旅レポ

星野リゾート トマム/リゾナーレトマムの「雲ガールステイ」でふわふわ夢心地。「雲スイートルーム」や「雲海テラス」を体験

雲にこだわった北海道の絶品グルメを大満喫!

2018年7月1日~10月13日 提供

7月1日からスタートした「雲ガールステイ」で宿泊できる「雲スイートルーム」

 星野リゾートが運営する北海道・占冠村の「星野リゾート トマム」「星野リゾート リゾナーレトマム」と、4月にリニューアルオープンした旭川にある「星野リゾート OMO7 旭川」に宿泊して、初夏の北海道の見どころをめぐるプレスツアーに参加してきたので、4回に分けてレポートする。

 最初に訪れた星野リゾート トマム/リゾナーレトマムでは、7月1日から10月13日までの期間、雲をテーマにした「雲ガールステイ」を2017年に引き続き今年も販売している。

 ふわふわアイテムがたっぷりの「雲スイートルーム」にステイして夕食後にパーティ、そして早朝に「雲海テラス」で幻想的な雲の表情を楽しみ、雲がテーマの食事を味わうなど5つの体験が2泊3日で過ごせるプランだ。

ハートを刺激するかわいさがたっぷり究極のガールズステイ「雲ガールステイ」

 今回北海道までは、AIR DOが運航する羽田空港10時15分発、新千歳空港11時45分着のADO19便を利用。AIR DOは今年の12月に就航20周年を迎えるアニバーサリーイヤーのため、機内でスイーツサプライズを実施しており、小樽の名店「ルタオ」の「小樽色内通りフロマージュ」をプレゼント。特製ステッカーも機内で配布と旅の出発から楽しい気分に、あっという間の約1時間30分のフライトだった。またLINE公式アカウントの友だちを対象に「ご搭乗案内」を提示すると到着後も該当店舗で「クリームグラッセ マリアージュ」が味わえる。

羽田空港からは新千歳空港までADO19便を利用
機内ではスイーツサプライズとして小樽の名店「ルタオ」の「小樽色内通りフロマージュ」。ステッカーを希望者にプレゼント
搭乗者には新千歳空港の該当店舗などで「クリームグラッセ マリアージュ」も

 新千歳空港からはバスで約2時間ほどで最初の目的地星野リゾート トマム/リゾナーレトマムへ。星野リゾート トマムは、北海道最大級の滞在型リゾートで、冬は広大な敷地を最大限に活かしたスキー場、初夏から秋にかけては標高1088mの「雲海テラス」から雄大な雲海を間近に見られることから、ファミリーからカップルまで国内外から多くの利用者が訪れている。

星野リゾート トマム/リゾナーレトマムはトマム ザ・タワーとともに4棟の高層建築が目印

 今回ステイした星野リゾート リゾナーレトマムは32階建ての高層ホテル。1フロアに4部屋のみの約100m 2 の客室が特徴だ。7月1日より宿泊できるのが全200室中1室のみのスペシャルルーム「雲スイートルーム」。扉を開けた瞬間からホテルを発つまで、まさに“雲づくし”な体験が可能となっている。

 チェックイン後、早速「雲スイートルーム」へ。客室のドアから雲がモチーフとなっていて期待も高まる。扉を開けるとホワイトを基調とした愛らしいデザインのリビングルームが目の前に。ウォールペーパーにはパステル調で描かれた雲、特注の雲クッションにふんわり丸みを帯びたソファ。テーブルには雲なコーヒーカップも。

1室のみの「雲スイートルーム」は部屋番号のプレートから雲仕様
扉を開けると雲一色なリビングルーム
ぽってりした雲カップ&ソーサーと「KUMO SABLE」
青空を彷彿させるスカイブルーと特注の雲クッション

 ベッドルームには雲の上でお昼寝が叶う雲ベッドが中央に。ふんわりした寝心地で夢のような時間を約束してくれる。雲エキストラベッドも用意されているので3名まで宿泊可能だ。窓際にはSNS映え間違いなしの撮影スポットも。カーテンを開けると低い位置に雲海が出ていることもあり、空を散歩しているような1枚が撮れる場合も。訪れたときは雲で外一面が真っ白。まさに雲の中にいるような気分が味わえた。

