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大韓航空、歴代ユニフォームのCAが搭乗した創立50周年フライト。金氏「東京~ソウル線は大韓航空の歴史」

2019年10月28日 実施

KE712便の出発ゲートとなった、羽田空港国際線ターミナル147番ゲートで記念セレモニーを開催

 韓国のフラグシップキャリアである大韓航空は、2019年で創立50年を迎えた。それを記念して、10月28日の羽田~ソウル(金浦)線のKE712便を創立50周年記念フライトとして運航。合わせて、KE712便の搭乗ゲートとなった羽田空港 国際線ターミナル147番ゲートにおいて記念セレモニーを実施した。

 記念セレモニーには日本地域本部長の金正洙(キム・ジョンス)氏が登壇し、「この羽田は、創立当初から東京~ソウル線を運航しています。日韓路線を牽引する東京~ソウル線はまさに大韓航空の歴史であり、おかげさまで今回の特別フライトも羽田にやってきました。大韓航空は、これまでの50年を思い返しながら、これからの50年でさらに多くの方々によりよいサービスをご提供できるよう努めて参ります」とあいさつ。

大韓航空50周年記念フライトとして運航された、KE712便
記念セレモニーであいさつする、大韓航空 日本地域本部長の金正洙氏

 現在の大韓航空は、大韓航空国営公社を引き継ぐ形で1969年3月に発足。それ以降、世界の流行に合わせた全11種類のユニフォームを採用してきた。今回実施された50周年記念フライトでは、現行のユニフォームを含め、その全11種類のユニフォームを着用したCA(客室乗務員)が搭乗し、機内サービスを行なった。

 また、現在のユニフォームは2005年より採用されているが、その当時から放送されている機内安全ビデオには金氏も登場しているとのことで、金氏は「搭乗されましたら、歴代ユニフォームを着用した乗務員だけでなく、ぜひ機内安全ビデオにも注目してください」とアピールした。

 セレモニーでは、大韓航空の歴代ユニフォームを着用してKE712便に搭乗するCAが順に登場し、ユニフォームを披露するとともに、記念のケーキで創立50周年を祝った。その後、定刻どおりにKE712便の搭乗が開始され、搭乗客に記念品が手渡された。

記念セレモニーでは、歴代ユニフォームを着用するCAが順に登場し、ユニフォームを披露した

大韓航空50年の歴代ユニフォーム

大韓航空発足後初のユニフォーム。1960~1970年代に韓国の洋装の大家と呼ばれたソンオク洋装室のソンオク氏がデザイン。1969年3月から1970年2月まで採用された
第2期ユニフォーム。明るい紺色の毛織のワンピース形ミニスカートで、帽子も同じ色で統一感を出し、ジャケットを上から着用できる実用的なデザインを採用。1970年3月から1971年6月まで採用
第3期ユニフォーム。初代と同じソンオク氏がデザイン。1971年7月から1972年12月まで採用
第4期ユニフォーム。制服の色は2種類で、青色と薄黄色のジャケットと帽子を採用。初めてスカーフも採用された。1973年1月~1974年4月まで採用
第5期ユニフォーム。当時の大韓航空のロゴに使われた赤い白鳥のモチーフをあしらった白のブラウスに、白、赤、薄緑、紺色を取り混ぜた模様のスカーフがアクセントとなっている。1974年5月~1976年5月まで採用
第6期ユニフォーム。紺色のジャケットと、スカート、帽子を着用し、シンプルになり過ぎないよう白いブラウスに大韓航空のロゴが入ったスカーフでポイントを付けている。1976年6月~1977年12月まで採用
第7期ユニフォーム。初代、第3期に続きソンオク氏がデザイン。紺色のジャケットとスカートの保守的なスタイルとともに赤と紺色の波模様のブラウスで高評価を得たという。1978年1月~1980年3月まで採用
第8期ユニフォーム。ジャンパースカートに白いブラウスを着用し、大韓航空を英字でプリントして模様を作った白、赤、紺色のスカーフを着用。1980年4月~1986年3月まで採用
第9期ユニフォーム。初めて外国デザイナーである米国のジョイス・ディクソン氏がデザイン。ソウル五輪と旅行の自由化によるグローバル化が進んだ時代の制服でもある。1986年4月~1990年12月まで採用
第10期ユニフォーム。デザイナーのキムドンスン氏がデザインを担当。9作のデザイン案のなかから実際の乗務員の意見により選定。大韓航空を象徴する代表的な顔にもなった制服で、1991年1月~2005年2月まで、14年以上採用された
現行ユニフォームでもある、第11期ユニフォーム。“世界最高水準のデザインとサービス提供”をモットーに、イタリアを代表するデザイナーのジャンフランコ・フェレ氏にデザインを依頼。「着てみたいユニフォーム」として世界の乗務員の間で高い人気を得ているという。2005年3月から現在まで採用している
セレモニーには、記念のケーキも運ばれてきた
歴代ユニフォームを着用したCAが、記念のケーキを囲んで記念撮影
KE712便は、定刻どおり搭乗手続きを開始
搭乗口では、乗客に記念品がプレゼントされた
乗客にプレゼントされた記念品。歴代ユニフォーム着用のCAが印刷された絵はがき、ディスプレイクリーナー、エアバス A380型機のぬいぐるみがプレゼントされた