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ノックスクート、成田~バンコク・ドンムアン線就航記念式典。毎日運航で片道9800円から

競争の激しい路線で「大きな成功を確信」

2018年6月1日 就航

ノックスクートは6月1日、成田国際空港~バンコク・ドンムアン空港線を就航、記念式典を開いた。左から成田国際空港株式会社 代表取締役社長 夏目誠氏、ノックスクート 日本支社長 坪川成樹氏、副最高経営責任者 ギャン・ミン・トー氏、タイ王国大使館 駐日タイ王国特命全権大使 バンサーン・ブンナーク氏、国土交通省 東京航空局 成田空港事務所 石井靖男氏、タイ王国政府観光庁 東京事務所 副所長 ヨンラウィー・シティチャイ氏

 タイに拠点を置くLCC(格安航空会社)のノックスクートは6月1日、成田国際空港~バンコク・ドンムアン空港線を就航した。

 使用機材はボーイング 777-200型機で、ビジネスクラスのスクートビズが24席、エコノミークラスが391席の計415席。片道運賃はスクートビズが2万9800円から、エコノミークラスが9800円から。1日1往復2便で毎日運航する。

ノックスクートの成田国際空港~バンコク・ドンムアン空港線

XW101便:成田(13時55分)発~バンコク(18時25分)着、毎日運航
XW102便:バンコク(02時20分)発~成田(10時25分)着、毎日運航

成田空港の65番スポットに駐機するノックスクートのボーイング 777-200型機(登録記号:HS-XBD)

 ノックスクートはタイ国際航空が出資するLCCのノックエアと、シンガポール航空の子会社のスクートによる合弁会社(出資比率はノックエア49%、スクート49%、フエアンナミトルカンパニー2%)。バンコク、台北、青島、西安、大連、天津、南京、瀋陽に就航しており、今回新たに成田が加わった。所有機材は5機で、すべてボーイング 777-200型機。スクートも成田~バンコク線を運航しており、2社を合わせると1日2往復4便となる。

 成田発の初便となるXW101便の出発前に、成田空港第2旅客ターミナル65番ゲート前で、就航記念式典が開かれた。

(参考)スクートの成国際田空港~バンコク・ドンムアン空港線

TR869便:成田(10時00分)発~バンコク(15時00分)着、毎日運航
TR868便:バンコク(00時45分)発~成田(08時50分)着、毎日運航

両国で高まる需要を背景に、東京~バンコク線が大きな成功を実らせることを確信しています

ノックスクート・エアラインズ・カンパニー・リミテッド 副最高経営責任者 ギャン・ミン・トー氏

 式典で登壇したノックスクート・エアラインズ・カンパニー・リミテッド 副最高経営責任者のギャン・ミン・トー氏は、「ノックスクートが日本にデビューする記念すべき日。事業計画のなかでも重要な路線であり、就航をうれしく思っています」とあいさつ。

 数多くの観光スポットやショッピング、エンタテイメント、文化、食事の楽しみがある日本は、タイ人にとって海外渡航先で人気ナンバーワンであり、日本人にとってもタイ・バンコクは幅広い楽しみを提供できる都市であることから、「両国で高まる需要を背景に、東京~バンコク線が大きな成功を実らせることを確信しています」と新規路線に期待を寄せた。

両国の経済的交流において間違いなく重要な役割を担うことになる

タイ王国大使館 駐日タイ王国特命全権大使 バンサーン・ブンナーク氏

 続いて登壇したタイ王国大使館 駐日タイ王国特命全権大使のバンサーン・ブンナーク氏は、2013年に15日間の滞在期間免除措置が導入され、日本を訪れるタイ人は増え続け、2017年には100万人に迫る勢いだったこと、タイを訪れる日本人も増えており、2017年は約150万人が訪れたことを紹介。

 この高まる需要に応えた新規路線は、「タイと日本の連結性向上において重要なマイルストーンになります。ノックスクートは若い会社ですが、すでにタイや世界各国の旅行者に信頼されるLCCの地位を確立しています。今回の就航は両国の経済的交流において間違いなく重要な役割を担うことになるでしょう」と述べて、あいさつを終えた。

FSCと異なるビジネススタイルで日本とタイの路線に新たな需要を広げてくれる

国土交通省 東京航空局 成田空港事務所 成田国際空港長 石井靖男氏

 国土交通省 東京航空局 成田空港事務所 成田国際空港長の石井靖男氏は、タイと日本の間には毎週226便の旅客便が運航され、成田空港では約4割の週91便が運航されていることに触れ、既存のFSC(フルサービスキャリア)も夏期ダイヤで増便を行なうなど(関連記事「ANA、羽田~バンコク線増便セレモニー実施。東京~バンコク毎日5便でダイヤの選択肢広がる」)、重要性が増している路線であることを強調。

 成田空港や日本の各空港でのLCCの重要性も増しており、「ノックスクートの就航は、FSCと異なるビジネススタイルで日本とタイの路線に新たな需要を広げてくれると大いに期待しています」と語った。

 来賓と主催者によるテープカットが行なわれ、式典は終了。搭乗時には、ノックスクートのスタッフから乗客に記念品が配られた。380名の乗客と11名の乗務員を乗せたXW101便は、バンコクに向けて飛び立っていった。

来賓と主催者によるテープカット
XW101便の搭乗開始
ノックスクートのスタッフから乗客に記念品が配られた
380名の乗客と11名の乗務員を乗せたXW101便はバンコクに向けて飛び立っていった