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「キンプトン東京・新宿」、2020年開業。インターコンチネンタルのブティックホテルブランドが日本初進出

ストリングスホテルを展開するツカダ・グローバルホールディングとタッグ

2020年初頭 開業予定

IHG・ANA・ホテルズグループジャパンとツカダ・グローバルホールディングは、2020年初頭に日本初進出のブランドを冠する「キンプトン東京・新宿」を開業

 IHG(インターコンチネンタル ホテルズグループ)とツカダ・グローバルホールディングは都内で会見を開き、日本初出店となるIHGのラグジュアリー・ブティックホテル・ブランドとして、「キンプトン東京・新宿」を 2020年初頭に開業すると発表した。IHGの日本国内運営会社であるIHG・ANA・ホテルズグループジャパンとツカダ・グローバルホールディングが運営受委託契約を結び、キンプトン東京・新宿を運営する。

 キンプトン東京・新宿は新宿駅から甲州街道沿いを歩いて10分前後、パークハイアット東京の少し手前の角地に現在建設中。客室は162室を予定し、最大300名を収容する3つの宴会場、レストラン・バー、ウェルネススタジオ、多機能型(挙式のほか多目的に使える)チャペルなどを備える。

キンプトン東京・新宿の外観
IHGの「キンプトン東京・新宿」概要

開業時期:2020年初頭
所在地:東京都新宿区西新宿3-4-7
客室数:162室(予定)
Webサイト:キンプトン ホテルズ&レストランツ(英語)

 IHG・ANA・ホテルズグループジャパン CEOのハンス・ハイリガーズ氏は会見出席者への感謝を述べ、IHGが日本では「インターコンチネンタル」「ANAクラウンプラザ」「ホリデイ・イン」の3ブランドで33軒のホテルを展開し、「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」、「ホテル インディゴ箱根・強羅」(関連記事「全室温泉付きの『ホテル インディゴ 箱根・強羅』2019年開業。インターコンチネンタル ホテルズグループの日本初進出ブランド」)、「ホテル インディゴ犬山有楽苑ガーデン」(関連記事「名鉄犬山ホテルがインターコンチネンタルの『ホテルインディゴ 犬山 有楽苑』にリブランド」)の開業を予定していることなどについて紹介した。

IHG・ANA・ホテルズグループジャパン CEO ハンス・ハイリガーズ氏

 続いてIHG ヨーロッパ中東アジア&アフリカ CEOのケネス・マクファーソン氏がブランドやキンプトン東京・新宿について説明した。

「キンプトン ホテルズ&レストランツ」は、1981年にブティックホテルというコンセプトを掲げてスタートしたブランドで、2014年にIHGに加わっている。キンプトンは現在世界で66のホテルを運営し、中国本土や東南アジアなどグローバルに拡大中。2017年にはオランダに「キンプトン デ ウィット アムステルダム」を開業し、「キンプトン バリ」「キンプトン上海・静安」「キンプトンリゾート サンヤ ハイタンベイ」「キンプトンホテル 台北」など20軒の開業が予定されている。

 画一的なデザインやサービスではなく、独自色を強く打ち出すブティックホテルというスタイルはグローバルに人気を博しており、キンプトンでもデザインに「1軒として同じものはない」が、「心からのおもてなし、すばらしいデザイン、美味しい食事と飲み物、忘れられないユニークな経験」は共通しているという。キンプトンは世界的にレストラン・バーで高い評価を得ており、クチコミの評価が高く、ゲストがゲストを引き寄せる流れが生まれている。

 新宿エリアは、超高層ビル群、百貨店、地下街、家電量販店などのショッピングエリア、繁華街・歌舞伎町など多種多様な魅力にあふれ、毎日200万人以上と世界一乗降客数の多い新宿駅があり、キンプトンが出店するのにふさわしいロケーションだと述べた。そして最後にキンプトン ホテルズ&レストランツのイメージビデオを紹介して、あいさつを終えた。

IHG ヨーロッパ中東アジア&アフリカ CEO ケネス・マクファーソン氏
キンプトン ホテルズ&レストランツのイメージビデオ

 ツカダ・グローバルホールディングからは代表取締役社長の塚田正由記氏が出席し、あいさつした。

 ツカダ・グローバルホールディングはホテル、レストラン、ブライダル、ウェルネス、リラクゼーション事業を展開、IHGの開発パートナーであり、「インターコンチネンタル 東京ベイ」「ストリングスホテル東京インターコンチネンタル」など4軒のホテルを運営している。

 ブライダル事業の経験から、顧客はオリジナリティを求めるが、ホテルは規模が大きくなればなるほどサービスが画一的になる部分があり、それはブランド価値という面があるものの、自社のみでの運営では課題にも感じていたという。

 そして新宿駅西口エリアにホテルを作ろうとなった際、もともとはストリングスブランドでと考えていたものの、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、インターナショナルに通用する個性的で、従来にないような施設とサービスを提供できるホテルを作りたいと考え、IHGとの運営、キンプトンブランドの日本初導入に至ったと説明した。ターゲットは「ラグジュアリーライフスタイルセグメント」であり、価格帯についてはそのターゲットを狙ったものになるという表現にとどめた。

株式会社ツカダ・グローバルホールディング 代表取締役社長 塚田正由記氏
ケネス・マクファーソンCEOと塚田正由記社長が運営受委託契約に署名し、契約が締結された