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関西エアポート、ヨーロッパやホノルルなど中距離路線を増便する2018年夏期スケジュール発表会

ビジネスジェット専用施設も新設

2018年3月20日 実施

2018年夏期スケジュールについて説明した関西エアポート株式会社 代表取締役社長 CEO 山谷佳之氏

 関西国際空港と大阪国際空港を運営する関西エアポートは3月20日、本社にて記者会見を開き、2018年夏期スケジュールなどについて発表した。

 2017年度の利用実績は、関空、伊丹空港ともに日本を訪れる外国人観光客の増加により好調で、4440万人に達する見込みであるとした。説明を行なった関西エアポート 代表取締役社長 CEOの山谷佳之氏は、4月1日から神戸空港を含む3空港の運営を開始することにも触れ「(2018年度は)3空港で5000万人に達する可能性もある」と語った。

 2018年夏期スケジュールの国際線就航便数については、過去最高の週1366便になる見込みと報告。2017年の夏期スケジュールから比べると週62便の増加となるという。

 国際線では、中距離路線においてエールフランス航空が運航する関空~パリ線が2015年以来3年ぶりとなるデイリー運航となるほか、JAL(日本航空)が運航する関空~ホノルル線も週7便から14便へ増便。また東南アジア方面では、ジェットスター・アジア航空が関空~クラーク線を週3便で運航を開始する。

 国内線ではピーチ(Peach Aviation)が季節便として8月から関空~釧路線を週7便で運航する。

2017年度の旅客利用者実績。2017年度合計は4440万人に達する見込み
国際線の利用者は約7割がインバウンド旅客となっている
2018年夏期スケジュールにおける国際線の就航便数は過去最高となる1366万人を見込んでいる
国際線はエールフランス航空が関空~パリ線をデイリー運航に、またJALの関空~ホノルル線も週14便に増便する
国内線はピーチが関空~釧路線を週7便運航する

 そのほか、LCCが乗り入れる第2ターミナルの国内線エリアの一部に、ビジネスジェット専用施設「Premium Gate 玉響(プレミアムゲート たまゆら)」を6月上旬にオープンすると発表した。

 関空におけるビジネスジェットの2017年の利用実績は795便(国際線771便、国内線24便)だったが、今後2019年に開催するラグビーワールドカップや大阪で開かれるG20(20カ国・地域首脳会議)、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会などの大きなイベントが行なわれることから、関西エアポートではビジネスジェットの利用が増加することを見込んでいるという。

 山谷社長は専用施設の新設について「関空にないほうがおかしいので作ることにした」とコメント。便数などの具体的な数字の予測は難しいとしながらも、「やってみてうまくいけばビジネスとして考える」とした。

「Premium Gate 玉響」の施設の広さは約300m2でWi-Fiを完備するほか、専用の保安検査場やCIQ(税関、出入国管理、検疫)施設のほか、乗降場所、駐車場、会議室、受付カウンター、待合ラウンジを設ける。