旅レポ

ジェットスター・アジア、関空~フィリピン・クラーク線初便に乗ってみた

3月27日就航。関空からフィリピン方面へ週10往復20便に

2018年3月27日 就航

ジェットスター・アジア航空が就航した関空~クラーク線の初便に搭乗した

 ジェットスター・アジア航空は3月27日、関西国際空港~フィリピン・クラーク国際空港(ルソン島)線の直行便(3K778/3K777便)を就航した。

 火・木・土曜の週3往復で、使用機材はエアバス A320型機。運賃はエコノミークラス最安設定の「Starter」(機内持込荷物は7kgまで可)で、片道5960円から。この3K778/3K777便は以遠権によりクラークを経由し、関空とシンガポールを結んでいる。

 この就航で、既存のジェットスター・アジア航空による関空~マニラ線、ジェットスター・ジャパンの関空~マニラ線を合わせると、関空からフィリピン方面へ週10往復20便となる。

ジェットスター・アジア航空の関西国際空港~フィリピン・クラーク国際空港線

3K778便:関空(12時55分)発~クラーク(16時15分)着、火・木・土曜運航
3K777便:クラーク(07時00分)発~関空(11時55分)着、火・木・土曜運航
※3K778/3K777便は関空~クラーク~シンガポール間を運航

既存のジェットスターグループの関西国際空港~ニノイ・アキノ国際空港(マニラ)線

ジェットスター・アジア航空運航
3K764便:関空(13時45分)発~マニラ(17時00分)着、月・金・土・日曜運航
3K763便:マニラ(07時25分)発~関空(12時30分)着、月・金・土・日曜運航
※3K764/3K763便は関空~マニラ~シンガポール間を運航

ジェットスター・ジャパン運航
GK81便:関空(20時15分)発~マニラ(23時25分)着、火・木・土曜運航 ※6月2日~30日は20時20分発
GK80便:マニラ(00時25分)発~関空(05時10分)着、水・金・日曜運航 ※6月3日~7月1日は05時20分着

 日本発の初便となった3K778便の乗客には、チェックインカウンター前で記念品なども配られた。筆者も関空発の初便に乗り、クラークまでの空の旅を楽しんたのでレポートする。

ジェッ太くんもスタッフとともに初便の乗客へ記念品をプレゼント

 クラーク線初便のチェックインカウンターは南のE9~12カウンターだった。ジェットスターは目的地によってチェックインカウンターが異なるようなので、案内表示を確認しよう。

 初便ということもあり、ジェットスター・ジャパンのマスコットキャラクター「ジェッ太」くんもグリーティング。ジェットスターのスタッフと一緒に、初便搭乗記念品を配っていた。

 3K778便は12時55分出発予定だったが、機材の到着遅れの影響で遅延。出発は13時25分ごろとなった。

クラーク線初便のチェックイン開始
関空~クラーク線就航を案内するパネル。ジェットスター・ジャパンのマスコットキャラクター「ジェッ太」くんもグリーティング
ジェットスターのスタッフが初便搭乗記念品を配布。途中からジェッ太くんもスタッフと一緒に初便搭乗記念品を配っていた
関空の南ウイング28番ゲートは本館駅から中間駅まで電車で移動する必要がある。出発時刻には余裕を持った時間で移動したほうがよいだろう
クラーク発の初便が遅れて到着。一般の乗客と一緒にジェットスター・アジア航空CEOのバラタン・パスパティ氏も搭乗していた
約30分遅れで搭乗開始。ジェットスターのスタッフがパネルを掲げてお見送り
3K778便のチケット
案内表示にはクラークの温度は31℃と

LCCでも快適な空の旅。約4時間でクラーク国際空港へ

 搭乗すると、酸素マスクや救命胴衣のレクチャーがある。日本人のCA(客室乗務員)も乗務しているので安心だ。シートに座り数分経つと、3K778便のプッシュバックが始まった。

酸素マスクや救命胴衣のレクチャー
おまけではあるが窓から見える主翼を、滑走路を移動中と離陸時で比較。カメラの位置はおおよそ動かしていないので、主翼の先端が揚力で上がっていることが分かる

 離陸して40分ほど経ったころに食事の時間となった。食事は別料金なので、シートポケットに入っている「cafe menu」に掲載してある、「ONBOARD MEALS」「LIGHT MEALS」「INSTANT NOODLES」「DRINKS」などから選んでオーダーする。筆者は搭乗前に予約可能な「PRE-ORDER MEALS」から「SIGNATURE SINGAPORE CHICKEN RICE」(水/コーヒー/紅茶のいずれかが付く。15シンガポールドル:約1215円、1シンガポールドル=81円換算)を注文していた。付属ソースがピリ辛で美味、機内食としては十分に納得できる味だった。

離陸して、シートベルト着用のサインが消えると、初便乗客へのサービスとしてお菓子が配られた
搭乗前にオーダーしておいた「SIGNATURE SINGAPORE CHICKEN RICE」は15シンガポールドル(約1215円))
食事を配っているときも、乗務員たちの乗客への気配りが感じられた
シートポケットに入っている機内食メニューの「cafe menu」
「cafe menu」のメニューから「IMPORTED」と缶に書かれているのが気になった「SAPPORO PREMIUM BEER」をオーダー。味は……サッポロビールの味だった。価格は8シンガポールドル(約648円)で、ほかにUSドルでも日本円でも、その場でレートを計算して対応してもらえる
離陸後3時間ほど経ったころ、キャビン内で除菌スプレーの散布があった。乗客の飲食の状態なども確認したうえで行なっているようだ

 いよいよ着陸体制に入るというアナウンスがあった。シートは背もたれの厚みは少ないタイプだが、もともと着座姿勢がよいため疲れは少なく、約4時間の搭乗時間は苦もなく過ごせた。

 クラーク国際空港のあるアンヘレス市はフィリピン・ルソン島のパンパンガ州に位置し、以前はアメリカ軍のクラーク空軍基地があった街で、今は経済特区となっていることから日本企業も進出している。治安面が強化されているエリアも多く、語学留学の日本人も増えているとのことだ。

エアバス A320型機のシート。ちゃんと腰を背もたれに密着させるように座っていたので、疲れや痛みを感じることはなかった
いよいよ着陸
クラーク国際空港。ボンネットタイプのレトロな雰囲気のバスが似合うが、周囲は「TOYOTA」「MITSUBISHI」「HONDA」といったロゴのクルマを多く見かける
関空~クラーク線の初便に乗務した笑顔が素敵なクルーの皆さん

酒井 利