旅レポ

バニラエアで石垣島に行った翌日は竹富島へ。滞在3時間でもまったり島時間を満喫ですの

バニラエアの成田~石垣線の初便に乗った翌日、フェリーに乗って石垣島に行ってきました

 バニラエアの成田~石垣線の初便に乗って石垣島に行ってきたことは、「バニラエアの成田~石垣線の初便に乗って石垣島に行ってきましたの」で書きました。翌日の石垣発14時40分まで何をしようかなぁ~? と、飛行機に乗るまでまったく無計画だったのですが、バニラエアの機内誌「VANILLA PRESS」にあった“石垣まったり弾丸旅!”と題した特集を読んで、遠い遠い南の島と思っていた竹富島が、石垣島からフェリーでわずか10~15分と知った私ゆきぴゅー。

「ってことは2日目の朝、ちょっと早起きすれば午前中遊べるではないですの~!? これがバニラエアが提案する“まったり弾丸旅”ですのね~!」。

 ということで翌日は、思いもしなかった人生初の竹富島に行くことに!

ユーグレナ石垣港離島ターミナル。今年の4月からこの名前になったそうです
台風の影響でフェリーは大きく揺れましたが、酔うヒマもなくあっという間に到着

 それにしてもフェリー乗り場は離島に行く人でいっぱいです。外国人も大勢いて、台湾や中国からはクルーズ船で沖縄に遊びに来る人が多いそうですよ。今回私が乗り込んだのは、石垣島を朝8時30分に出発するフェリー。竹富島へは30分に1本の間隔で運航されていて、料金は大人片道600円、往復1150円。ほかの島への航路など詳しくは八重山観光フェリーのWebサイトをどうぞ。

フェリーからぞろぞろと観光客が降りる竹富島の桟橋。ここから集落までは歩いて10分ほど
無料送迎のバスが何台か待機しています。レンタサイクルは予約なしでOK

 わずか15分で到着した竹富島の港には、レンタサイクルや水牛車観光、お宿の送迎バスが何台も待機していて、ほとんどの人がそれらに乗って島中に散っていくという感じでした。私は「友利レンタサイクル」と書かれた看板のお兄さんと目が合ったので、そちらのバスに乗り込むことに。港から3分くらいでお店に到着します。

今回利用した友利レンタサイクル。無料で荷物の預かりもやってくれますよ

 今回借りたのは電動アシスト自転車。地味にのぼり道や坂道があるということで、暑さで倒れてしまったら大変ですわ~と思っての判断ですの。料金は1時間500円で、以降30分ごとに250円。それ以降~17時までの長時間利用だと2500円なので、滞在時間に合わせて決めるといいですわね。

 ちなみに普通自転車は1時間300円。竹富島に宿泊する人には、24時間利用で通常1500円が1000円になる特別割引もあるそうですよ。

沖縄独特の赤瓦屋根にシーサーが見守ります

 さて、手続きをしてさっそく出発ですの(料金は後払い)。いただいた竹富島オリジナルマップを手に、まずは赤くマークされた王道コースを行くことにしました。ぐるっと周って集落まで戻ってくると小一時間とのこと。では出発~!

島の名所だった展望台「なごみの塔」ですが、残念ながら今は老朽化のため塔のてっぺんに登ることは禁止。でもふもとまでは上がることができます
塔のてっぺんに登らなくても、高台にあるふもとからは集落が一望

 竹富島は一周約9km、人口350人ほどの小さな島です。赤瓦屋根の木造平屋建ての民家が続く町並みは、ひたすらのどかでの~んびり。真っ赤なハイビスカスと、ピンクや黄色のブーゲンビリアがいたるところに咲いていて南国ムードたっぷり。まるで天国みたいなのです。ちょっと走っただけで大好きな島になってしまいましたわ~。

“花の島”といってもいいくらい、あちこちに南国の花が
こんな一本道を海に向かって進みますの。電動アシスト付きだから楽々~♪

 最初の目的地、カイジ浜に到着です。道の向こうにエメラルドグリーンの海がちらっと見えた瞬間は「キャ~♪」と叫んでしまったほどテンションが上がりました。自転車を置いて走って行くと、そこは真っ白な砂浜。そう、こういう景色を見たかったのですわ~。

突然テンションが上がる景色が目の前に!

 ここは別名、星砂の浜と呼ばれていて、星の形をした「星の砂」のある場所として知られています。ちなみに星の砂ってなんだかとってもロマンチックに聞こえますが、実際は海藻などに付着した有孔虫という微小生物の遺骸のこと。でも“幸福をもたらす”とも呼ばれているそうですよ。

レンタサイクルでの観光がポピュラーな島なので、ビーチの脇には必ずといっていいほど駐輪場が。ただし自転車に鍵はないので(←島の常識)、自分の借りた自転車番号をしっかり覚えておきましょう
星の砂の持ち帰りは禁止。お土産屋さんなどで売っているものを買いましょう
カイジ浜は遊泳禁止の浜ですが、のんびりしていていいところでしたわ~

 ハスノハギリが作ってくれる木陰の下で波の音を聞きながらのんびり読書して、夜になったら星を見上げて……次に来るときはそんなのんびり滞在をしたいですわ~……そう思いながら次のビーチを目指して出発! 再び自転車にまたがります。

ハスノハギリというのは海岸近くに生える木
そのハスノハギリの下に、星の砂のアクセサリーなどを売る小さなお店が! なんて平和なの

次は大人気の海水浴スポット、コンドイビーチへ

おお~、またしてもテンションが上がる景色が!

