初日に行なわれた第8回「キャンピングカーアワード」授賞式の模様をお伝えしよう。この賞は多くのメディアを通してキャンピングカーで楽しむクルマ旅の啓蒙・普及が目的で、キャンピングカー好きな著名人などを毎年1名認定し表彰している。これまで7名が受賞していて、今回選ばれたのが女優・声優の福原遥さんだ。
授賞式に登場した福原さんからは「私は普段からアウトドアレジャーが大好きなので受賞はすごくうれしいです。また、今、出演しているドラマの『ゆるキャン△』を通じてキャンプの魅力を改めて感じることも多く、そんなときにこのような賞をいただけたことは光栄です」と受賞の感想を語った。
お手頃! おもしろそう! 会場で見つけた出かけたくなる情報を紹介
「ジャパンキャンピングカーショー2020」では、アウトドアでの遊び方の提案をするために「宙(そら)キャンプゾーン」「スノーフィールドゾーン」「フィッシングゾーン」「マリンライフゾーン」「アウトサイドライフゾーン」の5つの体験型エリアや、日本RV協会が利用を推奨している「RVパーク」「くるま旅クラブ」などのクルマ旅施設、地域のPRブースも多数出展していた。
キャンピングカーは旅をする道具なので、それを有効に使うには「旅の目的地」の情報が不可欠だ。そのため、これらのブースも初日から訪れる人が多かった。本レポートではそのなかのいくつかのブースを紹介する。
まずはヤマハが出展していたレンタルボート会員「ヤマハ マリンクラブ シースタイル」から。これは全国約140か所でボートやマリンジェットがレンタルできるシステム。旅の楽しみの1つに船を使ったマリンレジャーを取り入れるのはとても魅力的であるが、ボートというだけで「高そう」というイメージを持つのではないだろうか。記者もブース内に入るまではそう思っていたが、見せていただいたパンフレットに乗っていた料金にびっくり。
個人向けに3つのコースを用意していて、1つは船舶2級免許所持者向けの「シースタイル」というもの。これらは全国140か所でボートがレンタルできるモノで、入会金は2万2000円、月会費は3300円。利用時にはボート利用料と燃料代が別途必要となる。
そして肝心のレンタル料だが、例えば豪華なクルージング用ボートのヤマハ「SR330」(定員15名)でも9万9800円~13万7500円(3時間)だ。ぱっと見は高く感じるが、15名で利用すれば1人あたり約6700円~9200円となる。もっともお手頃な定員6名のボート「BayFisher20」ならば4500円~9100円(3時間)だ。なお、利用時間は3時間と6時間の2コースがあり、時間延長も可能。
次に特殊小型免許所有者向けの「シースタイルジェット」。こちらは全国約30か所でレンタル可能。入会金は2万2000円で月会費は1650円。そして3つ目は免許がない人向けにキャプテン付でボートレンタルができる「シースタイルライト」。これは入会金5500円で月会費はない。利用時はボート利用料とキャプテン派遣料、燃料代などが別途必要になる。
高嶺の花と思っていたボートでのマリンレジャーが手頃に楽しめるこのサービスは、旅行の楽しみの幅を大きく広げてくれるものではないだろうか。
キャンピングカーに泊まる、キャンピングカーを借りる
福岡県にある「RVトラスト」のブースでは定員を2名に限定し、なおかつシンクなどキャンピングカーでは付いていて当たり前と思われている装備を省き、その分、居室スペースの拡大と居心地向上に振った「C-LH」というモデルを出展。
このクルマは販売以外にレンタルも受け付けていてるが、その価格設定が驚きだ。3月までの限定料金では平日で1日4000円、土・日・祝は1日6000円とビジネスホテルに泊まるより安価で、九州周遊など旅が長期になる際には長期割引料金の設定もある。なお、限定料金期間が終わってもリーズナブルな料金設定であるとのことだった。
こちらのサービスは周知が進むと間違いなく人気になると思われるので、借りたいと思った方は早めに行動した方がよさそうだ。詳細はRVトラスト CANTAL福岡那珂川店へ問い合わせていただきたい。
こちらも九州の企業。トラストパークが出展していたサービスは、ホテルや旅館の代わりにキャンピングカーに宿泊するというもので料金が魅力。1泊2日1室料金が平日(日~木)では5980円、休日(金・土・祝前)が7980円である。キャンピングカーの装備はシングルベッド3台、エアコン、冷蔵庫、電子レンジとなっている。なお、このサービスは現地に常設のキャンピングカーに泊まるものなので、キャンピングカーの移動、運転はできない。現地までは自分のクルマ(駐車スペースあり)や公共の交通機関で行くことになる。
現在は福岡県那珂川市の那珂川清滝、福岡県糸島のまむしの湯、福岡県福岡市の石釜village喜楽、熊本県玉名市の草枕温泉てんすいの4か所で利用することができるが、場所によってはキャンピングカーの側でたき火などが可能とのことなので、調理やたき火といったキャンプらしさも味わいたいときは、どこが可能か調べてから予約をすること。
もう1つ紹介しよう。「RVパーク smart島原半島」ブースでは、島原城内に駐めてあるキャンピングトレーラー泊をPR。お城を見ながら宿泊できるのが最大のポイントだ。平日(日~木)が5980円、休前日(金・土・祝前)が7980円(シーズンで料金変動あり)とこちらもお手頃。装備はベッド2台(シングルとダブル各1つ)、エアコン、冷蔵庫、IHクッキングヒーター、DVDプレイヤー、無料Wi-Fiとなっている。なお、場内は管理人が常駐しているとのこと。車外での火の使用は禁止されている。
ここからは、会場内で目に付いた各地域のブースとアウトドアレジャー向きのアイテムなどを紹介していく。細かいエリアごとに、現地の方が開いているPRブースはまわっているととても楽しい。それに、キャンピングカーのイベントなのでクルマ利用が基本になっており、自家用車での旅行が多い方には参考になるはず。次回開催時はぜひ会場に行き、おもしろい情報探しをしてはいかがだろうか。