JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛
JALふるさとアンバサダーの乗務ツアーも決定。浜名湖周辺の美しい風景とともに、ローカル列車「天浜線」の魅力をご紹介します
2025年2月2日 06:00
全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、それぞれの地域での取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。
今回お話を聞いたのは、中部支社で天竜浜名湖鉄道コラボツアーに携わるJALふるさとアンバサダーの松原佐矢佳さん。
――取り組みについて教えてください。
こんにちは。JALふるさとアンバサダー中部地区担当の松原です。
皆さま、静岡県浜松市の浜名湖北岸を走るローカル線「天竜浜名湖鉄道」(天浜線)をご存じでしょうか。
今回は天浜線について、沿線の花の植栽、美化活動により地域の活性化を目指す「花のリレー・プロジェクト」について、そしてその活動を通じて生まれた「JALふるさとアンバサダー天浜線乗務ツアー」についてご紹介いたします。
まず、天竜浜名湖鉄道には3つの特徴があります。
天竜浜名湖鉄道は、国鉄二俣線の特定地方交通線だった区間を引き継ぎ、1987年に開業。天竜二俣駅には国の登録有形文化財に登録されている転車台や、鉄道歴史館があり実際に近くでご覧いただくこともできます。
そして、浜名湖や茶畑など、静岡県西部地方の豊かな自然のなかを走るため、風光明媚な車窓を楽しめます。
レトロな車両や食事を楽しめる車両など、さまざまな観光列車を運行しています。アニメとコラボした車両や英国園芸研究家 吉谷桂子先生デザインの「花のリレー・プロジェクト号」など、ユニークな列車が多く、鉄道ファンだけでなく、観光客にもとっても人気です。
天浜路線の沿線沿いを花で彩り、地域活性化につなげようと2018年から浜松いわた信用金庫が中心となり、地元企業とも協力し「花のリレー・プロジェクト」が始まりました。
それぞれの駅や沿線沿いには異なる花が植えられ、車窓からの風景を美しく彩る取り組みです。また、植栽するだけでなく、定期的な除草作業も実施し、美化を保っています。JALもこの活動に2021年から参画しております。
――この取り組みにはどのように関わっているのでしょうか。
私も、2024年11月に細谷駅での除草作業のボランティアに参加いたしました。この活動を通じて、さらに多くの方に天浜線や浜松市の魅力を知ってほしいという思いから、JALふるさとアンバサダー乗務ツアーを造成いたしました。
ご担当者と何度も打ち合わせを重ね、新幹線移動がメジャーな浜松で、より飛行機や日本航空を身近に感じていただけるよう工夫しました。2025年3月30日限定運行の日帰り観光列車で、中部地区では初のJALふるさとアンバサダー乗務ツアーです。
天浜線の始発駅「掛川」~終点駅「新所原」を運行します。天竜浜名湖鉄道のツアーガイドと一緒にお客さまをお迎えし、車内では、沿線周辺の見どころ案内、JAL機内限定飲料「スカイタイム」を使用した特製カクテルや、特製鰻弁当の提供、飛行機と列車にまつわるクイズなど、お客さまが列車内で楽しいひと時をお過ごしいただけるよう、さまざまな企画をご用意しております。春のお花見シーズンに、車窓からは沿線に植えられた美しい花々が彩る風景を、お楽しみいただけます。
細谷駅では「ユキヤナギ」という白くてかわいらしい花が植えられており、3月~4月に見ごろを迎えます。
――今後の展開・展望について教えてください。
今回のツアーだけでなく「花のリレー・プロジェクト」を通じてつながった地域の方々との輪を大切にしたいと思います。そして今後も地域の方々と協力し、天浜線沿線、浜松市、さらに東海地方の魅力をお伝えできるイベントの企画や乗務ツアーの考案に積極的に関わって参ります。
――旅行者に向けてメッセージをお願いします。
今回のJALふるさとアンバサダー乗務ツアーのほかにも、浜名湖アメージングガーデンを楽しむ列車、地酒を楽しむ旅など、天浜線では多くの観光列車ツアーを運行しています。
「JAL客室乗務員と巡る天浜線ゆったりのんびり旅」は2025年1月30日から予約を開始しております。ぜひ、私とご一緒に天浜線の旅を楽しみませんか? 皆さまのご参加お待ちしております。