旅レポ

海のバリ・森のバリをどっちも満喫! ワンランク上のリゾートホテルでくつろぎの大人旅してきた ~極上の海辺編~

ムリアリゾートとアヤナバリをご紹介します

 7月中旬に開催されたガルーダ・インドネシア航空主催の視察ツアー。3回目はバリ島編です。

 今回は異なるホテルに合計4泊して、時間の許す限りそれぞれのリゾートでの滞在を楽しんできました! ということで、本稿では海辺の極上リゾート2つを紹介します。

ジョグジャカルタ空港からバリ島のデンパサール空港へ国内線で移動
飛行中、右側に見えたブロモ山

今年から運用開始、バリ島の「観光税」

バリ島のングラライ空港。こちらは国内線の到着エリアを出たところ

 バリ州政府は2024年2月から、バリ島を訪問する外国人観光客を対象に1人あたり15万ルピア(約1380円)の「観光税」を課して徴収しています。

 今回のように国内線でバリ島に入る場合、現時点では国内線のターミナル出口には支払い場所がないため、国際線到着ロビーの出口付近のカウンターで支払いをする必要があります。

ヌサドゥアの最高級リゾートホテル「ムリアリゾート」

空港からはクルマで25~30分ほど

 1つ目のホテルは、バリ島南部ヌサドゥア地区に建つ「ザ・ムリア、ムリア リゾート&ヴィラス」(ムリアバリ)です。ヌサドゥアといえばバリ島でも高級リゾートが集中しているエリア。なかでもここムリアバリは、世界で最も美しいビーチフロントホテルにも選ばれたこともあって、5つ星ならぬ“6つ星”ホテルと称されることも! そして、外資系高級リゾートホテルが多いなかで、ムリアバリはインドネシアのナショナルブランドでもあります。

開放的で洗練されたロビー階の雰囲気にまずはうっとり

 そんなムリアバリは、東京ドーム6.5個分という広大な敷地に「ザ・ムリア」「ムリア リゾート」「ムリア ヴィラス」というタイプの異なる3つのホテルを展開しています。今回は全6棟・526室からなる「ムリア リゾート」に宿泊してきました。3タイプのなかでは一番大型のホテルです。

広さ59m2あるシグネチャーオーシャンコート

 利用したのは「シグネチャーオーシャンコート」。バルコニーから大空間の中庭やインド洋が見渡せる素敵なお部屋でした。全室バスタブ付きで、洗面化粧台はダブルシンクでゆったり仕様なのもうれしいポイント。落ち着いたトーンでまとめられたインテリアが気持ちを落ち着かせてくれました。

バスタブを備えた大理石のバスルーム。左側にはシャワーブースも
開放感抜群のバルコニー
トワイライトタイムのオーシャンプール。このあとちょっと泳ぎました

 寝心地のいいベッドで気持ちよく目覚めた翌朝は、日替わりアクティビティのヨガに参加してから(なんて健康的!)朝食会場の「ザ・カフェ」へ。ドリンクもフルーツもスイーツも種類豊富にあって、お料理のジャンルもインドネシア料理や日本食、中華など、各国のものがずらりと並んでいました。

朝のバルコニーからの景色
朝7時からのヨガプログラムに参加
ジャンル豊富な「ザ・カフェ」で朝食
プールが4か所も。こちらはメインプールの「レディースコートヤード」

 ムリアバリでは、バリニーズダンスクラスやカナンサリ(お供え物)作りなど、バリの文化に触れることができるさまざまなアクティビティが用意されています。なかにはバリ文字のライティングクラスなんていうものも。バリの文字で自分の名前を書くことができるそうですよ。やってみたい!

