ニュース
AIR DOが一斉リニューアルする新制服紹介。現場スタッフからは「軽さ」「速乾性」「動きやすさ」が好評
「遠くからでも一目でAIR DOのスタッフと分かる」デザイン
2018年10月24日 14:09
- 2018年10月23日 発表
- 2018年12月20日 着用開始
AIR DOは12月20日にCA(客室乗務員)、地上(空港)旅客スタッフ、パイロット(運航乗務員)、整備士の制服を一斉にリニューアルする。新制服の導入は就航20周年を記念する事業の一環としての取り組みで、4職種の制服を一斉リニューアルするのは同社初のこととなる。
新制服のコンセプトなどは別記事(「AIR DO、就航20周年で客室乗務員ほか4職種の制服を一斉リニューアル。谷社長『北海道に頼られる存在に』」)でも触れているが、「北海道の翼に相応しいAIRDOとしてのオンリーワンを体現しながら、職種の特性に合わせた機能を有し、業務パフォーマンスを最大限発揮できるようなデザイン」。職種ごとに求められる機能を優先にデザインされているのが特徴で、生地は軽量性、伸縮性、吸水・速乾性に優れた機能素材を中心に構成している。
以下、職種ごとに制服の特徴を、今回の発表会で実際に着用したスタッフの感想などを交えながら紹介したい。
CA(客室乗務員)
CA(客室乗務員)の制服は10年ぶりのリニューアル。耐久性、軽量性、ナチュラルストレッチ性、イージーケア性を兼ね備えた機能的な素材を採用。デザインは株式会社札幌丸井三越と株式会社三越伊勢丹によるもの。
基調となる色として“洗練のシルバーグレー”と“信頼のダークネイビー”を採用。機内の限られた空間での安心感、信頼感、エレガントな印象をもたらすフォルムを特徴として挙げている。
AIR DOオリジナルボタンとコーポレートカラーを一部採用するほか、袖にはロゴマークをあしらうことで、一体感と統一感を持たせている。
女性が着用するスカーフは「北海道の雄大な自然を思わせる、花、雪、海をモチーフ」に、3色のカラーバリエーションを用意する。
女性のジャケットスタイルは、信頼と清潔を表現したフォルムで構築。品格のある襟元、翼をイメージしたポケットデザインをポイントに挙げているほか、汚れやすい袖口をスタイリッシュなデザインにしている。
女性のワンピーススタイルは、「知的な印象でモード感のある信頼のダークネイビー」と、「信頼のダークネイビーと洗練のシルバーグレーとのバイカラー」の2種類を用意。袖口は各色をクロスさせたデザインで演出する。機能面では、肩先タック、背中プリーツ、ウェストデザインで大きな動きでも着崩れしないストレスフリーな機能美を追求。また、スカート後ろのボックスプリーツにはコーポレートカラーをアクセントに配している。
女性のエプロンスタイルは「北海道な雄大な自然を感じられる『グリーン&ネイビー』と『ラベンダー&グレー』」の2色バリエーション。ワンピースやスカーフと調和させ、北海道にこだわった機内サービスを身近に感じられる親しみやすいイメージとした。翼をイメージしたポケットデザインや、胸元、ウェストのリボンをバイカラーとしてアクセントにしている。
ワンピースにジャケットを着用した女性スタッフは「ワンピースなので動きにくいかと思われがちだが、手を上に上げてみたり、いろいろ動いてみたりしたが、伸縮性があって動きやすい作り」との感想を話した。
男性のネクタイは無地のネイビーと、グレーのソリッドデザインの2種類。パンツは裾にかけて緩やかに絞られるもので、女性と共通の生地にしている。
男性のジャケットスタイルはトラディショナルなジェントルスタイルのジャケットとし、女性のデザインと調和を持たせた配色に。セミフォーマルな印象で、親近感のあるおもてなしを表現している。
男性のベストスタイルは、シャツとベストをグラデーションコーディネートとすることで洗練されたデザインに。ワイドスプレッドのエレガントなスタイルに、クレリックからで爽やかさを添えたとする。袖口にはコーポレートカラーが入るほか、ベストのボタンにも先述のオリジナルボタンを採用している。
ジャケットスタイルの男性は、「従来のジャケット、ベストという同じスタイルなので動きやすさに大きな差異はないが、清潔感というかお客さまに好印象を持っていただけるような色や仕上がりになった。お客さまの反応が今から楽しみ」との感想を話した。
地上(空港)旅客スタッフ
地上(空港)旅客スタッフの制服もCAと同じく10年ぶりのリニューアルで、デザインも同じく株式会社札幌丸井三越と株式会社三越伊勢丹が担い、耐久性、軽量性、ナチュラルストレッチ性、イージーケア性を兼ね備えた機能的な素材を採用する。
