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JAL、“冬の沖縄”の魅力を伝える「新・JAPAN PROJECT 沖縄」を2017年1月に実施
「やんばる」「八重瀬」「西表島」にフォーカス
2016年12月27日 20:59
- 2016年12月26日 発表
- 2017年1月実施
JAL(日本航空)とOCVB(沖縄観光コンベンションビューロー)は12月26日、自治体とのコラボレーションによる地域活性化プロジェクト「JAL 新・JAPAN PROJECT」の2017年1月の取り組みとして「新・JAPAN PROJECT 沖縄」を実施。特に沖縄本島北部の「やんばる」、沖縄本島南部の「八重瀬町」、八重山諸島の「西表島」の3エリアにフォーカスして地域の紹介、プロモーションを行なう。
JALが2011年5月から実施しているJAPAN PROJECT、2015年9月から実施している新・JAPAN PROJECTでは、2011年から毎年連続して沖縄県を取り上げており、今回で6回目。北海道と並んで最多回数となる。
12月26日に那覇市で行なわれた共同記者会見では、OCVB会長の平良朝敬氏が「冬場の1月に向け、沖縄県と共同で製作した機内誌、機内ビデオなど、あらゆる媒体で沖縄の露出をしていただけるのは喜ばしいこと。このような取り組みが閑散期の観光振興、誘客対策の一助となってくる」とコメント。
JAL 取締役会長の大西賢氏も「沖縄は毎年JAPAN PROJECTで取り上げている。最初は夏の沖縄を大々的に発信していたが、2015年からは沖縄の冬場のよさを発信しようと力を入れて取り組んでいる」と紹介し、2016年2月の実施に続く、冬の沖縄の魅力を伝える取り組みであることをアピールした。
また、大西氏は、新・JAPAN PROJECTは、航空機による人や物の運搬だけでなく、地元産品の発掘やブランド化、それを販売する先の開拓までを目指した取り組みであることも紹介し、「2017年1月は、JALグループを挙げて、沖縄県の魅力を日本各地、世界へ発信して、沖縄を応援させていただき、沖縄の皆さまと一緒により一層の観光客誘致に取り組んでいく」と述べた。
さらに記者会見では、今回の取り組みで紹介する3地域をそれぞれ紹介。2016年に各地でプロモーション活動に従事した2016ミス沖縄の3名は、任期の12月31日を目前に控え、この共同記者会見が最後の活動となったことから、JAL大西会長より花束の贈呈も行なわれた。
2016ミス沖縄・スカイブルー 奥濱安奈氏
やんばるは山の原と書いてやんばると読み、那覇空港からクルマで北に約2時間半で到着します。やんばるには国内最大級の亜熱帯樹林が広がっており、今年の9月15日、やんばる一帯が国立公園に認定されました。国の天然記念物、ヤンバルクイナなどの希少動物や、独特なカルスト地形で知られる大石林山など、多様でダイナミックな自然環境が広がっています。
また、集落には昔ながらの風景が広がっており、100年以上の歴史が続く共同売店では、沖縄ならではの「ゆいまーる」、助け合い精神が根付いています。
「奥」と呼ばれる地域では、日本一早い新茶をお楽しみいただけます。共同売店で購入できる「おくみどり」というお茶は、沖縄料理にとてもよく合いますよ。
そんなやんばるを訪れる際には、エメラルドグリーンがキラキラと輝く海や、真っ白な砂浜を満喫できる、JALプライベートリゾートオクマで癒やしのひとときを過ごすのがお勧めです。
朝食には、沖縄の食材をふんだんに使用しており、パイナップルバターやゴーヤの漬け物、万能味噌汁「かちゅー汁」など沖縄ならではのご朝食をお召し上がりいただけます。大切なひとときを過ごすのにとてもお勧めです。ぜひ、魅力あふれるやんばるへ遊びにいらしてみませんか?
