旅レポ
ウズベキスタン西部の「ヒヴァ」、内城都市「イチャン・カラ」でシルクロードの異世界感を堪能
2026年1月10日 08:00
ウズベキスタン西に位置する歴史ある都市「ヒヴァ」
ウズベキスタン芸術文化開発財団主催で行なわれた「ウズベキスタン共和国」ツアーに参加した様子をお届けしている。
前回までに、ウズベキスタンまでの空路や、首都タシケントと、その南西側にありシルクロードのオアシスとして栄えた歴史を持つ都市「ブハラ」を紹介した。
今回は、「ブハラ」よりもさらに西側に位置する都市「ヒヴァ(Khiva)」を紹介しよう。16世紀初頭から20世紀まであったヒヴァ・ハン国の首都として栄えた歴史があり、紀元前6世紀には井戸が存在していたとの伝承がある。シルクロードのオアシスから発展した、まるで博物館がそのまま現存しているかのような都市でとても見応えがある。
ブハラからでも約450kmほど離れていて、さらにタシケントに戻るには約1000kmもあるため、ウズベキスタンを訪れるツアーでも日程的に省かれてしまうケースも多いと聞いたのだが、ぜひプランに含めて訪れてもらいたいお勧めのエリアだ。
今回のツアーでは、ヒヴァへも空路で移動した。空港はウルゲンチ国際空港になる。移動時間がとれないケースでは、このように空路を使うことも可能だ。往路だけだが、ビジネスクラスのシートが体験できたので、簡単に紹介しておこう。
シルクロードを感じられる内城都市「イチャン・カラ」
街の旧市街にある「イチャン・カラ(Ichan Qa'la)」という内城都市は、城壁内部の大通りをシルクロードが通っていたという歴史もあり、ほとんどが当時のまま残されている。ゲームや映画でしか見たことのない、シルクロードの原風景がそのまま体感できる。ヒヴァ観光のメインとなる遺跡だ。1990年にユネスコの世界文化遺産に登録されている。
イチャン・カラとは、ウズベク語で内城という意味になる。約450×650mを8mほどの城壁に囲まれた内城都市で、モスクが20、マドラサ(神学校)が20、ミナレット(塔)は6基もある。大阪・関西万博のウズベキスタンパビリオンのモチーフともなった、213本の木柱が整然と並ぶ「ジュマ・モスク」はこのなかにある。
城壁の東西南北の中央に門があり、今回は西にある「オタ(アタ)・ダルワザ」門から入場した。ここで主要施設に入場できる共通入場券が販売されているので購入しておくといいだろう。歴史的建造物であるのだが、城壁内では、民族音楽の演奏やウズベクダンスなどを各所で見ることができ、ラクダと記念撮影もでき、お土産店やレストラン、カフェなどもあり、長時間でも楽しめる作りになっている。ちなみに、なかにあるトイレは有料だったので注意しておきたい。
装飾が施された多数の柱が並ぶ神秘的なモスク「ジュマ・モスク」
イチャン・カラ全体のちょうど中央あたりに「ジュマ・モスク」とそのミナレットがある。ジュマとは金曜日の意味。イスラム教の休日となる金曜日に礼拝に訪れるモスクのこと。今でも礼拝に使われている。10世紀に建てられたとされていて、チンギス・ハンによって征服され破壊されたあと、17世紀までに再建を繰り返して今の形になっている。薄暗いなかに213本のたくさんの柱が並ぶモスクは神秘的だ。柱の彫刻は、それぞれで異なっている。
ジュマ・モスクを出たところで、見たことのない食べ物を道行く人に振る舞っていたのでいただいてみた。「スマラク」というスイーツで、小麦の芽をすりつぶして煮込んだもの。ペースト状で甘く少しだけ酸味を感じる。素朴な味で、とても美味しかった。イスラム教のもととなるゾロアスター教時代から祭典で使われているスイーツだそう。
このイチャン・カラを訪れたのは3月21日(春分の日)。「ナウルーズ」と呼ばれるウズベキスタン最大の祭日で祭典が行なわれていたのだ。
巨大な神学校、霊廟の装飾、巨大ミナレットに圧倒される
クフナ・アルク近くにある「ムハンマド・ラヒム・ハン・マドラサ」は、宗教教育だけでなく、数学なども教える中央アジア最大級の教育施設。現在は博物館となっている。中庭が2つあるのが特徴。教養の高い君主として知られるムハンマド・ラヒム・ハンは、詩人や歌手でもあったそうだ。
ジュマ・モスクの南には「パフラヴァン・マフムド」廟がある。霊廟にはムハンマド・ラヒム・ハンなど複数の棺が安置されている。中央のハーンカー(安息所)と呼ばれる室内では、大きなドームとターコイズブルーのマジョリカ焼きの細かな装飾を見ることができる。ここは共通入場チケットでは入ることができず、別料金が必要。
「パフラヴァン・マフムド」廟近くには、ヒヴァ最後のハン、イスラム・ホジャによって1910年に建てられた「ホジャ・メドレセ」とミナレットがある。このミナレットは、ヒヴァでもっとも高く45mもある。
東門の近くには、石造りの邸宅である「タシュ・ハウリ」宮殿がある。ここにはハーレム(女性専用居住区)だった区画があり、途中は隠された迷路のような廊下でつながっている。
タシュ・ハウリ宮殿の近くには「アラクリ・ハン・キャラバンサライ」というお土産屋の建物もある。キャラバンサライとは、シルクロードを行き交う隊商が宿泊する建物のこと。
屋上からイチャン・カラを眺めながら食事ができるレストラン
イチャン・カラでの昼食は、城壁内にある「Terrassa Cafe&Restaurant」(Terrassa Cafe Khiva, 220900, Chiva, Khorezm)という、レストランを訪れた。屋上にオープンテラス席が多くあり、イチャン・カラを上から見渡しながら食事ができる人気店だ。











































































































