旅レポ
バーナーヒルズ「神の手」に、話題のアフタヌーンティーも。ベトナム・ダナンの絶景スポットとお土産屋さんを巡ってきた
2025年8月6日 06:00
7月3日に関西国際空港からの直行便が再開したベトナム航空のダナン路線。本稿ではプレスツアー第3弾として、ダナンの注目観光スポットをレポートする。「神の手」で知られる新名所や、SNSで話題のホテルアフタヌーンティーでは、旅の目的となるような絶景を楽しめた。
世界中から注目を集める観光地・バーナーヒルズの「ゴールデン ブリッジ」
「ダナン 観光」と検索すると、必ずと言っていいほどヒットする場所が「バーナーヒルズ」。ヨーロッパの街並みやジェットコースターを楽しめるテーマパークだったが、2018年に「ゴールデン ブリッジ」が完成するや否や、ダナンの新名所として世界中の観光客から注目を集めた。アクセスはダナン中心地からクルマで約40分。そこからケーブルカーで標高約1487mの山の上へと向かう。
ゴールデン ブリッジをめがけて訪れた記者だったが、驚いたのはバーナーヒルズの超広大な敷地。アトラクション、ショー、レストラン、カフェ、フォトスポットなどが山頂に集まり、2024年にはビール工場までオープンした。半日から1日楽しめるため、朝早くに訪れることをお勧めする。
山頂からゴールデン ブリッジ行きのケーブルカーで下り、山の中腹に現われたのが「神の手」。写真で見ていた景色ではあったものの、実際に見ると想像以上に大きく、迫力満点! 建設時は神の手として造られたわけではないそうだが、現在は「山を守る巨人の手」という設定になっている。
バーナーヒルズは大変人気のため、ケーブルカー乗車時は行列に並ぶこととなる。時間を効率的に使うなら、「Wow Pass」(30万VND、約1680円)を追加で購入するのがお勧め。行列に並ばず、優先してケーブルカーに乗ることができる。
ダナン屈指の高級ホテルで絶景アフタヌーンティーを
市街地から離れたソンチャ半島自然保護区の山腹にある「インターコンチネンタル・ダナン・サン・ペニンシュラ・リゾート」は、今ダナンで注目を集めているラグジュアリーホテルだ。建築家のビル・ベンズリー氏が設計したブラック&ホワイトのリゾートは、モダンな建築とともにベトナムの伝統文化が融合した唯一無二の空間となっている。開業は2012年だが、近年クラブラウンジなど一部施設がリニューアルされている。
特にSNSで話題となっているのが、レストラン「Citron」のアフタヌーンティー。ベトナムの伝統的な帽子「ノンラー」を彷彿とさせるテラス席が大人気で、美しい海や山を望む絶景スポットとなっている。
人気のため、アフタヌーンティーは事前予約必須。料金はドリンクによって変わり、テラス席を予約できるのは「Traditional afternoon tea with unlimited cocktails」(199万9000VND、約1万1194円)と「Royal afternoon tea with unlimited Billecart-Salmon Brut Champagne」(249万9000VND、約1万3994円)。
店内の席を利用できる「Classic afternoon tea with tea and coffee」(139万9000VND、約7834円)プランも用意している。
ショッピング&スパが楽しい。ダナンで街歩き
離れたところにある観光スポットだけではなく、街歩きが楽しいのもダナンの魅力。ピンク色の「ダナン大聖堂」などフォトジェニックなスポットを巡りながら、お土産探しやスパを楽しむのが一押しだ。
ベトナム土産の注目は「チョコレート」。ベトナムには各地にカカオ農園があり、ダナンでは複数のチョコレート専門店で買い物を楽しめる。ベトナム産カカオを使ったチョコレートを販売する「Alluvia Chocolate」は、ホイアン発のチョコレート専門店。チョコレートにベトナムらしい食材をかけあわせた「ミルクチョコレートカシューナッツ」や「ダークチョコレートマンゴー」が人気だ。
「Marou」はベトナムで特に有名なチョコレートブランド。ベトナム産カカオに惚れ込んだフランス人がはじめたブランドで、産地ごとのチョコレートも販売している。例えばベトナム中部の「ダクラク」産のカカオを使ったチョコレートは胡椒のスパイシーな香りで、南部の「ベンチェ」産のカカオを使ったチョコレートはバナナの香りがする。
