旅レポ
青い海と自然に囲まれた魅惑の島、インドネシア・スンバ島への旅(その2)
ホテル「ニヒ・スンバ」のハネムーン・ヴィラを満喫編
2018年7月12日 00:00
インドネシア・スンバ島にあるホテル、「ニヒ・スンバ」とガルーダ・インドネシア航空によるプレスツアーに参加して初めて訪れたインドネシア。
今回はバリ島から国内線のバリ島・デンパサール空港~スンバ島・タンボラカ空港線に乗り継ぎ、いよいよスンバ島へ。独自の文化と歴史、生活が息づく島の様子と滞在したホテルを紹介する。
青い海と自然に囲まれた魅惑の島、インドネシア・スンバ島への旅 記事一覧
バリ島から約1時間、ボンバルディア CRJ1000 NextGen型機に乗ってスンバ島に上陸
デンパサール空港で国内線への乗り継ぎを始める前に、スンバ島の位置をおさらいしよう。スンバ島はインドネシアのヌサトゥンガラ諸島に属する島で、バリ島からは東に400km離れた場所に位置しており、世界的なサーフスポットとしても人気がある島だ。
面積は約1万1153km2でバリ島(約5632km2)よりも大きい。気候は熱帯のサバナ気候で雨季(12月~3月)と乾季(4月~11月)があるが、年間を通して雨が少なく温暖。時差は日本よりマイナス1時間だ。
スンバ島の位置
バリ島に到着した次の日、ガルーダ・インドネシア航空が運航するデンパサール~タンボラカ線に乗って早速スンバ島へ向かった。
国内線ターミナルでは、カウンターに向かう前に手荷物検査を受ける。ここでは優先セキュリティゲート「FastTrack」を使って、スムーズにセキュリティチェックを済ませることができた。これは、ガルーダ・インドネシア航空のファーストクラス/ビジネスクラス/ガルーダマイルズプラチナ会員とスカイチームエリートプラス会員が受けられるサービスで、待ち時間も少なくとても便利なサービスだ。
また、ファーストクラス/ビジネスクラス/ガルーダマイルズプラチナ会員向けには、プレミアムチェックインカウンターも用意している。ここでは荷物の有無に関係なくダイレクトチェックインできるサービスや、ビジネスクラスやファーストクラスへの座席のアップグレードなどといったサービスに対応している。
それに加え、今回滞在するホテル「ニヒ・スンバ」では、バリ島の空港で宿泊客を航空会社のチェックイン・カウンターまで案内したり、スンバ島の空港で荷物をピックアップしたりというグリーティングサービスを提供している。また、バリ島の空港でホテルスタッフと会うことでチェックインが完了するため(事前に質問票などを提出)、実際にホテルに着いたときには、クルマを降りてからチェックインの手続きなどをせず、直接部屋まで連れて行ってもらえる。初めてこのようなサービスを受けた記者は、迎えに来てくれたホテルスタッフの爽やかな笑顔とサービスに、滞在する前から心をぐっと掴まれてしまった。
飛行機とホテルのチェックインを終え、空港内へ。搭乗口に向かって足を進めると、バリ島らしい伝統的な飾りつけや展示物、また窓の外にはバリ島伝統の割れ門「チェンディ ブンタル」も。この門は邪気が通り抜けようとすると閉まると言われていて、寺院や宮殿などの入り口に多く建てられている。ちなみに、この門は到着フロアの入り口の前にあるので、門を通り抜けることができるそうだ。
空港内を見て歩いたあとはビジネスクラスラウンジへ。ラウンジ内は2階建てでシャワールームやビジネスセンター、リフレッシュエリア、足裏マッサージ機、授乳室、プレイルーム(礼拝室)などを備えている。食事や飲み物も豊富だ。このラウンジは、ビジネスクラス利用者、ガルーダマイルズプラチナ/ゴールド会員、スカイチームエリートプラス会員が利用できる。
ラウンジでゆっくり過ごしたり、空港内を散策したりしていたらあっという間に搭乗時間に。スンバ島に向けデンパサール~タンボラカ線を運航するのは、細長い機体が特徴のリージョナルジェット旅客機、ボンバルディア CRJ1000 NextGen型機だ。同路線を1日1往復2便運航している。
ボンバルディア CRJ1000 NextGen型機は、機体に階段が内蔵されており、階段を使って直接搭乗する。細長い機内にはエコノミークラスの座席が96席あり、前方の12席は広いシートでシートピッチ約81cm、シート幅約48cm。後方のシートはシートピッチ約76cm、シート幅約43cmだ。まだ新しい機体で、内装もとてもきれい。ブルーとグレーのコントラストがとても印象的でかっこいい!