皆さまのお越しを「うとぅいむち」、おもてなしの心でお待ちしています。
2016ミス沖縄・コバルトブルー 森田久美子氏
沖縄本島南部にございます、八重瀬町。八重瀬町は那覇空港からクルマで約30分と、南部観光としてアクセスしやすい場所に位置しています。私も八重瀬町出身なんです。
そんな八重瀬町の富盛(ともり)という地区には、沖縄県内でもっとも大きくて、もっとも古い、富盛の石堀大獅子(うふじし)がございます。大獅子とは、守り神のシーサーのことです。327年前の当時、火事が多発し、困った村民は風水師に相談し、「八重瀬岳に向かってシーサーを立てなさい」との助言を実行したことで本当に火事がなくなったと言い伝えられています。大獅子の顔はどこか微笑んでいるように見え、この地で人々を見守ってきた証を感じることができます。
また、八重瀬町には時代を越えて受け継がれてきた伝統芸能がたくさんございます。獅子舞をはじめ、棒術やエイサーなど、演舞や内容は各地域によって異なりますが、どの地域も人々の芸能に対する熱い思いを感じられます。
私も幼い頃、芸能に触れる機会がございました。旧暦8月15日が近づくと、学校が終わり次第、友人と公民館へ行き、踊りの練習をして本番に備えたものです。当時は顔を白く塗られ、人前で踊ることがとても恥ずかしかったのですが、いまとなってはよい思い出です。ぜひ皆さまも、八重瀬町の芸能をとおして、沖縄の原点をご覧いただきたいと思います。
さらに、この時期のお勧めは、八重瀬町を知り尽くしたガイドとまわる街歩きです。八重瀬の手つかずの自然や、人々の暮らし、八重瀬に眠るさまざまな歴史を一つ一つ紐解きながら、独特の雰囲気をお楽しみいただけます。ぜひ皆さまもお越しください。
2016ミス沖縄・クリーングリーングレイシャス 新里由香氏
日本最南端、八重山諸島に属する西表島についてご紹介します。沖縄本島からJTA(日本トランスオーシャン航空)で石垣島へ。そして石垣島から船へ乗り継いだ先に現われるのが亜熱帯の大自然に覆われた西表島です。
沖縄本島に次ぐ2番目に大きな島で、雄大なジャングルや、マングローブの原生林には、イリオモテヤマネコをはじめとする珍しい動植物が数多く存在しています。
また、西表島の魅力はジャングルだけではなく、透明度が高く、色鮮やかな珊瑚礁が広がり、おだやかな波があるビーチもお勧めです。豊かな森や川、青い海や満天の星空が広がる西表島は訪れた方々を魅了します。
そんな西表島で大自然の体験ができるジャングルトレッキングや、マングローブ林でのカヤック体験は、まさに大自然との一期一会です。その日、その瞬間にしか見ることのできない光景に心が揺さぶられます。
さらに島独自の食文化が見られ、「カマイ」と呼ばれるイノシシの料理や、「ガザミ」と呼ばれる渡りガニを使用した沖縄そばなど、西表島でしか食べられない料理もお楽しみいただけます。
そんな日常とは別世界の体験ができる西表島で、体いっぱいにエネルギーを感じ、心に残るディープな旅をしてみませんか?
ホテルニラカナイ西表島の料理長監修の機内食を国内線ファーストクラスで提供
新・JAPAN PROJECT 沖縄での取り組みの一つとして、羽田と新千歳、伊丹、福岡、那覇を結ぶ路線で提供している国内線ファーストクラスの夕食(羽田~新千歳/伊丹/福岡線は17時以降の出発便、羽田~那覇線は18時以降の到着便が対象)で、ホテルニラカナイ西表島の料理長である上地清光氏が監修したコラボメニューを提供する。
ホテルニラカナイ西表島は、2016年4月からユニマットプレシャス運営となったリゾートホテルで、ビーチやマングローブ林、ジャングル体験などのアクティビティプログラムが充実している。
その料理長の上地清光氏は今回の機内食について、「顔の見える安全な食材を提供したかったのと、西表島や八重山の食材を全国にアピールしたかった」との理由で、まず生産者まわりをしたという。
メニューについては「地産地消はもちろんだが、一つ一つの料理にストーリーを作って、私なりのイメージのタイトルを付けている」とのこだわりを紹介。「協会の料理を召し上がって、西表の風土や香り、春の息吹を感じてもらえたらうれしい」と語った。
記者会見では、OCVBの平良会長が国内線ファーストクラスのシートに座り、途中で「お酒がほしくなる」と語りながら試食。「料理人はイメージしながら、なにを注ぐか、どんな魂を注ぐか。そういう部分の見せ方や味の濃さなどが、しっかり調理されている気がした」と感想を述べた。
また、「食事だけではなく、やっぱりお酒がほしい。お酒がほしいのは、料理が美味しいから。ゆっくり食べたいということにつながる。機内でゆったりした時間を味わえるのではないかと思う」とコメントした。
1月上旬(2017年1月1日~10日)の提供メニュー