「トゥリダトゥ」と呼ばれるブレスレットを作る子供向けプログラム。インドネシアではお守りとして付けるものだとか
ファミリーで楽しめるアクティビティもいろいろ

 リゾート内には、地中海料理&アジア料理「ソレイユ」や、広東料理&四川料理「テーブル8」、鉄板焼ビュッフェなどが楽しめる日本食「江戸銀」などレストランもいろいろ。今回はプールサイドにあるソレイユで、6品のディナーコースをいただきましたが、シーフードが特に美味しかったです。

地中海料理からアジア料理まで堪能できる「ソレイユ」
フレンチペストリー「カヌレ」にはケーキやチョコレート、ジェラートなども。お土産にもGood
3歳から15歳までが自由に遊べるキッズルームを年齢別に3か所完備。スタッフが3~4人いるので安心して預けることができるそう。しかも無料!
ムリアバリにはチャペルが2つ。こちらはエタニティチャペル

 それでは、内見することができたほかのお部屋をご紹介しましょう。まずはムリア リゾートの「ロイヤルスイートビーチフロント」です。バルコニーの正面に見えるのは広大なインド洋。エレガントなインテリアに囲まれてワンランク上の滞在ができそうです。バスタブの置かれた場所が最高ですよね。

ワンベッドルームのジュニアスイート「ロイヤルスイートビーチフロント」
ソファベッドとあわせれば大人3名もしくは、大人2名+子供2名(12歳未満)が利用可能

 続いては、全室スイート仕様で全105室からなる「ザ・ムリア」です。目の前には1kmにわたる白砂のビーチが広がっていて、そのビーチに続くようなオーシャンフロントのインフィニティプールが美し過ぎました!

ザ・ムリアのオアシスプール

 写真は、広さ105m2の「ザ・バロンスイート」。オーシャンビューとガーデンビューがありますが、お部屋の作りは一緒とのこと。ザ・ムリアはレストランの予約などをお願いできる24時間バトラーサービス付きです(英語対応)。

ザ・ムリアの「ザ・バロンスイート」
ホットジャグジー完備のバルコニーからはこんな絶景が!
カートに乗って「ムリア ヴィラス」へ

「ムリア ヴィラス」は、ビーチを臨む小高い丘の上に広がっています。108室ある全ヴィラにプールとガーデンが備わる完全プライベート空間で、一番小さなルームタイプでも505m2もある贅沢さ! とっておきの隠れ家ヴィラは、まさに大人の休日にぴったりといった雰囲気で、ため息しかでませんでした。このムリア ヴィラスも24時間のバトラーサービス付きです。

入り口。こちらは1ベッドルームヴィラ
プライベートプールでは人気のフローティングブレックファストが楽しめるそう(要事前予約)

 個人的には、南国の花や植物がいっぱいの中庭と、そこに佇む多彩で美しいプールが一番印象に残ったムリアバリでした。リゾート内にはキッズが楽しめるスポットが充実していてファミリーでの滞在にもオススメです。

ブーゲンビリアがあちこちに

バリ島最大の複合型リゾート、アヤナバリ

2022年11月にオープンした「アヤナ セガラ バリ」

 2つ目にご紹介するのは、ジンバラン湾の切り立った崖の上に90ヘクタールもの広大な敷地を有する「アヤナ リゾート バリ」(アヤナバリ)です。海に突き出た絶景バー「ロックバー バリ」は、もはやバリ島の観光名所となっていますよね。

アヤナバリのロビーからの眺め
人気の「ロックバー」へは専用ケーブルカーでアクセス

「アヤナ ヴィラズ バリ」「アヤナ セガラ バリ」「アヤナ リゾート バリ」「リンバ by アヤナ バリ」という4つのホテルがあるアヤナバリですが、今回はそのなかでも一番新しい「アヤナ セガラ バリ」に宿泊しました。

美しい木彫りが目を引くアヤナ セガラのロビー。いつも心地よい風が通り抜ける空間でした

 絶景が自慢のルーフトップバー「ルナ」や、2023年に開館したサカ美術館、6月にオープンしたばかりのナイトクラブ「アフターロック」など、アヤナバリの最新情報を中心にたっぷりとご紹介します。リピーターさんも要チェックですよ。

ブーゲンビリアに囲まれたアヤナ セガラのメインプール

 まずは客室から。利用したのは、バルコニーから庭園や中庭の景色が楽しめる「リゾートビュールーム」です。バリ島の精神を表わしているという美しい木目の家具は地元の職人さんの手作りなのだそう。バリニーズ・モダンな雰囲気がとっても素敵なお部屋でした。