スンバ島・タンボラカ空港までの飛行時間は約1時間。離陸して少し経つと機内サービスで軽食と飲み物が提供される。この日の軽食はクリームパンとミックスナッツ、飴が2個。軽食を食べながら窓からの眺めを楽しんでいると、あっという間にスンバ島に到着した。ここからは送迎車に乗ってホテルへ向かう。
手付かずの自然と昔からの暮らしが残るスンバ島
タンボラカ空港から目的のホテル「ニヒ・スンバ」までは、クルマで約90分の道のり。その途中、クルマから見えた景色は手付かずの自然や、昔からの伝統を大切に守る人々の暮らしだ。途中で立ち寄った集落では、とんがり帽子のように中央部が突出した屋根が特徴的な伝統建築や、イカットと呼ばれる伝統的な織物などを見ることできた。
集落をあとにしてしばらくすると、今回の旅の目的地である「ニヒ・スンバ」に到着。早速ホテルを紹介しよう。
総面積は567ヘクタール! まるで楽園のようなホテル「ニヒ・スンバ」
スンバ島の南西部に位置するニヒ・スンバは、総面積567ヘクタールの広大な敷地を持つリゾートホテル。その敷地内には、趣向の異なる27棟のヴィラ(部屋数は38室)と、レストランやボートハウス、チョコレート工場、山頂のヨガ・パビリオン、乗馬、ニヒオカ・スパ・サファリなど複数の施設があり、目の前には、約2.5kmのプライベート・ビーチが広がる。
その敷地の広さに驚くところだが、まずは、このホテルの成り立ちを紹介したい。スンバ島がサーフスポットとして世界的に有名なのは紹介したが、もとはサーフィン目的の旅行者しか来ないドミトリーだったそうで、それを米国のラグジュアリーブランド「トリーバーチ」財閥ファミリーの1人、クリストファー・バーチがラグジュアリーリゾートに一新させ、ホテルを開業した。
ホテルは、世界有数のラグジュアリーホテルのみが加入できる「The Leading Hotels of The World (ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド)」のホテルメンバーであり、米国の旅行雑誌「Travel+Leisure(トラベル・アンド・レジャー)」で2016・2017年世界No.1ホテルの座を獲得している。
また、ホテルは社会貢献にも力を入れており、従業員の93%は現地に住むスンバ人を採用して島の雇用を生み出しているほか、リゾートの収益はバーチ氏が設立したスンバ財団をとおして、井戸を掘ったり、クリニックを建設したり、また学校も設立し教育にも力を入れるなど、島の人々の生活の改善に充てられているという。島と人とホテルが共存し合うホテルでもあるのだ。では早速部屋を紹介しよう。
大きなベッドやお風呂、プライべート・プールが印象的! ハネムーン・ヴィラ
27棟あるヴィラのうち、記者が宿泊したのは全4棟ある「MARANGGA(マランガ)」という名前が付いた1ベッドルームのハネムーン・ヴィラ。室内はベッドルームとバスルームの2部屋で構成されていて、2人で滞在するにはちょうどよい広さだ。ベッドはなんと天蓋付き!
バスルームには、大きくて使いやすい鏡が付いた洗面台、そしてその奥にはトイレやシャワールームがあるのだが、部屋の中心には大きなバスタブも用意されている。バスソルトも用意してあるので、手足を伸ばしてのんびり湯船に浸かればリラックスできること間違いなしだ。
部屋にはヨガマットも用意してあり、テラスで朝の空気を感じながらヨガをすれば心も体もリフレッシュできるはずだ。そして、ヴィラには海へと続く階段があり、降りてみるとそこにもまたプライベートな空間が登場。海からの眺めを独り占めできる贅沢な場所だ。
ちなみに、宿泊料金は選ぶヴィラや時期によって変動はあるが、ヴィラの料金にアルコールを除く(ただしヴィラ内のミニバーのアルコールは無料)1日3回の食事代が含まれたオールインクルーシブ。各部屋に専属のスタッフが付くなど、細やかなサービスを受けることができる。と言っても、滞在中は四六時中彼らと過ごすわけではなく、宿泊客とよい距離感を保って接してくれるのもありがたい。
施設内にはメインレストラン&バー「OMBAK」、ランチに魚料理やサラダ、ピザなどが食べられる「NIO BEACH CLUB & POOL」、軽食やカクテルなどが楽しめる「BOAT HOUSE」があり、さまざまな料理を提供している。今回は「OMBAK」と「NIO BEACH CLUB & POOL」で食事をしたので紹介しよう。
メインレストラン&バー「OMBAK」は、アラカルトの朝食や、インドネシア料理、インターナショナル料理を提供するレストラン。料理もとても美味しいが、レストランからも眺めも格別で「リゾートに来てる!」ということを実感させてくれる。また「NIO BEACH CLUB & POOL」ではグレープフルーツを使ったさっぱりとしたサラダをいただいた。
プライベート・プールや海を独り占めできるテラスが付いた部屋や、素晴らしい景色とともに楽しむ食事など、どこをとってもラグジュアリーな経験をさせてくれる「ニヒ・スンバ」。次回は、目の前に広がる海と、自然を満喫できるアクティビティを紹介する。