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冬のムーミンバレーパークを楽しむ夜イベント「アドベンチャーウォーク」に行ってみた! 限定グッズやフードメニューもご紹介

2020年11月21日~2021年3月7日 開催

ムーミンバレーパークの冬イベントに行ってみました

 ムーミンバレーパーク(埼玉県飯能市)は、2021年3月7日まで期間限定のイベント「ウインターワンダーランド」を開催中です。昼も楽しめる冬限定のイベントですが、ムーミンバレーパーク通常営業時間終了後に行なわれている「アドベンチャーウォーク」がイチオシ! 夜のムーミン谷は、昼間とはまた違った魅力にあふれていましたよ。

開催中の「ウインターワンダーランド」、昼限定のイベントやフードメニュー、人気グッズなどをご紹介

トーベ・ヤンソンさんの原作「ムーミン谷の冬」のワンシーンが今回の「ウインターワンダーランド」のメインビジュアル

 さっそくムーミン谷の冬の森へ!と、その前に、クリスマス間近ということで気持ちが盛り上がる限定グッズやフードメニュー、ワークショップなどからご紹介しましょう。まずはメッツァビレッジから。クリスマスマーケットを開催中のメッツァホールに立ち寄ってみました。

エントランスロードを下るとマーケットホールが見えてきます
クリスマスマーケットを開催中のメッツァホール
一番人気は「NORDIKA nisse(ノルディッカニッセ)の木製人形。デンマークの妖精ニッセがモチーフで、手作りのため顔が全部違うのが特徴。緑色はメッツァでしか買えない限定品です
チョコレートも人気。北欧土産の定番ファッツェルの青い箱も
アドベントカレンダーやあったかソックスなどクリスマスプレゼントにも最適

ムーミンバレーパークでは冬季限定で回遊型のラリーやワークショップなどを開催

ムーミンバレーパークの入口
入園ゲートでもらえるクリアファイルは、パーク内で手に入れることができるストーリーガイド用。ムーミンの物語やムーミンバレーパークについて深く知ることができる素敵なガイドです。そして全部集めるとうれしいことが!

 ムーミンバレーパークでは「冬にやってきたお客さま」という冬のクイズラリーを開催中です。このスクラッチラリーの台紙(300円)は「はじまりの店」で販売しているので入園時にお忘れなく! 正解率99%の問題を解いて記念品をゲットしちゃいましょう。

パーク内に設置された5つのポイントを回ってクイズを解くスクラッチラリーを開催中
もうすぐ冬景色といった雰囲気のムーミン屋敷周辺

 体験型展示施設コケムスの2階にある「パヤ」では、缶バッチやミラー、オリジナル刻印ができるレザーキーホルダーなど、さまざまなワークショップが体験できます。ここでの冬限定のメニューが「ムーミン谷のキャンドル」と「ペーパークラフトで作るムーミン屋敷ランタン」。

「ムーミン谷のキャンドル」の参加費用は3500円。一時間ほどで完成するそうです

 人気のキャンドルワークショップは雪玉や切り株、針葉樹やろうそくなどをあしらってオリジナルのキャンドルを作れるというもの。ムーミン屋敷ランタンは灯りを灯すとキャラクターのシルエットが浮かび上がって幻想的な雰囲気に。どちらも冬のおうち時間の演出にぴったりですね。

「ペーパークラフトで作るムーミン屋敷ランタン」は2800円。数量限定なのでお早めに

 コケムス1階にある「ムーミン谷の売店」は物欲刺激されまくりの魅惑の空間。ここでもイベント限定のアートを使ったオリジナルグッズを販売中です。

ウインターワンダーランド2020のコーナー
ウィンターワンダーランドピンバッチ(660円)
ウィンターワンダーランドトートバッグ(935円)
ぬいぐるみのなかでも特に人気だというアングリーフェイスのムーミン(3300円)
缶入りのお菓子やクッキー類も定番の人気商品です
フィンランドからわざわざ買いに来る人もいたというムーミンバレーパークオリジナルのARABIAマグは現在プライスダウン中(3520円)
こちらのクリップ付きのぬいぐるみムーミンも人気商品。ヘアクリップとして頭につける人が多いのだとか
リトルミイやニョロニョロ、パパのシルクハットなどいろいろなバージョンがあって集めたくなっちゃいます
クリスマスツリーのオーナメントとしても使える!?

