車中泊の拠点 RVパークを訪ねる
埼玉・秩父公園橋のすぐ下! 牛舎を再生したユニークで緑豊かなRVパークに泊まってみた
コントラッド 秩父公園橋 RVパーク
2026年8月2日 08:00
東京から2時間圏内の埼玉県秩父市。周辺を山に囲まれた緑豊かな地域であり、歴史的にも見どころが多い。代表的なものでは、奈良時代から和銅の産地として栄えていたことから、和銅遺跡がある。鎌倉時代には霊場をめぐる34か所の秩父札所が形成され、江戸時代には庶民の巡礼も始まったと言われる。現在もパワースポットとして人気が高く、多くの人が訪れている。
「コントラッド 秩父公園橋 RVパーク」(埼玉県秩父市中村町4-5-36)は、秩父鉄道の秩父駅からまっすぐ伸びる県道208号の「秩父公園橋」の下にある。
橋を渡った先は「埼玉トヨペット秩父グリーンミューズパーク(旧秩父ミューズパーク)」で、秩父公園橋の下を流れるのは荒川上流域。このさらに上流には秩父のジオパークに指定されていて、東京都の水源でもある浦山ダムがある。
元牛舎を使った個性的な駐車スペース
施設の特徴は駐車スペースが屋根付きであること。鉄柱で組まれた建物には既視感を持つ人もいるだろうが、こちらの建物は畜産で使用していた牛舎で、前のオーナーが事業を終了してからしばらく使われていなかったが、地元の発展に力を注いでいる大渕氏が、アウトドア施設として再利用するために施設を引き継ぐことになった。
牛を飼育していた場所だけに、当初は独特の汚れがあったり、さまざまな道具が残されたりしていたが、1年ほどを費やして設備を整えて、ようやく建物と敷地の特徴を活かしたアウトドア宿泊施設としてオープン。その1部がRVパークとして登録され、6月から稼働を開始している。
RVパークのスペースを紹介しよう。牛舎の支柱位置を基準にすると8台分の区画を取れるところ、過ごしやすさを重視して、2台分を1区画に設定。サイズは。天井高は約4mあるので、大型のキャンピングカーでも余裕で停めることが可能。
建物の床は表面を波状に仕上げたコンクリート敷き。変わった仕上げだが、これは牛が足を滑らせないための工夫で、滑り止めが効いているため、人間の活動にも物を置くにも適している。コンクリート敷き部分は平らで、クルマは傾きがない状態で駐車することができる。
建物のなかに同様の区画は4つあるが、RVパークとして使用しているのは2つで、残りの2つは屋根下に大型ワンポールテントを建てられるテントサイトになる。
屋根のある場所でのテント泊は天候に左右されず、日差しも避けられるため、テント泊と車中泊をミックスした新しいスタイルとして、アウトドアレジャーに慣れた人にも興味を持たれているそうだ。
1泊/1台の利用料金は平日が5500円、土日と祝前日、連休、長期休暇期間が8000円。この料金に電源使用料(20A)、ごみ回収料、ガーデンテーブル&ベンチ利用料などを含んでいる。
予約はWebサイト)または電話、メールに対応。テント付きサイトはキャンプ場予約サイトの「なっぷ)を参照していただきたい。
RVパークの付帯設備
RVパークから施設の奥に歩いて行くと、大きな倉庫を改装した別棟があり、そのなかにトイレと炊事場、それにリビングスペースを設けている。入ってすぐ左側にトイレ。個室は3つあり、男性専用が1つ、女性専用が1つ、男女兼用が1つとなっている。
そして炊事場だが、ここはこれまで訪れたRVパークのなかで最も設備が充実していた。
お湯も使えるシンクは4つ、洗剤なども常備している。調理テーブルやカセットガスコンロがあって、さらに大型冷蔵庫まで用意している。冷蔵庫は各区画ごとに使える棚が割り当ててあり、別途料金は発生しない。
そのほかに古いタンスを再利用した道具入れがあり、なかにはレンタル用の調理器具や食器類などがあって、こちらも自由に使うことができる。
炊事場スペースは「イベントスペース」とも呼ばれていて、置いてあるテーブルで食事をすることも可能だが注意事項もある。
RVパーク利用者用に設定しているのは入り口手前の丸テーブルまでで、奥はログハウスの利用者専用。また、このスペース内でバーベキューなど炭や焚き火を使う調理もNGとなっている。
D1スペースに泊まってみた
今回はD1スペースを利用させてもらった。十分過ぎるほど広く、大きなテーブルのほかにランタンスタンドとバッテリー式のランタン、電源からの延長コード、それに冷蔵庫も用意されているので、持参したテーブルやランタン、スタンド、屋外照明などの道具を使わないで済んでしまった。これだけのものが用意してあるRVパークは、これまでで初めてである。
屋根がある分、太陽が傾いてくるとスペース内は暗くなるのが早いが、入り口と奥には天井照明があるので、つけると十分に明るくなる。現状はどちらも利用者が手動でスイッチを操作する。つけるときはよいとしても、消灯時間に消すのを忘れないようにしたい。
ちなみに入り口付近は蛍光灯で、スペースの後ろの「元餌台」上にあるのは水銀灯だ。
蛍光灯に比べて水銀灯は紫外線を多く出しているので、夜間つけておくとそちらに虫が集まってくれて、テーブルの横のLEDランタンにはほとんど虫が寄ってこなかった。虫の多い季節の夜間は虫対策としても水銀灯は使えそうだ。
秩父公園橋の下なので、車両の走行音がどのような感じになるのか気になったが、基本的に音は上に抜けるので想像よりも静か。通常のクルマの走行音はほとんど気にならなかった。なるほど。
ただ、改造車のような音の大きい車両が通過すると、まわりの山に反射してその音が聞こえてくる。それでも、距離があるのでうるさいと感じるほどではない。そのほか、まわりに音を出すような施設がないので、夜は基本的に静かな環境である。
朝も屋根があるため必要以上に明るくなることがなく、ゆっくり寝ることもできた。車外に出たときに日差しを受けないのもありがたかった。基本的に屋根のないところを利用する車中泊では、起きてすぐに「まぶしい」「暑い」と感じることも多いのだが、ここでは朝から快適だった。

















































































