旅レポ

新しくなった「ホテルソニア小樽」に宿泊。部屋から北海道・小樽運河を独り占め。雪を愛でつつ夜はライトアップを楽しもう

新しくなった「ホテルソニア小樽」の小樽運河に面した「カナルスーペリアツイン」に宿泊

 マイステイズ・ホテル・マネジメントが2月4日に北海道・小樽市内に「ホテルソニア小樽」をリニューアルグランドオープンした。

 小樽駅から徒歩約8分なうえ、小樽運河の目の前という最高のロケーションで観光拠点にぴったり。同ホテルは客室数149室で収容人数は約382名。新棟には新たに55室新設、小樽の街並みに溶け込むようなレトロな雰囲気が特徴だ(関連記事「北海道・小樽運河前に『ホテルソニア小樽』グランドオープン。新棟は『街並みに溶け込むデザインがテーマ』と土橋支配人」)。

客室からは運河を一望。雪に染まる小樽を満喫しよう

最寄りの小樽駅に到着。新千歳空港から1時間半ほど
駅から中央通を直進して小樽運河へ。運河沿いに「ホテルソニア小樽」が建っている

 エントランスを入ると暖炉脇にどっしり座れるソファを用意。木材を多用し、温かみのあるカウンターでチェックインしよう。ロビーエリアはここが以前倉庫であった歴史を踏まえ、小樽軟石を採用。しかも倉庫で使っていたものを再利用しツル目加工を施している。石造りの歴史的建造物が多い小樽ならではの風情が感じられる。

暖炉の前にはソファが置かれゆっくりできる場所に
木調で暖かなレセプション
倉庫で使用されていた小樽軟石を再利用したロビーエリア

 最上階には、天然温泉「小樽運河の湯」を使った大浴場と露天風呂を新たに完備。女湯は露天風呂で雪を感じながら、男湯は小樽運河を眺めつつお湯を楽しむことができる。脱衣所の洗面台エリアには、ダイソンのヘアドライヤーなどを用意。小樽をイメージしたガラスのランプも愛らしい。とろっとしたお湯は源泉温度が約36.8℃のため加温している。弱アルカリ性低張性温泉で関節痛、ストレスによる諸症状、胃腸機能の低下などに効果がある。

温泉へ入るときはルームキーでの扉の解鍵が必要となる
女湯の内湯
女湯の露天風呂
男湯の大浴場。小樽運河に面している
ガラスのランプがキュート。ドライヤーはダイソン製

 新設された客室も見学。最大4名まで宿泊できる45m2の「デラックスファミリートリプル」はベッド数も多く、バスルームもトイレと別で洗い場があり便利。シャンデリア風のライトの静かな灯りや大きめソファにオットマンなどくつろげる空間が広がっていた。

家族向けの「デラックスファミリートリプル」
バスルームは洗い場があり、洗面所と別で使いやすい

 続いては21m2の「コンフォートツイン」。眺望は街側となっている。シックなデザインは女子旅にもぴったり。ウォールアートはほかの部屋同様に小樽の街並みを切り取った1枚。散策がてら映し出された風景を探してみても楽しい。

 ベッドの目の前には49インチの壁掛けテレビを設置。メイクや身だしなみチェックに使える大きめのミラーと小さめのデスク。電源も1口、USBポートも1か所用意されている。バスルームはトイレと洗面所が一緒になったユニットタイプ。清潔感があり、ミラーも大きく使いやすい。

「コンフォートツイン」は最大2名まで宿泊可能。女子旅にちょうどよいサイズ感
49インチのテレビとデスクエリアが一体化
明るく清潔感のあるユニットタイプのバスルーム

 宿泊した客室は小樽運河に面した「カナルスーペリアツイン」。24m2で最大3名まで宿泊が可能だ。作りは先ほどご紹介した「コンフォートツイン」と同様。小樽をイメージした客室にはふわふわの雪のようなベッドカバーが掛けられ、ルームウェアも用意。ベッドサイドにはライトの調整パネルと電源が1口。窓からは運河が一望できる。

眺めがポイントの「カナルスーペリアツイン」
小樽運河が目の前に!