 フードはムーミンの物語をモチーフにした見た目もかわいらしい冬のメニューが充実しています。食べられる場所は「ムーミン谷の食堂」のほか、「パンケーキレストラン/Lettula」や「ショップ&カフェKauppa&kahvila」と、それぞれ違うのでお目当てのものがある人は要チェックです。

ウインターワンダーランドプレート(1650円)。青いマッシュポテトはトゥーティッキの帽子がモチーフに
パンバスケット・ロヒケイット(1650円)。パンの中にはサーモンスープが入っています
冬のかがり火のローストビーフ(1650円)は数量限定。ポテトが焚き火を、トマトが火を表現しているのだそう
パンケーキレストラン/Lettulaで食べられるのは「雪玉のグラタン(1100円)」。ミニタマネギは雪玉のランタンがモチーフ
冬のレアチーズスノードームはコケムス2階のショップ&カフェKauppa&kahvilaで。北欧らしくベリーをあしらったデザート

いよいよ「アドベンチャーウォーク」へGo!

日が暮れてきました。暖かい格好をして、いざ夜の森へ!

 17時~20時に開催している「アドベンチャーウォーク」は、宮沢湖の外周約1.8kmを舞台とした光と音の体験型アトラクションです。ゲストが用意するのはアプリをインストールしたスマートフォンとそれに接続できるイヤフォン/ヘッドフォン。ソニーの「Sound AR」というサウンド技術によって、イルミネーションに彩られた宮沢湖の周辺を歩くと、ゲストの動きに合わせて自分のスマホからムーミンのストーリーが聞こえてきます。所要時間は約60~90分。しっかり防寒して歩きやすい靴で、そしてスマホの充電を十分にしてのぞみましょう。トイレをすましておくのも忘れずに!

こちらが全体マップ。メッツァ内に置いてあって、公式サイトからもダウンロード可能です

 この「Sound AR」には3つの特徴があります。1つ目は「位置連動」。ゲストの位置をGPSを使って検出し、特定のスポットに入るとセリフやBGMが自動的に再生されるというもの。

 2つ目は物語の世界に入り込んだような音響を再現することができる「立体音響技術」。これによってキャラクターたちがすぐ近くにいて、辺りを動き回りながら会話しているかのような体験ができます。

 3つ目が「身体連動」。これはゲストの動きに連動したインタラクティブな音声を再生することができるというもの。自分が歩くと土や雪を踏みしめる足音がして、止まるとその音も止まります。そしてジャンプすれば飛び跳ねる音も。個人的にはこれが一番感動しました。

「Locatone」アプリをダウンロードしたら「ムーミンバレーパーク」チャンネルのなかから「アドベンチャーウォーク~ムーミン谷の冬~」を選択
ツアーデータをダウンロードするところまで事前にやっておくとベター
アプリの「マップ」をタップするとGoogleマップが表示されます。マークされたNo. 1~16の場所にゲストが行くとストーリーガイドが流れるという仕組み

 このアドベンチャーウォークは「ムーミン谷の冬」という原作をモチーフに、ある程度抜粋したストーリー仕立てになっています。クリエイティブディレクターの小栗了氏は「これはムーミンの成長譚。ムーミンが冬眠から覚めてしまって1人で旅をするところからスタートします。さまざまなキャラクターと出会い、いろいろな体験をして成長していくのを感じてほしい」と語っています。

この「はじまりのゲート」をくぐったら、いよいよスタート

 ご紹介したとおり「Sound AR」は位置連動という特徴があるので、スマホを何も操作することなく、歩いていれば勝手にストーリーが流れてきます。そのナレーションはスナフキン役も兼ねている声優の櫻井孝宏さん。素敵ボイスを聞きながらキャラクターたちと一緒に冬の冒険をしているかのような気分になっちゃいます。

