ニュース

大韓航空、東京~ソウル線50周年。日韓交流人口1000万人に向け「次の50年もよりよいサービスを提供」

2018年7月25日 実施

大韓航空は東京~ソウル線の就航50周年を記念して式典を実施した

 大韓航空は7月25日、東京~ソウル線の就航50周年を記念して、羽田空港国際線ターミナルの出発ゲート前で式典を実施した。

 同社の東京~ソウル線は50年前の1968年7月25日に就航。当時は羽田と金浦国際空港をダグラス DC-9型機で週6便運航しており、その後の成田国際空港と仁川国際空港の開港を受けて、成田発は週3便、羽田発は週4便と変化していったという。

 大韓航空 日本地域本部長のキム・ジョンス(金正洙)氏は、日本と韓国の首都を結ぶ同路線は「日韓交流の歴史でもある」と前置きし、当時は限られた人しか乗ることのできなかった路線だったが、近年の日本での韓流ブームや日韓共催のサッカーワールドカップ、さらに最近では訪日韓国人の増加など、「時代とともに旅行者の特徴も変化してきた」と50年を振り返り、「これからの50年もよりよいサービスを提供していくと誓う」と締めくくった。

株式会社大韓航空 日本地域本部長 キム・ジョンス(金正洙)氏

 国土交通省 東京航空局 東京空港事務所 東京国際空港長の森本園子氏は、「2017年の羽田空港は8500万人を超える利用者があり、2018年は9000万人超えを期待している。大韓航空のソウル線の就航継続が羽田のさらなる発展に大きく寄与するものと考えている」と期待を述べた。

国土交通省 東京航空局 東京空港事務所 東京国際空港長 森本園子氏

 最後に登壇した駐日本国大韓民国大使館 経済公使のイ・ジョンイル(李廷逸)氏は、就航当時週6便だったこの路線が、50年経った現在は週49便、日本~韓国全体では週218便まで成長しており、「この成長が両国の交流活性化に大きく貢献した」と評価。当時7万人にも満たなかった訪日韓国人数は2017年には714万人まで拡大、一方の訪韓日本人数は250万人前後でやや停滞しているものの、両国合わせた交流人口は1000万人が視野に入っており、「先日日韓の20代に実施した意識調査では、互いに『親近感を感じる』とする回答が非常に高かった。両国の若者がお互いの理解を深めていることを大変嬉しく感じる。相手国を訪問し、見て感じて対話することが一番よい」と交流人口のさらなる拡大に期待を寄せた。

駐日本国大韓民国大使館 経済公使 イ・ジョンイル(李廷逸)氏

 続いて、12時20分羽田発のKE2708便の機長とCA(客室乗務員)にTIAT(東京国際空港ターミナル)から花束の贈呈、さらに来賓らとともにテープカットを実施。テープカットには登壇者のほか、東京国際空港ターミナル 代表取締役社長の土井勝二氏、日本旅行業協会 理事長の志村格氏、在日本大韓民国民団 中央本部 団長のヨ・ゴンイ(呂健二)氏も加わった。

KE2708便の機長とCAに花束を贈呈
テープカットを実施。参加したのは左から、在日本大韓民国民団 中央本部 団長 ヨ・ゴンイ(呂健二)氏、駐日本国大韓民国大使館 経済公使 イ・ジョンイル(李廷逸)氏、株式会社大韓航空 日本地域本部長 キム・ジョンス(金正洙)氏、国土交通省 東京航空局 東京空港事務所 東京国際空港長 森本園子氏、東京国際空港ターミナル株式会社 代表取締役社長 土井勝二氏、一般社団法人日本旅行業協会 理事長 志村格氏
ゲート前には50年を振り返るパネル展示
CAの制服の変遷が分かる
搭乗が始まる
12時20分発のKE2708便