 スリッパは備え付け用と使い捨て用の2種類を用意している。デスク横には電子ケトル。棚の中にはカップと緑茶が。ミニ冷蔵庫の中身はないので、自由に使える。

 アメニティは歯ブラシセットやコットン&綿棒、シェーバーやブラシを用意。洗面台にはPOLA(ポーラ)のフェイス&ハンドソープ。バス部分にはシャンプー、コンディショナー、ボディソープを揃えている。さらに充電ケーブルも用意されているため、もしものときも安心だ。

スリッパは備え付けと袋入りの使い捨て用の2タイプ
ベッド脇にはライト調整パネルと電源が1口
備え付けのルームウェア
ミニテーブル脇の棚にはカップや緑茶などを用意
冷蔵庫は買ってきたものを入れられる
アメニティは歯ブラシセットやブラシなど一式
もしものときにうれしい充電ケーブルも貸し出ししてくれる
セキュリティボックスは入り口横に

 雪の降る様子を窓辺から眺めつつゆったり過ごしているといつのまにかライトアップの時間に。小樽運河周辺がブルーに輝き、ロマンティックな雰囲気となっていた。窓から人の流れも見えるため、人が少なめの時間も把握できる。夜の運河を見学したあとは、ロビーでもらったマップ片手に小樽名物「あんかけ焼そば」を食べに行ってもよい。

窓からライトアップの様子が見えるので人の流れをチェック
小樽運河へ徒歩1分で到着。夜のライトアップもすぐに楽しめた
隙間時間だったため、ゆったりと景色と光を楽しむことができた
ホテルのレセプションでマップをもらって夜の散策へ出発
小樽のソウルフード「あんかけ焼そば」(800円)を「桂苑」で味わった

お隣の「ホテルノルド小樽」へ。ドーム下のバーで夜景&運河を堪能

「ホテルソニア小樽」同様にマイステイズ・ホテル・マネジメントが運営する「ホテルノルド小樽」も今回見学することができた。特徴的なドーム内「BAR Duomo Rosso」が人気だ。

 客室のポイントとしてはバスルームが広くゆったり自室で旅の疲れを癒せること。最大5名まで宿泊可能な「エグゼクティブツイン」は57m2の角部屋。お祝いごとや親へのプレゼントなどで使われることが多いそう。

「ホテルソニア小樽」の隣の「ホテルノルド小樽」
人気の角部屋「エグゼクティブツイン」
足を伸ばせる広いバスタブが好評

 女子旅などでワイワイ楽しめる30m2の「スーペリアツイン」や定員最大4名でトイレが2室ある37m2の「ジュニアスイート」など、人数と目的などによって使い分けることができる。

コンパクトにまとまった「スーペリアツイン」
ベッド3台でファミリーの場合はくっつけることも可能。「ジュニアスイート」

 最上階では2018年にリニューアルした「BAR Duomo Rosso」で一杯楽しむことも。小樽の街並みをぐるりと一望しながら、くつろぐことができる。バーテンダーに小樽観光のヒントをもらったりして、思い思いの時間を過ごそう。一番人気はドームのメインカラーを模し、聖杯をイメージしたスペシャルカクテル「Duomo Rosso」(1200円)。ラム酒をメインにストロベリーやレモンで飲みやすく仕上げた甘めの1杯だ。「おたる生ワインボール ナイアガラ」(900円)も人気とのこと。

 ソフトドリンクも各種用意。ノンアルコールカクテルでオーダーすれば「クランベリーとグレープフルーツのバージンブリーズ」(700円~)などスペシャルな1杯も作ってもらえる。ピスタチオムースやミニシューなどの「プティケーキ4点盛り」(600円)でデザートタイムを楽しんでもよい。

