旅レポ
世界最大の観覧車にジップライン。ラスベガスは体感型エンタテイメントも楽しい!
2019年5月10日 12:30
ラスベガスのレジャーといえばもちろんカジノだが、ラスベガス観光局などが中心になって「ゲーミングだけじゃないラスベガス」に力を入れていることもあって、アクティビティが充実している。
代表的なところでは、シルク・ドゥ・ソレイユなどのショーや、著名アーティストのコンサートが毎晩のように開催されているし、小型機やヘリでグランドキャニオンを見学するツアーも定番だ。
そもそもラスベガス自体、古代ローマ時代を思わせる装飾の「シーザーズパレス」や、敷地内にハーフサイズのエッフェル塔を擁する「パリス」といったラグジュアリーホテルのほかに、ホテル自体がピラミッド形だったり巨大な噴水があったり金ピカだったりと、街そのものがテーマパークのようで、そぞろ歩きで結構楽しめてしまう。
高所に弱くても安心? 世界最大の観覧車「ハイローラー」
もっと積極的に楽しみたい、というなら参加型のアクティビティもある。シーザーズ・エンターテインメントが運営する「ザ・リンク」には、世界最大の観覧車「ハイローラー」や、レストランなどさまざまなお店の集まるストリート「リンクプロムナード」、そのリンクプロムナードを見下ろしながら滑空するジップライン「フライリンク」などがあり、食べて遊んで、遅くまで楽しめる。
巨大観覧車の「ハイローラー」は約168mの高さを誇り、世界最大。ラスベガスの街並みを文字どおり一望できる圧倒的なパノラマビューが魅力だ。ゆっくりと30分、時間をかけて回転するうえ、観覧車のキャビン(かご)自体も鳥かごのようにぶら下げるタイプではなく、球状のキャビンがホイールにがっちり組み込まれているので、まったく揺れることがない。実際キャビンの中にいると堅牢に守られている感覚があって、高いところにいるという恐怖感がまるでなかった。
営業時間は11時30分から26時(深夜2時)。料金は、11時30分から17時までの「データイム」が大人25ドル(約2750円、1ドル=約110円換算)、子供10ドル(約1100円)で、17時から26時までの「ナイトタイム」が大人37ドル(約4070円)、子供20ドル(約2200円)。キャビンでお酒が飲める「ハッピーハーフアワー」(ハッピーアワーじゃないのは1回転が30分だから)というサービスもあり、こちらはデータイムが40ドル(約4400円)、ナイトタイムが52ドル(約5720円)。どのチケットも、オンラインで事前購入すると1~5ドル安くなるので、行くと決めたならオンラインチケットを買っておくとよいだろう。
スーパーヒーロー気分のジップライン「フライリンク」
もう1つ体験したのがジップラインの「フライリンク」。ジップラインとは、高所に張られたワイヤに体を滑車で吊り下げられて、上空を滑空するアクティビティ。海外ではメジャーなアクティビティで、日本でも増えつつある。自分の体で風を切って進む疾走感が楽しい空中散歩だ。
フライリンクの料金は2種類あって、スキー場のリフトのように座って利用する「シーテッド」(データイム25ドル/約2750円、ナイトタイム30ドル/約3300円)と、ヒーローのように腹ばいで滑空する「スーパーヒーロー」(データイム35ドル/約3850円、ナイトタイム40ドル/約4400円)がある。
もちろんお勧めはスーパーヒーロー。真下に視界が広がるのでそれなりに怖さもあるけど、こんな姿勢で風を切って進むことがこの先あるだろうか、と考えたら迷わない?はず。実際にやってみるとわずか10数秒の出来事なので、「怖い」と思った数瞬あとには終わっている。記者が体験したのは1月でやや肌寒い季節だったが、先ほどのハイローラーとは真逆の「守られてない感覚」で、冷たい風を切って空を飛んでいる気分。このむき出しの感覚は、ジップラインくらいでないと味わえないのではないだろうか。
滑空するときは、ぜひ腕を前に伸ばしてヒーロー気分で。ただし、現場でも注意されるが、終点では安全のために腕を胸元で交差しなければならない。
ライブ+ボウリングの「ブルックリンボウル」
リンクプロムナードには、スターバックスやホットドッグ店、アメリカ南西部ではおなじみの「イン&アウトバーガー」など、気軽に入れるお店が立ち並んでいる。そんななかから、「ブルックリンボウル」を訪れた。ショーやコンサートを見ながらボウリングができるというハイブリッドな施設で、ラスベガス店は日本のロックバンド「ONE OK ROCK」も出演したことがあるそう。
「ボウリングしながらコンサート見るってどういうこと?」と一瞬混乱したが、ボウリングは待ち時間もあるし、そもそも慌ててプレイするようなものでもないし、「ながらボウリング」というのは意外に相性がよさそう。訪問したのは昼だったので、今度はライブのあるときに来てみたい。