旅レポ
MotoGPタイグランプリ、移動は手作り感あふれるバスで。会場の食、展示、イベントも全部楽しむべし!
2020年は3月開催
2019年10月18日 16:03
オートバイロードレースの最高峰MotoGP世界選手権が10月6日、「PTT Thailand Grand Prix」(MotoGPタイグランプリ)として、タイ・ブリーラムのチャーン・インターナショナル・サーキットで開催された。
開催初年度となる2018年と同様に、2年目となる今回もタイ国政府観光庁のプレスツアーに参加して観戦する機会に恵まれたので、2018年とのちょっとした違いなども交えながら、まずはレースの盛り上げ役でもある会場内のブース展示など、見どころ、楽しみどころを紹介しよう。
なお、2020年のMotoGPタイグランプリは3月22日の開催が予定されている。つまり、半年後には再びタイでMotoGPの熱狂を味わうことができるということ。この記事が半年後の観戦時の参考になれば幸いだ。
ゾウと触れ合い、ユニークな“バス”で会場を移動しよう
タイの首都バンコクから直線距離で東に300km以上離れているブリーラムは、2018年から定期航路が復活したドンムアン~ブリーラム間の航空便で移動するのが一番楽ちん。離陸後わずか40分でブリーラム空港に到着する。空港からサーキットまではバスが運行しているので、さらに30分もあれば到着できるだろう。
レースの舞台となるのはチャーン・インターナショナル・サーキット。その敷地内の展示ブースやフードコートなどのエリアは、2018年と比べて明らかに拡大した! メインのブースが並ぶのはサーキット南側に広がるエリア一帯で、ここでは大きなフードコートが1つから2つに増えた程度ではあるものの(といっても1つのフードコードがそれなりに広い)、これに加えて東側のメインゲート付近にも、昨年以上に展示ブースや食事・ショッピングエリアが拡張されているようだった。
もともと2018年のときからブースの数自体は多く、それでも来場者数に対して食事処はもしかしたら足りていないかも……と感じていたので、大きなフードコートが追加されたのはとてもありがたい。それはそうと、ブリーラム空港では到着時にゾウのお出迎えがあるが、メインゲートとなるGATE1付近にもいて、こちらではもっと積極的にゾウと触れ合うことができる。入場するならぜひGATE1から!
ただ、グランドスタンドから観戦するのなら、GATE1からかなり歩く必要がある。常夏のタイで炎天下、長距離を歩くのはけっこう厳しい。そこで利用したいのが手作り感あふれる「バス」。タイの地方の農家が作物の輸送などに使っているというトラックが、このときばかりは総出でMotoGPのためにサーキットに集まり、バスの役目を果たしているのだ。これは誰でも無料で利用できる。
この荷台にみんなで乗り合わせ、敷地内をのんびり移動するのがお勧めだ。常時数十台が敷地内の決まったルートを巡回しているので、ほとんど待たされることなくすぐに乗れるはず。ルートは数種類あるから、バスを選ぶときは目的地に近いルートを走るかどうか最初にしっかり確認しよう。ルートマップと荷台の側面の番号で判別可能だ(筆者は番号を見忘れて乗り間違えた)。
ブースエリアで食事・ショッピングばかりするのもアリ!な理由とは
サーキット南側に広がるメインとなるブースエリアには、すでに書いたようにフードコートがいくつも広がっているほか、オフィシャルグッズの即売コーナー、オートバイメーカー各社やパーツ・用品メーカーの展示があり、サーキットの名前にもなっているチャンビールで有名なチャンの屋根付き休憩所、ライブパフォーマンスが行なわれる巨大ステージなど、無数のブース、イベントエリアが軒を連ねる。注目の車両や製品を眺めたり、お土産を買ったり、ビールを飲みまくってもOKだ。
せっかくサーキットまで来たのに、バイクレースを見ずにブースエリアで飲んだくれているだけだともったいないのでは?と思うかもしれない。が、タイのMotoGPなら実はレース観戦と食事・ショッピングをほとんど両立できる。というのも、ブースエリアのあらゆる場所に大型ビジョンや液晶モニターが設置され、サーキットの様子をしっかり見届けることができるから。
せめて本番の決勝レースのときはスタンドでホンモノの迫力を感じたいところだが、それ以外の練習走行や予選のときは、もちろんスタンドで観戦してもいいし、ブースエリアでぶらぶらしながら食べ物、飲み物片手にモニター越しに応援するのもアリ。現地の日差しの強さは真夏の東京と同じかそれ以上なので、むしろ水分・塩分・糖分は積極的に摂取していきたいところだ。
ちなみにフードコートにあるタイの定番フードでガッツリお腹を満たすのもよいけれど、タイ国政府観光庁が出展しているブースではタイの地方独特のフードを無料配布していることがあるので、小腹が空いたときに立ち寄りたい。2019年の今年は、ブリーラムやタイ東北部イサーン地方の伝統料理を数種類紹介しており、実際に目の前で作ってもらったできたてほやほやを食べられる。
タイ国政府観光庁のブースではこのほかにも、イサーン地方の伝統工芸品なども紹介しており、一部は工芸品作りの実体験もできるようになっている。MotoGPタイグランプリの開幕を祝う伝統舞踊や、コンサートなどもたびたび披露するので、二度、三度と遊びに行きたい。