旅レポ

青い海と自然に囲まれた魅惑の島、インドネシア・スンバ島への旅(その3)

目の前に広がる海と自然を満喫できる「ニヒ・スンバ」のアクティビティ編

「ニヒ・スンバ」のニヒオカ・スパ・サファリで極上スパ体験

 インドネシア・スンバ島にあるホテル、「ニヒ・スンバ」とガルーダ・インドネシア航空によるプレスツアーに参加して初めて訪れたインドネシア。

 最終回では、記者が滞在した数日間で体験したアクティビティを紹介しよう。

絶景ポイントを目指してトレッキングを体験

ホテルスタッフとともに、約90分のトレッキングへ出発

 ニヒ・スンバから少し離れたところに「ニヒオカ・スパ・サファリ」というスパ、プール、レストランを備えた場所がある。ここは、施設全体が切り立った海岸沿いに位置していて、ホテルとはまた違った印象の美しい景色が楽しめる。

 このニヒオカ・スパ・サファリへは、クルマで10~15分くらいで行くことができるのだが、記者は約90分のトレッキングを体験した。

 この日はとても気持ちのよい快晴で、まさにトレッキング日和。ホテルを出発して、牛を放牧する田畑や川、小高い丘を通り過ぎ到着したのは「Nipi Lima(二ピリマ)」と呼ばれる絶景ポイントだ。二ピリマは地元の人が祈りを捧げてきた場所でもあり、パワースポットでもあるのだ。

絶景ポイントに到着。「Nipi Lima(二ピリマ)」は地元の人が祈りを捧げてきた場所でもあり、パワースポットでもある。このウィッシングハンド(Wishing Hand)に乗って絶景を楽しもう
トレッキングコースの様子。牛が放牧された田畑や小高い丘を通っていく
奥に見えるのがこれから向かう目的地「ニヒオカ・スパ・サファリ」

 ここに来たら、ウィッシングハンド(Wishing Hand)に乗ってぜひ絶景を楽しんでもらいたい。ちなみに、この場所にはクルマで連れてきてしまうことも、またトレッキング中に疲れてしまったら迎えを呼ぶことも可能なので、その日の天気や体調に合わせて楽しんでみてはいかがだろう。

一歩足を踏み込めば別世界。ニヒオカ・スパ・サファリ

 さて、絶景を楽しんだあとは、クルマに揺られてニヒオカ・スパ・サファリへ。一歩足を踏み入れると、広い敷地内には棚田が広がり、ヤシの木が揺れ、ゆったりとした時間の流れを感じることができる。

ニヒオカ・スパ・サファリの入り口
敷地内は棚田が広がり、ヤシの木が風に揺れ、ゆったりとした時間が流れる

 まずは敷地内にあるレストランを紹介しよう。大きな岩の上に建つレストランは、2~3組が入れるほどの広さ。心地よい風を感じながら、ゆっくり食事ができる贅沢な空間になっている。時間を忘れて、のんびりと海を眺めながらの食事は格別だ。

 ちなみに、レストランのすぐ下には実際に降りることもできる白い砂浜のビーチがあり、運がよければウミガメを見ることもできるそうだ。

まるで隠れ家のようなレストラン
レストランに行く途中にはこんな素敵なプールがあった
ちょうどレストランでは1組のカップルが食事中だった
ヨーグルトやサラダなどが用意されていた。このほかにもパンやソーセージ、スクランブルエッグ、目玉焼きなどさまざまな料理も用意している

約2時間半の極上マッサージ体験

スパの施設

 スパは、その日の体調に合わせて14種類のスパメニューから3つ、使用するオイルも3種類のなかから好きな香りを1つを選び、施術を受ける。所要時間は約2時間半だ。今回受けたマッサージは「ニヒオカ シグネチャー マッサージ」「リフレクソロジー フットセラピー」「フェイシャル」の3つ。腕全体を使ったアロマオイルマッサージは、力加減も絶妙。時折吹き抜ける風やアロマの香り、波音が心地よく、いつの間にか眠りについてしまった。

 施術が終わったときには身体がとても軽く、ハーブティのおもてなしで気分もすっきり。施術に使用したオイルは、バージンココナッツオイルをベースにラベンダーやカモミールなどで調合されたもので、保湿効果も抜群。ちなみに記者が選んだのは「SOOTHING(スージング)」という癒しがテーマのオイルだった。「ニヒ・スンバ」に滞在するときは、ぜひマッサージも体験してもらいたい。

受付やカウンセリングを受けるところ
スパメニューは14種類もある
今回マッサージを受けたのは2つのベットが設置してあるプライベート空間
ベットの下には鏡が付いていて、寝ながら海を見ることもできる
シャワールームもとても開放的

充実の海のアクティビティを紹介

SUP体験

 ある日の午後は、約60分のSUP(Stand Up Paddle Boat)を体験した。サップとは、サーフボードの上に立ち、パドルを使って漕ぐマリンスポーツだ。記者は初めて体験したのだが、やり方はとても簡単。

 まずはサーフボードの上に正座してパドルで漕ぐことに慣れたら、徐々に膝立ちから立ち姿勢に移行していくのだが、ゆらゆら揺れるボートの上で立つにはバランス感覚が必要だ。海に落ちずに姿勢をキープするポイントは遠くを見ること。夢中になると、時間が経つのもあっという間だ。SUP体験では、インストラクターが常に側にいて教えてくれるので、初めての人も敬遠せずに体験してみよう。

立派なボートに乗り込みフィッシングへ

 また別の日には、ベテランのホテルスタッフと船に乗りフィッシングへ。魚の群れを追い、ポイントを変えながら初めての海釣りを体験した。釣れた魚はその場でさばいてお刺身に。残念ながら記者は船酔いで1匹も釣れなかったが、皆で参加すれば盛り上がるアクティビティの一つだ。

たくさん釣れました
釣った魚はその場でさばいてお刺身に

 また日が落ちて涼しくなったころには乗馬を体験。温厚な馬にまたがり、ビーチを散歩しながら夕日を楽しむのがお勧めだ。ここでもホテルスタッフが1頭につき1人つくので、安全に乗ることができる。

サンセットホースライディングを体験

 なお、海のアクティビティはこれ以外にもジェットスキー、シュノーケリング、サーフィン、川でのサップ体験、ダイビングなど豊富なラインアップ。ほかにも親子で参加できるチョコレート作り体験や、プライベートヨガレッスン、スンバ島の文化に触れる体験ツアーなども用意している。

 時間の許す限り、さまざまなアクティビティを組み合わせて、自然の恵みや豊かさを感じながら、楽しんでみてはいかがだろう。

印象的な建物のクリス&チャーリーズ チョコレートファクトリー。見学は10時~16時、体験は12時~15時まで

「ニヒ・スンバ」での3日間の滞在はあっという間だったが、短い時間でも心身ともにリラックスすることができた。ホテルにはテレビなどがなく、あるのは美しい海と自然のみ。豊富なアクティビティに参加すれば、自然のなかで過ごす心地よさや、思いがけない体験をとおして、忘れられない思い出を作ることができるだろう。

 まだあまり知られていない、バリ島から1時間で行けるリゾート「ニヒ・スンバ」。今までとは違ったリゾート体験がしたい人も、旅慣れた人も、新しい選択肢として「ニヒ・スンバ」を加えてみてはいかがだろうか。

編集部:峯岸麻美