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北海道・小樽運河前に「ホテルソニア小樽」グランドオープン。新棟は「街並みに溶け込むデザインがテーマ」と土橋支配人

2019年2月4日 グランドオープン

2月4日にリニューアルグランドオープンを迎えた「ホテルソニア小樽」

 マイステイズ・ホテル・マネジメントが2月4日に北海道・小樽市内に「ホテルソニア小樽」をリニューアルグランドオープンした。

 2018年12月27日に新築棟の55室の客室と、最上階に天然温泉をソフトオープンしていたが、寿司バル「イルオナイ」、カフェ「ソニアコーヒー」を新たに構えグランドオープンとなった。

観光客&地域に開かれたホテルへ。くつろぎと利便性を提供

 オープンパーティでは小樽エリア総支配人の土橋裕樹氏があいさつ。「2016年よりホテルソニア小樽、ホテルノルド小樽がマイステイズ・ホテル・マネジメントの運営となり、改装を経て今日を迎えることができました。

 小樽運河前のロケーションに2つのホテルを合わせますと250室規模の客室、和洋のレストランに宴会場。そして会議室と天然温泉にカフェを備えた総合的なホテルとしてお客さまが快適にお過ごしいただける設備が整ったと考えております。引き続きおもてなしの心で小樽へ観光・ビジネスで訪れる皆さまに満足いただけるホテルを目指してまいります」と語った。

株式会社マイステイズ・ホテル・マネジメント 小樽エリア総支配人 土橋裕樹氏

 続いて来賓として小樽商工会議所 会頭の山本秀明氏がスピーチ。「最上階の“小樽運河の湯”を見学しましたが男湯は眺めが楽しめ、女湯は露天風呂を併設と素晴らしい。そして客室は温かみのある作りで小樽を訪れた皆さまがくつろげると感じました。

 小樽観光は堅調に推移しており、2017年に約806万人、宿泊人数は約75万人、延泊を含むと約88万人。2018年上期は地震の影響もありましたが約395万人を超え、宿泊者数も前年比3.5%増で約42万人となっています。特に海外からのお客さまは前年比10%増となり、今後も期待が見込まれます。観光地としての小樽人気が広がるなか、宿泊施設が必要な状況で運河沿いにキャパシティが増えたことはとてもうれしく思っております。

 たくさんの観光客の皆さまに小樽にお越しいただき、小樽ならではの食事を楽しみ、宿泊することでお金を使っていただき産業としての観光がますます盛り上がることを切に望みます」と話した。

小樽商工会議所 会頭 山本秀明氏

 小樽観光協会 会長の西條文雪氏も「小樽は観光で人気の場所ながら、宿泊施設が少ないことがネックでした。今回のリニューアルグランドオープンにより新たに客室が増え、私どもとしても大変ありがたく思っております。2月上旬から“小樽雪あかりの路”がスタートし、ますます多くの方が小樽を訪れます」とあいさつ。

一般社団法人 小樽観光協会 会長 西條文雪氏

 小樽市市議会議員の横田久俊氏は、小樽運河周辺が小さいころの遊び場であったことなどを紹介。「以前も小樽の名所であったこの場所が装いを新たに新名所となったことを喜ばしく思います。活気あふれるこの場所から小樽の魅力を発信していただきたい」とした。

小樽市市議会議員 横田久俊氏

 新たにオープンした寿司バル「イルオナイ」で味わえる蝦夷前寿司などを、総料理長の佐久間靖夫氏が紹介。同店はカジュアルで憩える空間のなか、美味しい小樽が味わえるがコンセプト。小樽名物の新鮮な魚介を使ったお寿司や「十勝牛の握り」「滝川産合鴨の握り」などの肉寿司がイチ押しとのこと。

 また蝦夷前寿司だけではなく、タラバカニや道産牛、ラムなどの炙り焼きもリーズナブルに楽しめ、観光客だけでなく地域の人々にも楽しんでほしいという思いが込められているという。「ホテルソニア小樽」とともにお隣の「ホテルノルド小樽」でも北海道ならではの人気メニューが勢揃い、そちらもともに利用してほしいとのことだ。

ホテルソニア小樽 兼 ホテルノルド小樽 総料理長 佐久間靖夫氏
肉寿司や地元産の魚介を使ったお寿司は一貫から注文ができる
炙り焼きのブースではサーモンハラス燻製が味わえた
もちろん帆立貝焼きも熱々で召し上がれ
おたるワインでほろよい気分
「小樽ビール」で乾杯も

 2月1日にオープンしたカフェ「ソニアコーヒー」はフレンチプレスで提供するスペシャルなコーヒーが自慢。「ホテルソニア小樽」内に併設され、エントランスも別にあるためフラリと立ち寄りやすい構造だ。