たくさんのお土産屋さんがあるなかで、日本人旅行者でにぎわっていたお店が「Hoa Ly shop」。日本人がオーナーを務めており、日本語で商品の説明が書かれている。ベトナムの名産をデザインしたキーホルダーや、イニシャル入りの刺繍バッグなど、つい買いたくなるセンスのよい雑貨がそろう。
「taran.danang」も日本人がオーナーで、日本人観光客に人気のコスメ店。ホイアンからスタートし、2024年にダナンに2号店がオープンした。「タマヌ」という木から抽出したタマヌオイルや美容成分を配合し、しっとり保湿してくれる「タマヌセラム」が人気。ベトナムドンやクレジットカードのほか、日本円でも支払えるのがありがたい。
ヨーロッパからの観光客の需要に合わせて、今ベトナムで増えているのがアクセサリーの専門店。2020年に誕生したダナン発の「Soulcraft」は純度100%のシルバーを使ったハンドメイドのアクセサリーを購入できる。需要に伴い店舗を拡大し、現在は3店舗を運営中。数千円から購入できるアクセサリーは、旅の思い出になりそうだ。
お土産屋さんを巡っていると、出会ったのは「ONIGIRI CAFE NGON」のオーナー・伊藤仁氏。おにぎり店を運営しているなかで、お客さんの「お勧めのお土産屋さんを教えてほしい」という声に応え、2023年にセレクトギフトショップ「Sunglow」をオープンしたという。
ダナンの全体的な観光客数について質問すると、「コロナ前には戻っていないが、余力はまだまだある」と伊藤氏。関空~ダナン直行便再開も踏まえて、さらなるにぎわいを期待していると話してくれた。
日本語が話せるスタッフも在籍する「Golden Lotus Oriental Organic Spa」
歩き疲れても、「スパ」でリラックスできるのがダナンのありがたいポイント。日本では考えられないほどリーズナブルで、例えば「Golden Lotus Oriental Organic Spa」の「アロマテラピーオイルマッサージ」は60分で39万VND(約2184円)。
フットスクラブからはじまり、タイ古式のようなストレッチも組み込まれたオイルマッサージで、マッサージ後はハーブティー&マンゴーのサービス付き。性別問わず子供も受けられるので、初めてのマッサージをダナンで体験するのもいいだろう。
ベトナム航空の深夜便で、関西国際空港へ
復路はベトナム航空を利用。ダナン国際空港第2ターミナルを深夜01時10分に出発し、関西国際空港に07時55分着となった。フライト時間は往路よりさらに早い約4時間45分。深夜発のため、最終日はホテルを予約する必要がなく、節約にもなるだろう。
帰りはビジネスクラスに搭乗したため、出発までラウンジを利用できた。ベトナム航空の「ロータスラウンジ」が工事中で、今回は「CIP オーキッドラウンジ」を利用。広々とした空間にソファ席、カウンター席、シャワー、トイレなどがあり、ベトナム出国前の最後のひとときをゆったりと過ごせる。
運航機材は往路と同じくエアバス A321型機。ビジネスクラスのシートピッチは97〜99cm、シート幅73cm。リクライニングやフットレストも使用でき、しっかり寝たい深夜便でゆとりある空の旅ができる。
この日の機内食はメインを「スズキの和風醤油、ご飯」「ベイクドビーフのマスタードソース、ポテト」「おこわ、ベトナムポークハム、ソーセージ、玉子」の3種類から選択。
飲み物はビジネスクラス限定でエスプレッソのように濃い「ベトナムアイスコーヒー」やミルクたっぷりの「バックシウ」も楽しむことができる。
絶景、グルメ、スパ、ショッピングと、海外旅行でやりたいことをリーズナブルに楽しめるベトナム中部のダナン&ホイアン。今まで海外旅行から遠のいていたという関西近郊の人たちにも、ぜひ旅立ってほしい旅行先だった。
9月までは乾季で、観光としてもベストシーズン。ベトナム航空の直行便で関西国際空港から行くダナン&ホイアン旅行を計画してみては。





















































