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AIR DO、札幌本社で約10年ぶりの制服リニューアルなど就航20周年事業の取り組みを発表
ペア往復券と賞金10万円などが当たるキャンペーンも
2017年12月25日 21:44
- 2017年12月29日 実施
AIR DOは12月20日、ちょうど1年後にあたる2018年12月20日に就航20周年をむかえるにあたり、本社においてメディア発表会を実施。AIRDO 代表取締役 副社長の草野晋氏とAIRDO 事務局長の田中宣広氏が出席した。
はじめに、2018年を「就航20周年アニバーサリーYear」と位置付け、就航20周年事業の第1弾として11月30日に発表した就航20周年アニバーサリーのロゴマークおよびタグライン「叶える翼に。」をボードを使って説明。
・ロゴマークは「20」を吹き抜けるコーポレートカラーで、明るい未来への風をイメージ。AIR DOの尾翼ペイント部分をも想起させるシンプルなデザイン。
・タグライン「叶える翼に。」は「北海道の皆さまとともに夢を叶える」という創業の思いを大切にしつつ、「将来に向けて新たな価値を生み出していく」決意をこめて制定。
そしてAIR DO保有機材全13機(ボーイング 767-300型機 4機、ボーイング 737-700型機 9機)の搭乗ドアに就航20周年と北海道命名150年のロゴマークを順次掲出していくことや、機内販売している「AIR DOオリジナル2018卓上カレンダー」にもロゴマークを掲出していることを紹介した。
次に、就航20周年事業の発表第2弾として、4つの取り組みの発表があり、まずは「制服リニューアル」の発表にあたり、歴代の制服を着用した客室乗務員が登場して各制服のコンセプトについて紹介した。
・初代(1998年12月20日~1999年12月19日)
サロペット(胸当てつきパンツ)にスニーカーという、当時の航空業界の常識を打ち破るデザインで評判に。コーポレートカラーの黄色と青色のスカーフをあしらい、ファッション性にも配慮している
・2代目(1999年12月20日~2009年3月31日)
就航1周年を契機にリニューアル。利用者に親しみを感じてもらえるよう、空港職員の制服と同系色に統一することにより、サービスイメージの一体感が醸成されるようなデザインになっている
・3代目(2009年4月1日~現在)
就航10周年を契機にリニューアル。北海道の大地の厳しさを乗り越える「真の力」、四季の移り変わりから得る自然の「やさしさ」をコンセプトにデザイン。スカーフにはコーポレートカラーを取り入れた(先任CAは青色、一般CAは黄色がベース)
歴代客室乗務員制服の紹介のあと、草野氏は「AIR DOでは、客室乗務員、空港係員、運航乗務員、整備士の制服を約10年ぶりにリニューアルし、就航20周年の来年2018年12月20日より着用を開始する予定です。全体コンセプトは『「北海道の翼」としてのオンリーワン・オリジナリティの体現』です。このコンセプトをもとに各職種において方向性を定め、これからデザイン選定を行ないます。2018年後半には改めて新制服のデザインをご紹介できる予定です」と述べた。
続いて発表されたのは「叶える翼キャンペーン」。これは、AIR DOに乗って叶えたい「願い」のエピソードを特設Webサイトに200文字程度で投稿すると、AIR DOの審査の上、各賞を選出・贈呈するというもの。エピソードの内容となる「願い」については、
・AIR DOを利用して叶えられる願いであること(航空機を利用、AIR DOの就航路線を利用することが前提)
・願いを叶えたい方、叶えたい対象が明記されていること
・希望の路線および、希望時期が明記されていること
この3つの要素が入っていることが条件だ。各賞受賞者にはペア往復航空券などを贈呈する。応募期間は2018年1月5日~2018年3月31日まで。詳しくは特設Webサイトを参照していただきたい。
3つ目は「記念植樹の実施」。これは新千歳空港から15kmほど北東にある千歳幌加地区において、記念の植樹を2018年秋に実施を予定しているというもの。同地区では2008年の就航10周年を機に「AIR DO」の文字が浮き出るように樹種を変え植樹を行なって、10年が経過し常緑樹・落葉樹の違い、成長の違いに伴う高低差から文字の判別が可能となったが、現状では生育不良部分が見られる。また、今後の成長には除伐や間伐が必要なことから、就航20周年、北海道命名150年を迎える記念の年に「育樹」の観点も踏まえた「植樹」を行なっていく予定だ。
AIR DOは北海道の「ほっかいどう企業の森林づくり」と連携して2008年からこれまでに千歳、旭川、函館、女満別、帯広、釧路の各就航地域で合計11.8ヘクタールの森の再生に取り組んでおり、一回りして千歳に戻ってきたことになる。
4つ目は「『叶える翼』ステッカーの制作・配布」についての発表で、AIR DOがこれまで運航してきた機材をモチーフに、札幌市立大学デザイン学部とAIR DO社員が協働してデザインを制作し、完成したステッカーは今後、機内での配布を予定している。
草野氏は「ステッカーのデザイン案の展開から決定までを協働して行なうことで、学生の皆さまにとっては日頃の学習の成果を、社員にとっては自社運航機材に対する思いを形にする、すなわち夢を叶える機会にしていきたい」と思いを述べ、「叶える翼に。」というコンセプトを通じて利用者や社員のみならず、地域社会を含めたステークホルダーも参画できる枠組みを提供していくと語った。
また、この4つの発表のほかに、機内サービス「Do Sky Marche」のリニューアルの発表もあり、対象便限定で提供している無料モーニングサービスの第3弾として、新メニュー「まめパン」を紹介。
無料モーニングサービスとは、羽田~新千歳線の平日始発便(羽田6時50分発ADO11便、新千歳8時発ADO12便)において、北海道にこだわった手作りパンを提供するサービスで、これまで第1弾として2016年11月より「オニオンブレッド」、第2弾として「北海道産ミルクパン」を提供してきた。第3弾の「まめパン」は北海道産大納言小豆を使用しており、手のひらサイズのしっとり、ほんのり甘いパンだ。
3カ月ごとに変更して提供している機内ドリンクサービスでは、「CA イチオシ!」としてCAがセレクトした北海道限定ドリンクに「北海道イチゴSoda」が選ばれ、1月1日から提供を開始する予定だ。北海道豊浦町の特産品「豊浦いちご(ジャンボレッド)」を使用しており、「まめパン」同様北海道産の食材が原料に使われているということで「北海道の翼」AIR DOらしいチョイスといえる。
AIR DOは今後もさまざまな就航20周年事業を予定しているとし、今後の展開については詳細が決まり次第、特設Webサイトなどで順次発表していくという。