AIR DOブルーと、信頼のダークネイビーをベースカラーとし、羽田空港や新千歳空港、帯広空港でリニューアルした木目調のカウンターまわりの世界観に調和させている。
女性は、ジャケットスタイル、2種類のカットソーとスカート、パンツの組み合わせ、ワンピースというバリエーション。
ジャケットは信頼、清潔を表現したフォルムで構築し、AIR DOブルーをベースに、汚れやすい腰まわりはネイビーを使ったバイカラーでスタイリッシュに演出している。
カットソー&スカートスタイルのモデルとして登場した社員が着用したカットソーは、キラキラと輝くスノークリスタル柄で親しみやすさを演出。スカーフとコサージュもキラキラと輝く北海道の海と雪をモチーフにしている。スカートは走る動きを考慮した両脇ボックスプリーツのデザインで、プリーツにはシンボルカラーをアクセントに入れている。
カットソー&パンツスタイルのモデルとして登場した社員が着用したカットソーは、AIR DOブルーのもの。パンツは軽快感のあるクロップド丈でスマートなシルエットとした。
ワンピーススタイルは、AIR DOブルーとネイビーのバイカラーで、ウェストのバックルをポイントにあしらう。肩先タックや背中プリーツ、裾のボックスプリーツでストレスフリーな機能美を追求した。カットソーと組み合わせるスカートとは異なり、両脇プリーツではなくスカート後ろにプリーツを持たせている。
カットソー&スカートにジャケットを着用した女性スタッフは、「ジャケットの素材が軽くて、非常に動きやすい。空港職員はかなりお客さまと一緒に走るなど動くことが多いので、スカートにプリーツがあってとても動きやすい。以前のスカートも(裾の広がった)Aラインではあったが、生地が少し固めだった。(新制服は)非常に柔らかく軽く、長時間着ていてもかなりラク。カットソーも通気性がよくて機能的」と好印象な様子。
男性のシャツスタイルは、品のよさと爽やかさ、「お客さまから声がけされやすい」というボタンダウン&襟の色が異なるクレリックデザインを採用。袖口にはコーポレートカラーをアクセントに入れている。ジャケットは女性用と同じ生地とし、爽やかで上品なデザインに。
ネクタイはネイビーの柄入りソリッドタイプと、スノークリスタル柄の2種類。パンツはCA用と同様の機能性だが、タックが入ったデザインになる。
シャツスタイルを着用した男性スタッフは、「とても軽い素材で、袖にAIR DOのロゴがあり、色もAIR DOのブルーなので、お客さまにすぐにAIR DOのスタッフだと分かっていただける」との感想を話した。
パイロット(運航乗務員)
パイロット(運航乗務員)の制服は、AIR DOにとって就航20周年にして初のリニューアルとなるもの。株式会社ウイル・マックスが制作にあたった。
伝統的なダブルジャケットを残しつつ、従来の濃紺から黒に近い濃紺とし、パンツは裾にかけて緩やかに絞ることでシャープな印象にした。ウィングマークも変更し、AIR DOの尾翼を象ったロゴを中央に配置。ゴールド一色にして制服との一体感を持たせている。
また、素材も乗務の快適性を向上させるべく、ジャケット、パンツ、シャツそれぞれに求められる機能、ストレッチ性、吸湿性を持たせた。着用したパイロットも、「シャツは速乾性がある。以前は少し汗ばむと『ちょっと湿っているな』という感じがあったが、そういうのがない」と機能性を評価している。
また、印象として「最初に着て、肌触りがすごくよいと感じた。また、以前は特に冬用の制服がずっしりしていたが、今回は軽くなった」といった感想も述べた。
整備士
整備士の制服は13年ぶりのリニューアル。制作は小林センイ株式会社とユニチカトレーディング株式会社が担った。
旧制服よりも鮮やかにしつつ、落ち着いたブルーを基本色とし、濃紺のラインを肩から腕、足下まで差し込んでシャープな印象にするとともに、胸と足にAIR DOのコーポレートカラー、胸と背中にAIR DOロゴを配置して、同社スタッフであることを分かりやすくしている。また、耐久性を持たせつつ軽量化し、縫製にも工夫を加えたという。
実際に着用した整備士は、「以前は左腕だけだったペン差しが右腕にも付いて左利きの人にも優しくなった。また、股上を少し下げていただいたので、手を上に伸ばして作業する場合にも突っ張らない。腰にはストレッチ素材を入れてもらったので、腰を曲げての作業もしやすい。そもそも、生地自体が柔らかい」と、現場スタッフならではの視点で動きやすさが改善されているポイントを紹介。
併せて「軽くなっている。着た感じでは3分の2ぐらいになっていると思う。今までは夏用と冬用の(重さの)違いがあまりなく、今回の冬用は従来と同じぐらいだが、夏用がすごく薄くなって軽くなった」といった魅力も述べた。