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ANA、新千歳空港の新ラウンジを事前公開。9月13日オープン
ANA SUITE LOUNGEを新設。ANA LOUNGEは面積を約2倍に
2017年9月13日 17:52
- 2017年9月13日 オープン
ANA(全日本空輸)は9月13日、北海道・新千歳空港に建築家・隈研吾氏が監修した「ANA SUITE LOUNGE」「ANA LOUNGE」をオープンする。ANA SUITE LOUNGEは新設、ANA LOUNGEはリニューアルとなる。その前日、ラウンジ内部の様子を報道公開した。
現地にはANA 代表取締役社長 平子裕志氏と隈研吾氏も訪れ、会見を行なった。この日が隈氏と初対面という平子氏からは、「実は10年ほど前のテレビ番組で、隈氏が『制約を発見することが創造につながる』『プロフェッショナルとは二度同じことをしないこと』と話していたことが私の経営観に影響を与えている」と明かし、職業柄空港ラウンジのヘビーユーザーであるという隈氏は「自分で使って心地よいラウンジがほしいと思っていた」と、この監修を引き受けた経緯を説明。隈氏が航空業界のデザイン監修に携わるのは、これが初めてとのこと。
隈氏の掲げたコンセプトは「一期、一会 Long History, Sparkling Moment」。心地よさを考えたとき、条件の1つは「素材」だという。温もりのある自然素材を探して、壁には北海道産「栓の木(針桐)」の板材を使用。1枚おきに重ねる「大和張り」と呼ばれる技法を採用しており、凹凸が陰影を作って「日本独特のディテール、日本の伝統を感じさせる壁になっている」という。
天井には和紙を使っており、隈氏は「空につながっていくようなデザインにしたかった」と話し、ラウンジでフライトへの高揚感を伝えるには天井が大事で、特に力を入れてデザインした箇所であると説明した。
なお、ANAは2018年度以降、福岡空港、伊丹空港、那覇空港でも隈氏監修のもと、ラウンジの改修を行なっていくという。