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ガルーダ・インドネシア航空、パンダの輸送やジャカルタ空港第3ターミナルの利便性など最新状況を説明

2017年11月8日 実施

ガルーダ・インドネシア航空が同社の最新状況を知らせる会見を実施した

 ガルーダ・インドネシア航空は11月8日、都内のインドネシア共和国大使館で会見を開き、同社の最新状況などを報告した。

 先に登壇した在日インドネシア共和国大使館 公使参事官 エコ・ジュノル氏は、「ほとんどの(日本)人はバリ島しか知らない」として、インドネシアの基本情報を紹介した。インドネシアは大小1万7000の島からなる国で、陸と海で周囲10カ国と接している。西のサバンから東のメラウケまでは約5300kmあり、これは東京~ジャカルタ間の約5700kmに匹敵する距離で、非常に広大な国であると強調した。また、インドネシアには数百の民族が暮らしているが、公用語のインドネシア語により、全国民が意思疎通できるという。

 2018年には日本とインドネシアが国交樹立60周年を迎え、2016年度の訪日インドネシア人は前年比32%増の27万人、逆にインドネシアを訪れた日本人は同10%減の47万4000人であった。

在日インドネシア共和国大使館 公使参事官 エコ・ジュノル氏
インドネシアの東西は約5300km離れている
インドネシアの基本情報を説明するスライド

 ガルーダ・インドネシア航空 東京支社 旅客営業部 篠奈美氏からは、同社の最新状況が伝えられた。英スカイトラックスの格付けでは、2015年と2016年に5スターエアライン、2014年から4年連続でワールド・ベスト・キャビンクルーを受賞しており、そのほかトリップアドバイザーなどからも表彰を受けている。

 同社を母体とする航空機保守会社のGMF AeroAsiaは2017年10月10日にインドネシア証券取引所に新規上場を果たしており、同社の貨物部門(ガルーダ・インドネシア・カーゴ)も順調に拠点数を増やし、モバイルアプリによって預けた荷物の追跡も行なえると説明。

 9月には中国からインドネシアにパンダが貸与され、同社が輸送した様子を動画で紹介した。インドネシアにパンダがやってきたのは初めてとのことで、国内はパンダフィーバーに沸いたという。

ガルーダ・インドネシア航空によるパンダの輸送

 2017年9月末現在、同社の就航地域は世界20都市で、インドネシア国内路線は66都市。現在の保有機材数は144機で、子会社のLCCシティリンクを含めると200を超える。平均機体年齢は5.43年。

 関連記事「乗り継ぎが便利になるジャカルタ空港の新ターミナル『ターミナル3(T3)』を見学」でもお伝えしているが、5月1日からジャカルタ空港(スカルノ・ハッタ国際空港)は第3ターミナルの運用を始めており、同社は国内線/国際線ともに第3ターミナルに乗り入れている。このため、乗り継ぎが非常に便利になっている。

 さらに、9月1日から第3ターミナルで無料ポーターサービスを開始。水色の制服を着用した職員が無料で荷物を運んでくれる。9月17日からはスカイトレイン(SKYTRAIN)が第2~第3ターミナル間を結び、2両編成で176人乗り。現在は7時~9時、12時~14時、17時~19時の時間帯のみの運行だが、将来的には第1ターミナルを含む約3kmを24時間運用する予定とのこと。

 ジャカルタ空港を運営するアンカサ・プラ2は新たに第3滑走路の拡張を計画しており、完成すれば1時間あたりの運航数が現在の72機から114機へ増大する。ただし、用地買収は10月23日時点で32.4%。

 最後に「バリ島の最新事情」として、アグン山の火山活動に対して警戒レベルが最高位のレベル4からレベル3へ引き下げられており、立ち入り禁止区域が狭まっていること、ゴルフ場が1つ閉鎖されたが、2020年までにトランプインターナショナルG.C.として再開し、コースはフィル・ミケルソン監修で全面リニューアルすることなどが伝えられた。

ガルーダ・インドネシア航空 東京支社 旅客営業部 篠奈美氏
2014年から4年連続でスカイトラックスのワールド・ベスト・キャビンクルーを受賞
中国からパンダの輸送をガルーダ・インドネシア航空が担当し、国内はパンダフィーバーに
世界20地域に就航。子会社のLCCを含めると、保有機材は202機
5月から第3ターミナルの運用を開始
9月からターミナル間列車を運行
空港の拡張計画が進行中
インドネシア人に人気の渡航先
バリ島の最新事情など
会見の最後にはガムランに乗せてジャワ舞踊と影絵(ワヤン)を披露した
インドネシアの影絵「ワヤン」のデモンストレーション

【お詫びと訂正】初出時、バリ舞踊としていましたが、正しくはジャワ舞踊でした。お詫びして訂正いたします。