 カイジ浜から5分ほど北に走ったところにあるのがコンドイビーチです。ここは遠浅で波がおだやかな絶好の海水浴スポット。眩しいくらいの白い砂浜とエメラルドグリーンの海を見て、「あぁ、わたくしったらなぜこの場所に水着を持ってきていないのでありましょう」と悔やんでも悔やみきれない気持ちに……。

 大人気のコンドイビーチにはレンタサイクルやマイクロバスなどで続々と観光客が集まってきていましたよ。

絶景ビーチを背に記念の一枚
海のグラデーションが見事
海もよいけれど、そこまでのアプローチもまたフォトジェニックで素敵なのです

集落エリアに戻って沖縄の原風景を散策ですの

 ぐるっと西の下半分を自転車でまわったところで、島の中心部の集落エリアに戻ってきました。すると目に飛び込んできたのが、木陰でくつろぐ真っ黒な牛。竹富島観光の目玉「水牛車」で働く水牛さんです。集落のなかをしばらく走っていると、あちこちで水牛車観光の牛車に出会いました。

沖縄の原風景の中を水牛車に乗ってのんびり観光。「竹富観光」の水牛車は、所要時間約30分で料金は大人1200円、小人600円

 竹富島ではこの水牛車に乗って、集落エリアをまわるのが人気の観光となっています。ガイドさんは三線を弾きながら沖縄民謡も歌ってくれるそう。のんびりした島時間に、歩いた方が速そうな速度でゆっくり進みながらゆく水牛車。

 今回私は時間の都合で乗れませんでしたが、ぜひ次回はゆらりゆらりと揺れながらガイドさんのお話に耳を傾けたいな~と思っています。

集落を少し離れたところで突然現れた鳥居
奥に入っていくと神秘的でジャングルのような光景が

 集落の道はサンゴのかけらが敷き詰められた真っ白な道なので、太陽の光が照りつけているとかなり眩しい! 自転車も滑りやすいのでご注意を。

まぶしいくらい真っ白な道は花や緑とのコントラストがきれい

 集落のところどころにはカフェがあって、パラソルの下で風に吹かれながらかき氷やスイーツなどを食べられます。ときどきお店の前の道を水牛車が通るなんていうことも。

集落のなかにぽつりとぽつりとある趣ある民宿。「泉屋」さんの入り口はこんな素敵なブーゲンビリアのアーチになっていて思わず足をとめてしまいました

 さて、バニラエアのJW812便、石垣発14時40分発に間に合うようにするには、万が一のことを考えて竹富島発11時45分のフェリーに乗るのが安全です。その次の12時45分発でも無理ではないですが、飛行機に預ける荷物があったり、空港でお土産を買いたいという人はちょっとバタバタかもしれません。

 石垣港離島ターミナルから空港までの移動手段がバスなのかタクシーなのか、レンタカーなのかで所要時間が若干違いますので、くれぐれも遅れることがないようご注意を。ちなみに竹富島のレンタサイクル屋さんへは、乗りたいフェリーの20分前に戻れば、出発時間に合わせて港まで無料送迎してくれます。

竹富島は歩いてもまわれますが、やっぱりレンタサイクルが便利

 滞在時間3時間でしたが、電動アシスト付き自転車のおかげで疲れもなく(暑かったけど)効率よく竹富島を満喫することができました。次回は2、3泊して、ぜひとも有名な竹富島の星空を眺めたいなと思っています。実は石垣市と竹富町は今年4月、国際ダークスカイ協会が実施している「星空保護区」に日本で初めて認定されたばかりなんですのよ。

ハイビスカスの花の前でパチリ
竹富島は一人旅の女性率高し!

 今回竹富島で一番印象に残ったのは“島の花の風景”です。白い砂の道に石垣……どこを切り取ってもカラフルな花々が映り込む南国情緒たっぷりの風景は、何度シャッターを切っても切り足りないほどで、いつまでも見ていたい景色でした。

大好物の沖縄そば。八重山エリアのそばは“八重山そば”と呼ばれます

 石垣島を中心とする八重山諸島は、竹富島のほかにも西表島、小浜島、由布島、波照間島……といくつもあります。この夏就航したバニラエアの成田~石垣線のおかげで、それらの島までリーズナブルで行けるようになりました。ぜひ皆さまもサンゴ礁の海に囲まれた日本最南端の島々へのバカンスを計画してみてはいかがでしょうか。

また行きたいな、竹富島

ゆきぴゅー

長野生まれの長野育ち。2001年に上京し、デジカメライター兼カメラマンのお弟子さんとして怒涛の日々を送るかたわら、絵日記でポンチ絵を描き始める。独立後はイラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”として、雑誌やWeb連載のほか、企業広告などのイメージキャラクター制作なども手がける。