オープン時間に合わせて向かえばムーディな空間を独占できるかも
オススメは北運河側のテーブル席
左から「クランベリーとグレープフルーツのバージンブリーズ」「おたる生ワインボール ナイアガラ」「プティケーキ4点盛り」
ドームカラーと聖杯をイメージした「Duomo Rosso」
カウンターから見上げるとロッソ(赤)のドームが見える

北海道の恵みを朝からいただきます! 朝食後は小樽市内の食べ歩きへ

 翌朝は「ホテルソニア小樽」内寿司バル「イルオナイ」の朝食ビュッフェからスタート。冬の期間は朝7時からのため、朝一の小樽運河の新雪にファーストステップを踏んだあと訪れてもよい。朝食ももちろん北海道産の食材がたっぷり。フレッシュな野菜からほっくほくの京極町のかぼちゃ。小樽ザンギに北海道産の鮭をライブキッチンで炙り焼き。お米は東川のななつぼしに虎杖浜のたらこをオンして頬張ろう。まろやかな味わいの美瑛牛乳をゴクリ!と北海道の美味しさが止まらない。

朝食会場は寿司バル「イルオナイ」
座席数も多く、スタートもゆっくりなのでありがたい
フレッシュな野菜がたっぷり
小樽ザンギや京極町のかぼちゃなども
いくらおろしなどのアペタイザーも用意
おかゆでほっこり。炊きたてのご飯もななつぼしを使用
虎杖浜のたらこ。炊きたてご飯に合わせたい
締めに美瑛牛乳の美味しさを味わおう

 朝食後は小樽市内へ雪のなか食べ歩きへ出発。「ホテルソニア小樽」は小樽観光の拠点としても最高の立地。ホテルを中心に商業エリアや文化的エリア両方へのアクセスにしやすいのだ。

 なお、朝9時からオープンするショップも多いため早い時間から動けるのがうれしい。まずはホテルから徒歩10分ほどの「小樽堺町通り商店街」方面へ。「小樽洋菓子舗 ルタオ本店」で「ケーキセット」(972円)を注文。季節限定の「北海道限定北海道苺のドゥーブル」と単品で「北海道限定ドゥーブルフロマージュ」(432円)のカットを選んだ。粉雪のようなふわふわ感と濃厚なマルカポーネのレアチーズ、広がる甘酸っぱい苺フレーバーにうっとり。

「北海道限定ドゥーブルフロマージュ」もとろける美味しさで雪のなか訪れてよかったと実感。

喫茶を併設する「小樽洋菓子舗 ルタオ本店」
「ケーキセット」(972円)をオーダー。選んだのは季節限定の「北海道限定北海道苺のドゥーブル」
定番の「北海道限定ドゥーブルフロマージュ」も作りたてが味わえる

 散策帰りにはホテルから徒歩約5分の「かま栄 かまぼこプラザ 工場直売店」へ。小樽市民に愛されるかまぼこを手に入れたいなら必ず訪れたい場所だ。人気の「パンロール」(216円)と「ひら天」(194円)はマストで手に入れたい。ぷりっぷりでボリューム大の食べ応え。自宅で軽く炙りワサビ醤油につけても最高。できたてを頬張れる売店も併設するのでちょっとした休憩にもぴったりだ。

小樽のかまぼこと言えば!な「かま栄」の「かま栄 かまぼこプラザ 工場直売店」に到着
その場でケースに並んだできたてを購入できる
「パンロール」や「ひら天」「えび丸天」などを購入し大満足

相川真由美

フリーライター/鉄鋼業やIT系やエンタメ関連の雑誌やWeb媒体の編集者を経て、フリーの記者として活動中。海外は一人旅がほとんど。趣味は世界のディズニーのパーク&リゾート巡り。最近は年間パスポート片手に日々舞浜通い。うなぎとチョコレートが好物で、旅の基本は“出されたものは全部食べる”。激辛とうがらしから謎の木の実まで挑戦するのがモットー。