広さは58m2
イスに座ってメイクができる洗面台、リゾート気分が盛り上がるバスタブ、TOTOのウォシュレット付きトイレと、特にバスルームの使い勝手がよかった印象
入ってすぐのところにウォークインクローゼットがあるのも便利
USB Type-Cポートを完備なのはさすが新しいホテル
お部屋の設備いろいろ
くつろげるバルコニー

 アヤナ セガラの最上階にあるルナ ルーフトップバーは、一番印象に残ったスポットです。オーシャンパノラマビューが素晴らしいこのルーフトップバーにはインフィニティプールも! タパスをつまみながら茜色に染まった夕焼けを眺めたひとときが忘れられません。

ルナ ルーフトップ バー
インフィニティプールは12歳未満はNG
夕暮れ時は大勢のゲストが集まっていました
茜色の夕焼け
アヤナ セガラ内にある地中海料理「スクーザ」。イカ墨のリゾットが美味!

 ディナーのあとは「ロックバー バリ」の姉妹店として6月にグランドオープンした「アフターロック」へ。その名のとおり「ロックバー バリ」を楽しんだあと、さらにナイトライフを堪能したい人にオススメのNEWスポットです。生バンド演奏やDJタイム、ダンスタイムなどのライブエンタテイメントで、バリの夜を心ゆくまで楽しめます。

「アフターロック」はラウンジ、ステージ、ダンスフロアなどがある2階建ての建物。ロックバーバリのあとはぜひここへ移動して!

 アヤナバリの大きなウリは、1つのホテルに泊まって、4つのホテルの施設が使えること。例えばリンバに泊まっているゲストも、セガラに行って朝食を食べることができるのです。ちなみにバラエティに富んだレストランやバーはリゾート内に30か所も! プールは14か所もあります。

アヤナ セガラ内にあるオールデイダイニング「カラン」
リゾートの敷地内にあるアヤナファームで収穫した新鮮野菜コーナーが充実していました
プール横で気持ちのいい朝食

 朝食のあとはサカ美術館へ。先ほどご紹介した「アフターロック」の近くにあります。アヤナバリに宿泊しているゲストは無料で入場できます。

近代的なデザインが目を引くサカ美術館はTIME誌の「世界で最も素晴らしい場所2024」にも選ばれています

 バリには西暦のほかに「サカ暦」という伝統的な暦があります。そのサカ暦の新年にあたる「ニュピ」は、バリ島のヒンドゥー教徒にとって1年で最も重要な日。誰もが家にこもって静かに過ごすのだそう。

 なんと空港も閉鎖されて、観光客も外出禁止に! また、ニュピ前夜には「オゴオゴ」と呼ばれる巨大な人形の神輿が町を練り歩く儀式がバリ島各地で行なわれます。

サカ(SAKA)はバリ島のサカ暦に由来
ギフトショップ。館内にはカフェもあります

 前置きが長くなりましたが、そんなバリ島の“沈黙の日”であるニュピについて学ぶことができるのが、アヤナバリ内に2023年9月にオープンした「サカ美術館」です。展示内容はとても興味深く、特にホールで鑑賞できるムービーは必見。島が完全に静まり返るというニュピの日をいつかバリ島で過ごしてみたい!という夢ができてしまいました。

オゴオゴと呼ばれる張りぼて人形のコレクション展示が大迫力

 とにかく広いと聞いていたアヤナバリ。実際に行ってみると、リピーターさんが多いというのも納得のホスピタリティと快適さ、そしてワクワクするコンテンツがいっぱいの一大リゾートでした。

世界最大級のタラソテラピープール
日本食レストラン「本膳」
緑に囲まれた「リンバ by アヤナ バリ」
宿泊者専用ゴンドラで降りていけるクブビーチ
1960年代のバリ島をイメージした「クブビーチクラブ」
滞在中このアングルで何度もカメラを向けてしまった「アヤナ セガラ バリ」の美しい屋外プール

 次回は森のバリ編。伝統芸能とアートの中心地ウブドのホテルを紹介します。

ゆきぴゅー

長野生まれの長野育ち。2001年に上京し、デジカメライター兼カメラマンのお弟子さんとして怒涛の日々を送るかたわら、絵日記でポンチ絵を描き始める。独立後はイラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”として、雑誌やWeb連載のほか、企業広告などのイメージキャラクター制作なども手がける。