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豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」展望車、食堂車、ロイヤルツインなど車両内部を初公開
2017年2月24日 20:35
- 2017年2月23日 公開
JR西日本(西日本旅客鉄道)は2月23日、網干総合車両所宮原支所(大阪市淀川区)において、豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」を報道陣に公開。初お披露目記念式典の後、車両内部も公開した。
すでに公開している「【4K動画】豪華寝台列車『TWILIGHT EXPRESS 瑞風』初お披露目」で紹介した列車披露があり、その後走行シーン公開として「【4K動画】豪華寝台列車『TWILIGHT EXPRESS 瑞風』の構内走行シーンを公開」、宮原支所内の線路のポイントを通過して転線し報道陣の前に現れた。
「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(みずかぜ)」は、6月17日より運行される、「食の匠」が監修した料理を味わいながらJR西日本管内を中心に周遊運行をするクルーズトレイン。6月~9月の第1期抽選会はすでに実施済み。料金は1泊2日コースで27万円から(ロイヤルツイン2名利用時、6月~8月出発分)。
自然に溶け込む瑞風グリーンの上品な車体デザイン
TWILIGHT EXPRESS 瑞風は、上質さと心休まる懐かしさを感じさせる「ノスタルジック・モダン」をデザインコンセプトとした豪華列車で、京都駅、大阪駅を始発駅として山陰・山陽方面への運行を予定している。ディーゼル発電機による電力と、バッテリーアシストによるモーター駆動のハイブリッド方式で走行。展望デッキと展望室を備える機関車が先頭車として前後に配置され、その中間に寝台客車6両と食堂車1両、ラウンジカー1両が連結された10両編成。そのうちの1両は、1両すべてを使った特別なスイートとなっている。車体色は、トワイライトエクスプレスの伝統を受け継ぐ「瑞風グリーン」で塗装される。車両の詳細については、「JR西日本、クルーズトレイン『TWILIGHT EXPRESS 瑞風』の車両デザインを発表」、料理を担当する匠やクルーズプランに関しては「JR西日本、豪華列車『TWILIGHT EXPRESS 瑞風』の食を監修する『食の匠』」でも紹介しているので参照してほしい。
隅々まで装飾がほどこされた豪華な車内も公開
1号車、10号車は展望車となっていて、ミニラウンジでソファーに座ってくつろぎながら天井まで続いた窓で車窓に流れる景色を楽しめる。また、外部展望デッキには、走行時でも最後尾に限って係員のいる場合には随時外にでて(先頭車両は不可)、走行風を満喫することも考えているとのこと。
6号車の食堂車は、フォーマルな雰囲気がただよう内装。落ち着いた空間で食事が楽しめる。2名卓が6つ、4名卓が2つあり、食事は交代制で検討している。懐石コース内に鍋を使った料理があっても対応できるようテーブル中央にIHヒーターが用意されている。キッチンはオープンキッチンになっていて、調理の様子を感じることができる。厨房横の廊下には小窓も用意されていて、調理の詳細まで見学は可能だ。
5号車にはラウンジカーも用意されていて、バーカウンターや椅子に腰掛けて行う立札にて茶を楽しむことができる。木を多用し落ち着いた夜の雰囲気の室内で、大型のソファーやペアソファーが備えてられていて、ゆったりとくつろぐことができる。
客室車両は、1両が1室の特別室「ザ・スイート」以外の一般客室である「ロイヤルツイン」、「ロイヤルシングル」が公開された。編成内でロイヤルツインがもっとも多く6室。さらにロイヤルツインで1室は、車いすでも乗車可能なユニバーサル対応の部屋がある。ロイヤルシングルは2室用意され、ベッドは2段ベッドとなる。そのため、1~2名で利用できる。
今回撮影不可で非公開となった1室のみある「ザ・スイート」だが、記者の見学のみは許された。ダブルデッカーで階段を使った上下移動もあり、横になれるソファーやダブルベッドが常設されている。窓は展望車のミニラウンジのように屋根まで窓が続いていて、とても明るく開放感がある。シャワーだけでなくバスタブが用意されている。まさに動くハイクラスホテルという装備。非公開の理由は、特別感の演出だと思われる。