 落ち着いた雰囲気が漂い大きなテーブルには電源も完備。観光途中のコーヒーブレイクにぴったり。「ソニアコーヒー オリジナルブレンド」(Sサイズ350円)を味わったが酸味が少なめで飲みやすいうえ、香りとのバランスもよかった。各種ソフトドリンクとともに「ハスカップケーキ」(1ピース300円)やちょっとつまめる「米チョコ」(各580円)とともにティータイムを過ごすのもよい。

 コーヒーが気に入った場合は「ドリップパック スペシャルブレンド」(200円)や「ビーンズバッグ(200g)」(各1500円)も用意。お土産や自分用に購入可能だ。

併設する「ソニアコーヒー」はエントランスが別にあるためとても入りやすい
大きなテーブルが中央にあり、静かで落ち着いた雰囲気
カウンターで注文。スタッフに今日のオススメを聞いてみよう
「ソニアコーヒー オリジナルブレンド」をオーダー
小腹対策にぴったりなスイーツも購入できる
提供するコーヒー豆もバッグ入りで販売。パッケージもかわいい

小樽の魅力&観光とホテルの利便性について小樽エリア総支配人に聞いた

「ホテルソニア小樽」「ホテルノルド小樽」を運営するマイステイズ・ホテル・マネジメントの小樽エリア総支配人 土橋裕樹氏にホテルと小樽の魅力などについて伺った。

株式会社マイステイズ・ホテル・マネジメント 小樽エリア総支配人 土橋裕樹氏

――第一印象として、とても地域に開かれたホテルだと感じました。

土橋氏:「ホテルソニア小樽」は小樽運河が目の前のロケーションで小樽観光の中心エリアです。地域の皆さまも観光エリアと認識しているため、観光客の方々は多く訪れても実は都通りから先は地元の方は頻繁に訪れる場所ではありません。ですので、カフェやバルをホテルに併設することでより地域の方にも運河側にお越しいただき、ホテルを活用していただきたいと思っております。

 寿司バル「イルオナイ」は、美味しさとともに入りやすさ重視の価格設定と雰囲気です。ご旅行の場合は、セットメニューで小樽の味を満喫していただけますし、お仕事の帰りならば居酒屋感覚で寄っていただくことも。お寿司も一貫単位でオーダーできますし、炙り焼きも手軽に楽しめます。日本酒も各種用意がございますので、ぜひお越しいただけたら。

――12月末に55室が新たにオープンしましたが、コンセプトなどは。

土橋氏:マイステイズブランドの場合、どの地域のホテルに泊まっても似た印象の客室でしたが、今回は小樽の街並みに溶け込むデザインをテーマにしました。それは客室にとどまらず、廊下や各デコレーションも同様です。ホテル全体でクラシックな雰囲気を感じていただけるのではないでしょうか。

 客室のアートワークも実は小樽市内を撮影した写真です。通な方でないと分からないようなとてもレアな場所もありますので観光の際に探してみるのもおもしろいですね。

 家具にもこだわり、例えば49インチの大型テレビを設置していますが圧迫感がないようにすべて壁掛けに。デスクも薄めにし部屋全体も広くなり、居住性が高くなっています。

小樽をイメージしたレトロで温かみのある客室
ウォールには小樽市内の写真が飾られている

――小樽運河が目の前のロケーションですが、観光拠点として最適ですね。

土橋氏:立地のよさは一番の強みと考えております。幸運なことに小樽駅から我々の建物が見えますし、小樽IC(インターチェンジ)から下るとホテルの目の前の道路につながります。そして小樽港第三埠頭にはクルーズ船が停まりますので鉄路、陸路、海路すべてが交わる場所なのです。

 小樽運河が目の前で、観光案内所の「運河プラザ」や「小樽運河クルーズ」の乗り場もすぐそこ。さらに商業エリアの堺町通りにもアクセスしやすく、反対側の北運河側は昔の幅40mを維持したままの運河の景観が楽しめ、博物館など知的好奇心を満たすエリアへと続きます。

 なお、スケールをさらに広げますと小樽拠点の旅行にもとても便利。余市へは約30分、積丹も1時間半、ニセコなどにも近いですしレンタカーを借りて北海道の海側が日帰りで楽しめます。

まさに小樽運河の目の前。フォトスポットからもホテルが見える
信号を渡りすぐに小樽運河に到着する
観光案内所である「運河プラザ」へも信号を渡ればすぐに行ける
商業エリアである「小樽堺町通り商店街」へのアクセスも便利

――リニューアルグランドオープンを迎え、今後の展望などを教えてください。

土橋氏:今後は「ホテルソニア小樽」と「ホテルノルド小樽」の連携をさらに深めていきたいと考えております。2つ合わせますと宿泊、観光、食事に宴会と何を行なうにも拠点として便利になります。観光を楽しみつつ、昼はビュッフェで北海道名物を頬張り、お寿司やカフェでまったり、夜はバーへ。小樽観光とともに2つのホテルを行き来し滞在を楽しんでいただけますので、トータルな拠点としてアピールしていきたいと考えております。