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新旧トワイライトエクスプレスが並んだ! TWILIGHT EXPRESS 瑞風が運行1周年記念イベント
2018年6月19日 21:13
- 2018年6月16日 実施
JR西日本(西日本旅客鉄道)の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」は、2018年6月17日で運行開始1周年を迎えた。
これを記念し、またファンへのこれまでの感謝を込めて、6月16日と17日の2日間にわたって、京都鉄道博物館内 車両工場において「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」と「トワイライトエクスプレス」の一部車両を並べて展示、一般に公開した。なお、新旧トワイライトエクスプレスが並んで公開されるのは今回が初めて。
新旧トワイライトエクスプレスが並ぶ
イベントの舞台となったのは、京都鉄道博物館内の車両工場。ここには2本の列車を並べて展示できるが、うち1本には事前に「トワイライトエクスプレス」の機関車であるEF81 113号機と、客車(オハ25 551)が連結して展示されていた。この「トワイライトエクスプレス」は1989年から2015年まで大阪駅~札幌駅間で運行されていたもので、日本初の豪華寝台特急として注目を集めた。「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」はその2代目にあたり、2017年5月17日から山陽・山陰エリアで運行されている。
10時30分、車両工場の扉が開かれ、瑞風の1号車が姿を現わした。ホイッスルを鳴らしてゆっくりと車両工場に進入し、トワイライトエクスプレスのEF81機関車の隣で静かに停車した。瑞風のテーマソングとともに1号車の展望デッキに登場したのは、JR西日本 執行役員 営業本部長 室博氏と、ヴァイオリニストの葉加瀬太郎さん。葉加瀬さんは“瑞風アンバサダー”としてイベントなどで瑞風の魅力を発信する役割を担っている。
瑞風展望車の前にはひな壇が設けられ、クルーが並ぶ。その前でまず室氏があいさつを行なった。室氏は「瑞風は昨年の6月17日から運行を始め、1周年を迎えます。これまでに多くのご応募をいただき、約2500名のお客さまにご利用いただきました」と切り出した。「本日から2日間、この京都鉄道博物館に展示いたします。普段は停車時間も短く、ゆっくり見ることはできませんが、この機会にぜひ瑞風と記念写真を撮っていただき、ゆっくりとご覧いただきたいと思います」と話した。また、隣に停車しているトワイライトエクスプレスの紹介も行ない、「(瑞風も)先代のトワイライトエクスプレスのように愛される列車にしていきたいと思います。今後も瑞風を通じて、できるだけ多くの方に西日本の魅力を感じていただけるように努力していきます」と述べた。
葉加瀬さんは、「僕が(テーマソングを)書かせていただきました瑞風が1周年を迎えることになりました」とあいさつ。父親の出身地が岡山県であることにも触れ、「テーマソングを書かせていただくにあたり、山陰・山陽の街々を旅する機会をいただきました。改めて、こんなにもたくさんの素晴らしい街々、そして観光地があるんだと再確認いたしました。風光明媚な観光地、素晴らしい人々との出会い、美味しい料理を通じて、山陰・山陽の風のようなロマンを感じていただければと思い、テーマソングを作曲しました」と述べ、瑞風とテーマソングが皆さまに末永くかわいがってもらえることを心から祈っていると結んだ。続いて、瑞風クルーに室氏、葉加瀬さんも加わってのフォトセッションが行なわれ、イベントは終了した。
瑞風の入れ換え作業に見物客らも興奮
イベントの終了後、一般公開に向けた車両の入れ替え作業が行なわれた。この作業は、瑞風とトワイライトエクスプレスの先頭車両の向きを変えるというもの。DE10形ディーゼル機関車によって、まず瑞風とトワイライトエクスプレスが一旦引き出され、トワイライトエクスプレスの客車、牽引機(EF81)の順に車両工場に戻された。続いて、瑞風の9/10号車が車両工場に戻され、安全確認がされたあとに一般公開された。
この一連の入れ換え作業の様子は、京都鉄道博物館の一般エリアからも見学することができた。新旧トワイライトエクスプレスが初めて揃うということで、訪れていた人たちも熱心にカメラを向けていた。
入れ替え作業には約1時間を要し、安全のためにロープなどが張られたあと、12時ごろから一般公開された。トワイライトエクスプレスと瑞風が並ぶ機会は初めてとあって、そのあとは終日多くの人でにぎわい、それぞれ写真に収めるなどしていた。