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JR西日本、1室限定75万~125万円の「ザ・スイート」を用意する豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」記者会見
来島社長、よりカジュアルな新たな長距離列車を予告
2016年11月29日 20:04
- 2016年11月29日 発表
JR西日本(西日本旅客鉄道)は11月29日、豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(みずかぜ)」の運行開始日を2017年6月17日と発表した。車両は10両編成で、1両で1室限定となる「ザ・スイート」が75万~125万円(2名利用で1名分)のほか、「ロイヤルツイン」の27万~55万円(2名利用で1名分)、「ロイヤルシングル」の33万~67万円(1名利用1名分)の3タイプの客室を用意する。
運行開始を前に、第1期分として2017年6~9月出発分の参加申し込みを12月5日10時より開始。2017年1月31日を締め切りとし、申し込み多数の場合は抽選で参加者を決定する。各出発日とも募集人数は最大34名。
同日、大阪市内で記者会見が実施され、JR西日本 代表取締役社長の来島達夫氏が「瑞風は美しい日本の素晴らしさと鉄道の旅の醍醐味を感じていただけるまったく新しい列車。瑞風は地域の皆さまと共に沿線の魅力を発信する、そして従来の当社にない役割を持った列車。この瑞風を通じて沿線の魅力を世の中に広く発信するとともに、少しでも多くのお客さまにこれらの地を訪れていただき、地域を盛り上げていきたい」と、瑞風に対する期待感を話した。
さらに、同会見で来島社長は「より多くの方に気軽に鉄道の旅を楽しんでいただけるよう、瑞風とは別に新たな長距離列車の検討も始めました、そちらも運行開始日などがまとまり次第、皆さまにお伝えしたい」と、新たな長距離列車の登場を予告した。
今回登場する瑞風による旅は、すべて旅行商品として販売され日程は1泊2日の片道タイプと2泊3日の周遊タイプを用意。また、専用バス「瑞風バス」を使用した1日1回立ち寄り観光が実施される。始発終着駅は大阪、京都、下関の各駅から始まり下関、京都、大阪(一部は新大阪)に至る。運行ルートは山陽本線経由と山陰本線経由が用意される。
来島氏は「瑞風は上質な寝台列車の先掛けとして愛されてきましたトワイライトエクスプレス、その伝統と誇りを受け継ぐ新たな寝台列車として“美しい日本をホテルが走る~上質さの中に懐かしさを~”コンセプトに山陰山陽を運行いたします」と瑞風を紹介した。
また、記者会見会場で出雲神楽“ヤマタノオロチタイジ”演舞が披露されるなど、瑞風が走行する山陰山陽沿線の代表者が集まり、運行開始への期待感などが語られた。
会見で、来島氏は「どこか懐かしさを感じつつも洗練されたホテルのような車両、大きな窓から流れる山陰山陽の美しい自然、その沿線の食材をふんだんに使い、車内で本格的に調理された食の匠に監修された料理、それぞれの立ち寄り先で触れていただく豊な歴史や空間、そして沿線の皆さまによるおもてなしや車内クルーによる充実したサービス、お客さま一人一人に新たな出会いや感動、驚き、そしてドラマが待っております。JR西日本グループはもちろん沿線の皆さまと共に、お客さまをおもてなしさせていただきます。美しい日本を再発見する旅をぜひお楽しみいただきたい」と、瑞風の旅で提供する価値について話した。