幻想的な雰囲気のランタンロードを進みます
マップの番号の色でどこまで来ているか分かります
暗い森の中に繰り広げられる照明演出が見モノ

 オススメはアプリ内の「ARカメラ」。起動すると「ADVENTURE WALK」のロゴ入りAR写真が撮れちゃいます。もちろんセルフィーも可能です。

この「ARカメラ」をタップしましょう
ロゴは移動や拡大縮小、回転も可能なのでアレンジを楽しんでみて
なにやら大きな白い物体が出現
ここはNo. 7「夏へのあこがれの野原」
向こうにスナフキンのテントが見えてきました。ストーリーはいよいよ後半へ
夜の灯台もフォトジェニック! 皆さんカメラを向けています
足踏みしたり飛び跳ねたりすると楽しいNo. 14「春へと向かう道」
ついにストーリーのゴール、ムーミン屋敷に到着。ここでも記念にARカメラで!
ライトアップの美しさにうっとり
あれ? 2階に誰かいますよ

 ムーミン谷エリアには見どころがもう1つ。クリエイティブカンパニーNAKEDによる新作アート「Breath / Bless Project」のインスタレーション作品「Dandelion(ダンデライオン)」です。

インスタレーション作品「Dandelion(ダンデライオン)」
スマホをかざすと足元の投影が変化します

 これは世界各地に設置された「Dandelion」が起点となって、平和への祈りがネットワークでつながるという世界規模のプロジェクト型アート。スマホでQRコードをスキャンして出てきた画面をタンポポにかざすことで、平和への祈りとともに綿毛が舞うという素敵なインスタレーションです。ムーミンバレーパークのものはムーミン谷のキャラクターたちが登場する特別バージョン。誰でも無料で体験できるのでぜひ!

このインスタレーション「Dandelion」は東京タワーにあるものとリンクしているのだそう。なんだかロマンチックですよね
ひっそりと静かな夜のムーミン谷をあとにします

 ムーミン屋敷に到着したところでストーリーはいったん終了しますが、水浴び小屋まで伸びる道に1つ残っています。このNo. 16「春の光が灯る道」はクリエイティブディレクターの小栗了氏がこだわったというエピローグなので、イヤフォンは外さず、ぜひ最後まで聞いてみてください。

カラフルなランタンストリートがエピローグの舞台
水浴び小屋の向こうに見える対岸は、さっき歩いてきた「春へと向かう道」

 実はスタートする前は、宮沢湖1周の約2kmが「うわ~長いな、大丈夫かな」と思っていたのですが、始まってしまうと夢中になっていてあっという間の時間でした。それだけ“入り込める”アトラクションだということ! 自分のスマホとイヤフォンを持って自分のペースで巡れるというのは密になるリスクも減らせます。お友達やご家族と一緒に歩くのもきっと楽しいですが、1人でも楽しめる(むしろ1人の方が入り込める)のがこのアトラクションの魅力かもしれません。私はこの冬、雪が降ったらまた行きたいなと思っています。

ゲート付近にあるパンケーキレストラン(Lettula)では冬のフードメニュー「雪玉のグラタン」が食べられます
はじまりの店(Alku kauppa)で最後のお買い物を楽しむのもアリ!
本のゲート付近、夜はこんな感じでひっそりとしていました

 最後に、今回ご紹介したウインターワンダーランドをさらに楽しめる特典をご紹介しましょう。それがローカル路線バス利用でのオリジナルストーリー配信。Locatoneアプリをダウンロードして飯能駅北口から発車している「メッツァ」直通バスおよび「メッツァ」に停車する路線バスに乗車すると、ムーミントロールのご先祖さまをフィーチャーした書き下ろしのオリジナルストーリー(約15分)が聴けちゃいます。

 ナレーションは「アドベンチャーウォーク」と同じく櫻井孝宏さん。冬のムーミンの物語の世界に行きのバスのなかから浸れるなんてうれしいですよね。配信は12月12日からスタートしています。くれぐれもイヤフォンをお忘れなく!