ニュース

「ムーミンバレーパーク」ついに開業! メッツァ全エリアが待望のグランドオープン

2019年3月16日 開業

フィンランド以外では世界初のムーミンのテーマパーク「ムーミンバレーパーク」が開業しました

 北欧童画ムーミンの世界を体験できるテーマパークとして「ムーミンバレーパーク」が3月16日、埼玉県飯能市にグランドオープンしました。母国フィンランド以外では初となるムーミンを題材としたテーマパークです。

 隣接する入場無料のエリア「メッツァビレッジ」は2018年11月に先行オープン済み。これで「メッツァ」の全エリアが開業したことになります(関連記事「世界初! 1年中ムーミンに会える『ムーミンバレーパーク』内覧会。埼玉県飯能市に『ムーミン屋敷』を完全再現」)。

オープニングセレモニーが行なわれたのはムーミンたちのショーが楽しめる「エンマの劇場」

 10時の一般入場スタート前に、オープニングセレモニーが開催されました。

 大勢の来賓と、ムーミン物語から招待された地元の精明小学校の生徒および父兄、教職員ら約220名が見守るなか、9時15分から開催されたオープニングセレモニー。

 まずは主催者を代表して、ムーミン物語 代表取締役 渡邊基樹氏は、「このムーミンバレーパークはおそらく平成最後のテーマパークです。来月には新元号が発表され、新しい時代の扉が開きますが、その新しい時代にふさわしいテーマパークになれるのではと考えています。ムーミンは人と人とのつながりや、人と社会とのつながりに対して、どうやって良好な関係を築いていけばよいのかを教えてくれるキャラクター。そんなムーミンのよさを体感してもらいながら、来園した皆さんの幸福度が少しでも高まる形でお帰りいただけたらと思います」とあいさつしました。

株式会社ムーミン物語 代表取締役 渡邊基樹氏は「雨がみぞれかと言われていましたが、ご覧のような青空が広がるお天気に。これも多方面でご協力いただいた皆さまのパワーおかげ」とあいさつ

 続いて登壇した飯能市長 大久保勝氏からは、「このムーミンバレーパークのオープンによって飯能市の歴史が新たに変わります。メッツァは飯能市の宝ではなく、埼玉県の宝。もっと大きく言うと日本の宝! ムーミンは人を応援する心、人を大事にする心があるキャラクター。そんなムーミンの力で、飯能が“人を思いやる心”の聖地となること確信しています」と熱のこもったあいさつがありました。

「今日晴れたのは私のおかげ!」と冒頭で述べて笑いを誘った飯能市長 大久保勝氏

 ムーミンの原作者であるトーベ・ヤンソンさんの姪にあたるソフィア・ヤンソンさんもフィンランドから来日。ムーミンのライセンサーでありムーミンキャラクターズ代表兼クリエイティブディレクターとして、「プロジェクトがスタートして今日まで6年の月日がかかりました。ここまで来るのは決して楽なことではありませんでしたが、ムーミンの力を借りて、このような素晴らしい結果をもたらすことができました。ここにいる皆さまが私と同じようにポジティブな雰囲気でこの場所を楽しんでいただくことを願っています」と話しました。

「今日ここに来れて本当にうれしい。ムーミンから私たちは多くのことを学ぶことができます」とあいさつしたムーミンキャラクターズ代表 ソフィア・ヤンソンさん

 続いて登壇した駐日フィンランド大使のペッカ・オルパナ氏は、あいさつの冒頭で「今年はフィンランドと日本の国交樹立100年に当たる年。このような記念イヤーにムーミンバレーパークをオープンできたことは完璧なタイミング」とし、「これまで何十年にわたってムーミンはフィンランドと日本の絆を強くしてくれました。そしてこのムーミンバレーパークは未来に向かってより強くしてくれると信じています」と述べました。

「日本とフィンランドの友情の証としてムーミンバレーパークは重要な架け橋、重要なプラットフォームとなるはず」と駐日フィンランド大使のペッカ・オルパナ氏

 埼玉県知事の上田清司氏は「フィンランドは森林の国。学力優秀、IT関連のさまざまなメーカーもあります。そしてまた日本も森林国。どこか共通することがあったから、ムーミンは世界中を眺め歩いて“日本にしよう!”と決めたのでは。埼玉は昨今、観光で伸びています。勢いのある埼玉県にムーミンバレーパークができたことで、さらに埼玉県に魅力ある空間が増えたことがうれしい」とあいさつしました。

「この魅力空間を、秩父や川越などいろいろな県内地域とリンクさせて、さらに活性化していけたら」と埼玉県知事の上田清司氏

 最後に登壇した衆議院議員の大塚拓氏からは、「飯能の緑と清流のなかで、子供たちだけでなく、大人たちも楽しんで幸福な気持ちになって帰っていく。そんな幸福の発信源として、このムーミンバレーパークは大きく発展し、継続して愛されるパークになることを願っています」と祝福の言葉がありました。

「このテーマパークは来る人に幸福感をもたらす場所」と衆議院議員 大塚拓氏

 そのあとは場所をムーミン屋敷前に移してテープカットセレモニーがありました。ここでは西武ホールディングス 代表取締役の後藤高志氏がマイクを持ち、来賓代表としてあいさつ。「西武鉄道をはじめ西武グループ一丸となってこのムーミンバレーパークのさらなる発展に力を尽くしていきたいと思っている」と述べました。

「ここは日本中のムーミンファンの心のよりどころになる場所」とあいさつした西武ホールディングス株式会社 代表取締役 後藤高志氏
後ろにはムーミンたちもお目見えして盛り上がりました
ムーミンの原作者トーベ・ヤンソンさんの姪にあたるソフィア・ヤンソンさんも参列した青空の下でのテープカットセレモニー
とんがり屋根とブルーの壁がステキなムーミン屋敷。ここにはガイドツアーで入ることができます
そのムーミン屋敷の形を模したポップコーンバケット(2500円)を発見!

 オープンの10時になり、入り口方面から今か今かと待ちわびていたゲストが続々と園内へ。皆さん笑顔いっぱいで、足早にお目当てのアトラクションやショップへ散っていったのが印象的でした。

スタッフに誘導されて一番乗りのお客さんたちの姿が園内へ。なかにはスナフキンの帽子を被った人も。皆さんうれしそう!
エンマの劇場にいたスタッフさん
開業後初のショーが11時からありました
「水浴び小屋」を背景に記念写真のサービスもあります
園内に流れる小川の脇には春の花が
ムーミンもお花に囲まれていました
ちょっと覗いただけですが「ムーミン谷の売店」は物欲刺激されまくりの空間
先週からのプレオープンで一番人気は?と聞くと、こちらの限定クッキーとのこと。これはパケ買いしそう!
そしてナンバーツーはこちらの「ニョロニョロロングバウム」とのこと
オープン直後のムーミンバレーパーク入場口付近
チケットを持っている人、事前予約している人の行列が、なんと一時はメッツァビレッジ付近まで
ムーミン人気の凄さを改めて実感しました
メッツァビレッジのマーケット棟2階より
ムーミン大好きというお2人。どっぷりムーミンの世界に浸れるムーミンバレーパークへ、皆さまもぜひ!