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東京キャンピングカーショー2026レポート。低価格軽キャン、中古車ベースなど日本のクルマ旅にあった新しい流れを感じた
2026年7月14日 06:00
- 2026年7月11日~12日 開催
東京キャンピングカーショー実行委員会は7月11日~12日、東京ビッグサイト東7・8ホールで「東京キャンピングカーショー2026」を開催した。
キャンピングカーイベントは各地で開催されているが、このイベントは都内最大級の規模を誇り、出展企業数は100社以上、車両は238台が展示された。
キャンピングカーのブームは落ち着いたものの、保有台数や関心層は一定の規模を保っており、本イベントも初日から多くの来場者が訪れて、駐車場の入場待ちの列が早朝から午後まで続いていた。
日本RV協会がまとめた資料によると、2025年のキャンピングカーの市場は販売総額が前年を下回っている。
ただ、これはベース車両の供給不足によるもので、キャンピングカー自体の人気が低迷したわけではない。とはいえベース車の供給不足は現在も続いているそうなので、影響は長引きそうだ。
ジャンル別ではハイエースなどをベースにした「バンコン」と呼ばれるタイプが最も販売台数が多く、昨年度は2351台。その次が「キャブコン」で1542台。そして「バスコン」が216台、そのあとに「軽キャンパー」が144台と続く(8ナンバー車両でのデータ)。
このなかで、近年で販売台数を伸ばしているのは軽自動車をベースとした軽キャンパーである。こちらはベース車両の供給が比較的安定している状況であり、さらに軽自動車をベースにすることから、キャンピングカーに仕立てても車両価格が抑えられる。
中古車ベースやリフォームのニーズも増えている
ベース車両の供給不足の影響を直接受けているキャンピングカー業界では、新たな取り組みを進める企業が増えている。
以前は新車ベースのキャンピングカーだけを製造販売していたところが、自社で手入れをして状態を整えた中古車をベースにキャンピングカー仕立てる方法や、すでに所有しているキャンピングカーのリフォームなどを積極的に行なうなどの動きが出てきているのだ。
ベース車不足がきっかけになったものではあるが、そうした需要があることもこの状況で判明しただけに、今後は中古車ベースやリフォームもキャンピングカー業界のスタンダードになっていくかもしれない。
ミニバンベースの車中泊車の需要が高まっている
以前から国産ミニバンをベースにしたキャンピングカーは一定数の展示があったが、今回はそれがやや増えている印象を受けた。
そもそも「キャンピングカー」の呼び名は日本で広く使われている呼び名で、海外では地域や車種に応じて「RV」「モーターホーム」「キャンパーバン」などと呼ばれている。
そしてキャンピングカーを所有するのは、自宅のような環境を旅先へ持ち込むためなので、宿泊地に到着しても快適な車内で過ごすのが中心となる。それに対して日本では、車中泊とアウトドアキャンプシーンをミックスした楽しみ方をしているユーザーが大勢いるのだ。
このような使い方では車内での調理はほぼ不要になるので、シンクやコンロといった装備がなくても不便さを感じにくい。ベッドとキャビネット、エアコンやサブバッテリーなどを追加するだけで、遊びのスタイルに対して、十分に快適な環境を作ることができるのだ。
また、最新のミニバンは予防安全機能や運転支援機能が充実しており、乗り心地がよかったり、静粛性が高かったりすることから、乗用車からの乗り換えでもギャップを感じにくい。
さらにミニバンはベース車両の供給が安定しているので、注文してからの納期もそれほど長くはない。こうした背景から以前と比べてミニバンベースのキャンピングカーを熱心に見学するユーザーが増えてきているそうだ。
はじめての軽キャンパーと2台目の軽キャンパー
人気が伸びている軽キャンパーの魅力と言えば、登録車ベースのキャンピングカーに比べて車両価格が安いことである。
とはいえ、エアコンや電子レンジ、走行充電装置、サブバッテリーなどの装備を搭載したモデルになると、軽自動車でも500万円を超える。絶対的な価格として安いと言えないが、それでも登録車ベースのキャンピングカーと比べると、初めて購入する人にとってもこの価格帯なら……というところ。
ちなみに最初の1台の傾向としては、オプション品をフルにつけた状態で購入する人が多いそうで、「はじめてのキャンピングカーは500万円から」がスタンダードになっているようだ。
ところが今回、会場を歩いてみると低価格であることをアピールする展示をしている軽キャンパーが何台か目に入った。そこでどのようなものかを聞いてみると、おもしろい傾向が見えてきたのだ。
低価格の軽キャンパーを検討する層は年齢が若い方が多い。一方、最近の傾向として、以前は装備が充実したキャンピングカーを所有していたユーザーが、シンプルな軽キャンパーに乗り換えるケースも出てきているという。好みの目的地やそこでの過ごし方など、自分なりの車中泊スタイルが確立してくると、必要な装備と不要な装備がはっきりと分かってくるためだ。
そして、例えばRVパークを中心に旅に出ているのであれば、宿泊地に外部電源があったり、電子レンジなどの便利家電が置いてあることもある。するとクルマにそれらの装備がなくても不便を感じなくなる。
また、ソロでの旅が多い場合、ハイエースなどの大きなクルマはサイズ感などで持て余すこともあるようだし、燃費があまりよくないので、そこが負担になってくることもあるようだ。
そこで、乗り換えのタイミングでシンプルな仕様の車中泊車(キャンピングカー)を探すのだ。候補に出てくるのはシンクやエアコン、電子レンジなどのキャンピングカー的な装備がついていないシンプルな車両になる。
また、エアコンなどの電気を使う装備や不要となれば、サブバッテリーや走行充電装置も要らなくなるので、結果的に高額なオプション装備を省くことができるようになる。
こうして装備を考えていくと、残るのはベッドキットやカーテン、天井照明、断熱処理などの基本的なもののみとなり、結果的に車両価格も300万円ほどで収まるようになるのだ。
実際に乗ってみて、やはりエアコンが欲しいとなった場合でも、最近は高性能なポータブルエアコンが10万円以下で販売されていて、それをRVパークの電源で動かすことができる。電源がなくても大容量のポータブル電源を持っていけば対応できることも多い。
このように「自分サイズ」「自分仕様」の車中泊車として、軽キャンパーを選ぶ人が増えているとのことだった。
以上が、東京キャンピングカーショー2026で目に止まった車両たちだ。繰り返しになるが、キャンピングカー業界の状況としては、主要車種であるハイエースやキャラバンが手に入りにくい状況が続いているので苦戦するところも多い。
しかし、そんな状況でも新たなベース車を開拓したり、豪華で高額なモデルだけでなく、購入しやすいシンプルな仕様が選べるようになったり、中古車をベースにしたり、乗用車ミニバンをベースにしたりとむしろ選択肢は広がった感じを受けた。
こうした動きは一時しのぎではなくて、日本の市場にマッチするように絞り込まれたものとも言えるので、今後はさまざまなクルマ旅スタイルにマッチするキャンピングカーや車中泊仕様車が増えてくるような予感もするのであった。
そのほか気になるアイテム
最後は、会場で見かけた気になるものを写真で紹介していく。
























