上段の「西表島からの一日」は、パイで太陽、野菜で山をイメージし、朝日が昇って沈む西表島の風景を料理で表現した。下段の「春の息吹」は、石垣産の高級魚「ミーバイ」と黒紫米のリゾットを、春菊とサフランの2色のソースで提供。
「西表島からの一日」
・琉球あぐーとくうすみそのパイ包み・太陽
・島サラダと共に
・紅芋とタンカンジュースのムースとミント・ゼリー
「春の息吹」
・石垣産みーばいのポワレ、春菊とサフラン・ソースに黒紫米のリゾットを添えて
1月中旬(2017年1月11日~20日)の提供メニュー
上段の「八重山漁港からの3つの贈り物」は、洋なしを使わずに洋なしに見立てたもずくのコロッケなど、フランスの技法を駆使したという。下段の「西表島プロヴァンス風」は、フランス・プロヴァンスの代表的な料理の一つである野菜の詰め物を地元食材でアレンジ。西表島とプロヴァンス地方は気候や風土が似ているという。
「八重山漁港からの3つの贈り物」
・アーサーのプリン、モズクの洋梨風、セーイカのエスカベーシュ
「西表島プロヴァンス風」
・やんばる地鶏の西表産黒糖焼きトロワ・レギューム
羽田空港の国内線ダイヤモンド・プレミアラウンジで銘酒・銘菓を提供
羽田空港第1旅客ターミナルのJAL国内線ダイヤモンド・プレミアラウンジで、沖縄県の銘酒や銘菓などを提供する。
・プレミアムちんすこう ショコラ(株式会社ファッションキャンデー)
・CORCOR(ラム酒、株式会社グレイス・ラム)
・松藤 44度 5年古酒(崎山酒造廠)
・南の島プリンセス(もろみ酢、崎山酒造廠)
・くら三年熟成古酒(ヘリオス酒造株式会社)
・青い空と海のビール(ヘリオス酒造株式会社)
・黒麹醪酢(ヘリオス酒造株式会社)
機内誌や機内エンタテイメントでの沖縄県紹介
JALの機内誌や機内エンタテイメント、JALカード会員誌などの媒体を使って、沖縄県の暮らしや観光地を紹介する取り組みも行なう。
国内線と国際線の機内誌「SKYWARD」では、西表島の自然や、やんばるに残る共同店、八重瀬町の「エイサー」などの魅力を紹介。国際線版のSKYWARDでは、外国人乗客向けに、欧州での評価が高い石垣焼窯元で作られる陶器「石垣焼」や、約300年前に中国から沖縄に伝えられたという琉球王朝の伝統銘菓と言われる「冬瓜漬けアソート」(謝花きっぱん店)を紹介する。
JALカード会員誌/国際線ファーストクラス機内誌の「AGORA」の1・2月合併号では、沖縄で30年以上前から昔ながらの製法で手がける池田食品の「地釜炊き島豆腐」を紹介する。
国内線の機内エンタテイメントでは、お笑いコンビのパックンマックンが、土地の達人「旅タツ」が推奨するスポットを巡るビデオ番組を、所要時間80分以上の国内線上り線(偶数便)で上映。1月は浦内川のジャングルクルーズやイダの滝、カンピレーの滝とそこへ至るジャングルトレッキング、渡りガニのガザミ汁など、西表島の自然や食を紹介する。このプログラムは2017年3月から国際線の機内エンタテイメントでもバイリンガル版(日本語、英語)を6カ月間放映する。
国内向けの旅提案サイト「旅プラスなび」では、2017年1月6日より、沖縄県出身の2名のCAが、「宮古牛のにぎり寿司」などの肉料理、伊勢エビのお造りなどの魚料理のどちらがよいかを旅をしながら紹介していく「Beef or Fish ? 宮古島編」を公開。読者からの投票も受け付け、抽選で3名にJAL旅行券をプレゼントするキャンペーンも2017年2月28日まで実施する。
ジャルパックによる特別企画ツアーや、ダイナミックパッケージの紹介ページ
ジャルパックは、2017年3月3日出発で、「琉球弧の唄と自然を訪ねてやんばるの旅2泊3日」を実施する。発売は2017年1月10日を予定している。元THE BOOMのボーカリストである宮沢和史氏がプロデュースしたもので、やんばる国立公園の亜熱帯の自然と触れあう「大石林山」の散策や、同氏プロデュースの「STUDIO&COFFEEみやんち」での宮沢氏と地元の唄者によるコラボトークライブなど、うちなー(沖縄)文化の魅力を楽しめる内容となっている。
このほか、ダイナミックパッケージの販売サイトに「ステキに沖縄・離島を満喫」紹介ページを用意。八重山地方、宮古島、久米島のホテルの宿泊プランや、オプショナルツアーなどを紹介する。
JALマイレージバンクでのキャンペーン
JALマイレージバンクでのキャンペーンとして、那覇、北大東、南大東、久米島、宮古、多良間、石垣、与那国を発着する全路線を対象に、2017年1月~3月にフライトマイル積算対象運賃で搭乗した乗客から抽選でボーナスマイルをプレゼントするキャンペーンや、マイレージバンク特典交換「とっておきの逸品」での沖縄県産品を用意するなどの取り組みを実施。
また、沖縄県在住者を対象に、入会時にボーナスマイルをプレゼントするJALカードのご当地キャンペーンも実施する。
