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ANA、新千歳空港の新ラウンジを事前公開。9月13日オープン

ANA SUITE LOUNGEを新設。ANA LOUNGEは面積を約2倍に

2017年9月13日 オープン

ANAが新千歳空港にANA SUITE LOUNGEを新設、ANA LOUNGEをリニューアル

 ANA(全日本空輸)は9月13日、北海道・新千歳空港に建築家・隈研吾氏が監修した「ANA SUITE LOUNGE」「ANA LOUNGE」をオープンする。ANA SUITE LOUNGEは新設、ANA LOUNGEはリニューアルとなる。その前日、ラウンジ内部の様子を報道公開した。

 現地にはANA 代表取締役社長 平子裕志氏と隈研吾氏も訪れ、会見を行なった。この日が隈氏と初対面という平子氏からは、「実は10年ほど前のテレビ番組で、隈氏が『制約を発見することが創造につながる』『プロフェッショナルとは二度同じことをしないこと』と話していたことが私の経営観に影響を与えている」と明かし、職業柄空港ラウンジのヘビーユーザーであるという隈氏は「自分で使って心地よいラウンジがほしいと思っていた」と、この監修を引き受けた経緯を説明。隈氏が航空業界のデザイン監修に携わるのは、これが初めてとのこと。

全日本空輸株式会社 代表取締役社長 平子裕志氏
建築家・隈研吾氏
フォトセッションでANAスタッフと

 隈氏の掲げたコンセプトは「一期、一会 Long History, Sparkling Moment」。心地よさを考えたとき、条件の1つは「素材」だという。温もりのある自然素材を探して、壁には北海道産「栓の木(針桐)」の板材を使用。1枚おきに重ねる「大和張り」と呼ばれる技法を採用しており、凹凸が陰影を作って「日本独特のディテール、日本の伝統を感じさせる壁になっている」という。

 天井には和紙を使っており、隈氏は「空につながっていくようなデザインにしたかった」と話し、ラウンジでフライトへの高揚感を伝えるには天井が大事で、特に力を入れてデザインした箇所であると説明した。

 なお、ANAは2018年度以降、福岡空港、伊丹空港、那覇空港でも隈氏監修のもと、ラウンジの改修を行なっていくという。

新千歳空港のANA SUITE LOUNGEとANA LOUNGE

ターミナル2階のエントランスからエスカレータを上がったところにラウンジ受付
隈研吾氏がラウンジ天井のイメージを描いたボードが飾ってある
ラウンジ受付で後ろを振り返るとボヘミアンガラスのシャンデリアがある
チェコの職人が取り付けたとのこと
ラウンジ受付の奥(左手)に進むと、ANA SUITE LOUNGEのカウンターがある
ラウンジ入ってすぐに苔山を設けたカウンターがある。ANA SUITE LOUNGEは約60席
ソファやカウンターなどは背が低めに作られているため、混雑時も窓の外の見晴らしがよい
撥水加工を施したソファ。適度に沈み込むクッション性があり、快適
コンセントが2口、充電用USBポートが1口。席によってはコンセントが1口の場合もある
その下は機内持ち込みサイズの荷物が収まるスペースになっている
座席間はかなり余裕がある。向かい合って座っても対面はあまり気にならない
ラウンジ入ってすぐのカウンター
座っても窓の外がよく見えるのが分かる
隈研吾氏こだわりの天井は和紙を貼り付けてある。陰影で独特の表情が出ている
ドリンク・フードカウンター。ラウンジ利用者なら無料で利用できる
「サッポロクラシック」と「サントリー樽生」のサーバー。耕人舎の瓶ビール3種(ピルスナー、ヴァイツェン、スタウト)も用意する
洋菓子きのとやの「焼きたてチーズタルト」。なかはふんわりして甘い
純米酒や芋焼酎、ワインもある
コーヒーサーバーと、紅茶のためのお湯
味噌汁など汁物、おにぎり、パンなど軽食が用意されている
「Oh! 焼とうきび」などのスナックも完備
ラウンジ最奥には2重の自動ドアを隔てて喫煙室がある
自動チェックイン機と電話ブース。見えないが奥にはプリンターがある
便の状況を知らせる液晶ディスプレイは主張しすぎないサイズ
ラウンジの隅にミリオンマイラープログラムのタグが展示されている
壁の栓の木がカートなどに当たって傷まないように、巾木が設けられている
銅板にメッキしていぶし加工したという隈氏のこだわり
ラウンジ入り口付近でANAスタッフと
こちらはリニューアルしたANA LOUNGE。デザインコンセプトは同じ
提供するドリンクなどには違いがある
ソファは硬質な座り心地。背もたれもやや低く作られている