6回目のJAPAN PROJECTでも「沖縄の魅力は尽きない」
JAPAN PROJECT、新・JAPAN PROJECTで沖縄県を取り上げるのは6回目となるが、紹介する素材探しの苦労などはなかったか大西会長に尋ねてみると、「まったくそんなことはなくて、沖縄はすごく底力がある。沖縄の方でも現地に行かれたことがあるんだろうか? というところがまだまだいっぱいあると思っている。今回、OCVBとも話をして、まだまだいっぱいあると思った。失礼な言い方かも知れないが、発信はまだまだできる。余力はまだいっぱい残している。我々も協力していこうと思っているが、世界自然遺産登録を含めて、さまざまなことがまだまだ起こっていくのが沖縄だと思う」との回答。
さらに、大西氏個人としては、やんばるの共同店を取り上げていることが気に入っているとのこと。「やんばるの方をまわったときに、地元の人がものすごく温かい。誰彼かまわずといってよいぐらい挨拶される。初対面でも、すれ違うときに挨拶される。これをすごく感じた。沖縄の人のその話をしたら、うれしいと言われる方が多くて、我々はどんどんそれを失っているのではないかと思っていたけど、外から来た人に感じてくれてありがとうと思ってもらえた」と、沖縄県という地域の魅力を感じられる場所であることを紹介。
加えて、「今回の3地域は、必ずしも華やかな地域を選んだつもりはない、共同売店は観光素材というよりは、沖縄の心というか、共同で皆さんが生活しているところ。我々が近い将来、高齢化社会を迎えるときに、どういう地域を育んでいくのかを考えたときに、よいものが残っている素材だと思ったので取り上げている。単にお客さまに来ていただければよい、というよりも、沖縄を知ってもらうことで、いろんな取り組みが広がっていくのではないかと感じている」とコメントした。
一方、OCVBの平良会長は、こうしたJALとの取り組みに対しての効果について、「地域を発掘してもらえるのはありがたい話。沖縄には表に出ていない部分がまだまだある。そして、一番のキーワードは飽きさせないことだと思うので、その工夫もする必要がある。島豆腐を取り上げられているが、こういう素材も取り上げてくれるんだ、という地域の誇りにもつながると思う。これをきっかけに私もこういうものを作っている、紹介できる、と自信を持てれば、各地域がいろんな面で潤っていく。沖縄観光はまだまだ尽きない。これからも(入域観光客数の単月過去最高)連続記録を続けていきたい」と述べた。
このほか、冬期の沖縄を取り上げることについて、JAL大西会長は「昨年も冬場に取り上げたが、長い取り組みだと思うので、数値的な効果は簡単に出るものだと思わない」と述べ、ホノルルマラソンも同様にクリスマスシーズン直前のハワイ閑散期対策として取り組んだものであることに触れた。「30年以上、ホノルルマラソンを続けて、その時期にすごく人が集まるようになった」と、やや大げさなニュアンスを含ませつつ「やっぱり30年ぐらいはかかる」と、長期的な取り組みに意味があることを強調。
加えて、観光業やサービス業での閑散期、つまり時期的偏差があることは、携わる人たちの雇用形態やサービス品質にも影響するとし、「観光に携わる人の生活を支えて、よい人に集まってもらうには、観光に携わる企業が高収益体質にならないといけないが、ピーク&バレーが激しいとなかなか難しい。閑散期にはそこで働けないとなると、提供するサービス品質のレベルの維持が難しい。だから閑散期対策が極めて重要」と強調し、「平準化が重要で、それは地元の要請でもあるはず」とした。
また、新・JAPAN PROJECTとして沖縄県産品のブランド化や売り先開拓についての質問が出ると、「これは緒に就いたところ」であるとする一方、2016年4月にRAC(琉球エアーコミューター)が貨物室容積を大幅に増やした新機材「Q400CC」の運航をはじめたことに触れ、「本島以外のところからさまざまな産品、大型のもの、例えば大型の鮮魚などを運べる機材に取り替えた。地元沖縄のものが輸送でき、沖縄の産品が外へ出て行くことが重要だが、それをできる体制を整えた。沖縄の地元企業と一緒に、世界にはばたける物品を探せると思う。大型鮮魚は必ず出て行ける。そういう観点で一緒に発掘していきたい」と回答した。
このほか、2016年をとおしての沖縄路線の旅客事業については、「競争が激しくなった。LCCを含めて多くの航空会社が席をかなり出してきて、一部で価格競争になっていると思う。これは、お客さまの立場になってみると“来やすい”ということ。従来に比べて、(航空券やツアーなど)いろいろなバラエティの商品が揃っているので来やすいと言えると思う。ぜひ沖縄の観光をもっともっと、ピークだけではなく閑散期にも強い観光に育てていければと思う」とコメントした。