ベッドルームは雲の上でスヤスヤ眠るイメージなふかふか&ふわふわデザイン
窓側には撮影スポット。雲クッションを抱いてとっておきの1枚を

 アメニティも雲モチーフ。ふかふかのスリッパに2日目の夜の雲パーティ時には、ジェラートピケのルームウェアなどを用意。全身雲ガールコーデで撮影を楽しめるなど至れりつくせり。

 もちろん「雲泡バスタイム」では、ふわふわに埋もれることができる。ジャクソンのジェットバス横に「雲泡バスボム」が2つ用意されているので、ジェット強めで泡立てて1日の疲れを取ってみては!?

ジェラートピケのルームウェアで夜のガールズトークも話が弾む
履き心地のよいやわらかな素材のルームスリッパ
付属の「雲泡バスボム」で「雲泡バスタイム」体験
しゅわしゅわで柔らかな泡に埋もれて旅の疲れを癒そう

 なお、「雲スイートルーム」は宿泊2日目の20時以降に「雲パーティ」仕様に大変身! ディナーを終えて部屋に戻ると……雲海がかかったような演出が施され、テーブルの上にはパーティ用のスイーツとドリンクが。先ほどのナイトウェアに着替え、ボトルを開けて早速乾杯! 旅の1日の終わりにとっておきの時間が過ごせる。

ブルーとホワイトのバルーンが浮かび、サプライズな演出が施される「雲パーティ」仕様の「雲スイートルーム」
テーブルの上にはドリンクとスイーツ&スナックを用意
雲モチーフのサブレたちがちょこんと乗っていた

星野リゾート トマムならではの景色をストーリー仕立てに。「雲ディナー」で美味しい雲海とトマムを堪能

 ディナーは「雲ガールステイ」利用者のみが味わえるコース「雲ディナー」をチョイス。通常2日目の夕食として提供され、雲海が発生する姿やトマムの雄大で美しい自然を一皿に表現した限定メニューが味わえるというもの。

「雲ガールステイ」利用者限定コース「雲ディナー」

 コースはアミューズの「夜明け」からスタート。マンゴーソースを柑橘のジュレで包み月をイメージしスプーンに夜明け前を表現。優しい口溶けの濃厚フォアグラのテリーヌと一緒に味わえば酸味でさらにフォアグラの美味しさが引き立つ。カボチャとローズマリーのエスプーマはハーブの香るさっぱり味で、次の1皿の足がかりに。

アミューズの「夜明け」

 続いては「雲海広がる朝露の前菜」。見た目も鮮やかな野菜とともに大地に見立てたオリーブパウダーでトマムの豊かな自然を表わす一皿。アスパラを高層ホテル、ホワイトバルサミコで朝露を表現し、野菜の甘みをアップ。中央のドライアイスで雲を表現するなど山頂から眺めたトマムの風景が舌で味わえる。

オードブルの「雲海広がる朝露の前菜」

 続いて雲海の発生をイメージした場面へ。「雲の凝結」として冷製スープを提供。水蒸気が冷やされて液体化する過程をそのまま器の中の氷とトウモロコシスープに置き換えている。スープだけではなく、煮汁を冷やして固めたゼリーも入っており、食感と旨味が押し寄せる至福の一杯となっている。

スープの「雲の凝結」

 そしてポアソンとして「雲の発生」を提供。水蒸気が上空に運ばれて、大気に冷やされ雲が発生する様子を、白身魚の蒸し焼きで表現。ズッキーニで優しく包んだヒラメのなかにはホタテのムースをイン。それをハーブ水で蒸し焼きと同時に香り付け。ふわっ&ぷりっと食感で雲のような滑らかな舌触りが楽しめる。周りのアサリの出汁で仕上げたソースを付ければ旨味がさらに口の中で広がる。

ハーブ水を回し入れて蒸し焼きに
ポアソンの「雲の発生」

 おまちかねのヴィアンドは「雲海の広がり」。とろけるほど柔らかに仕上げられた牛ロースをサクラのチップを使い瞬間スモーク。テーブル提供時に仕上げをしつつ、目の前で開けることで雲海の広がりも再現。玉葱とニンニクを使った醤油ベースの甘辛シャリアピンソースで一口目から笑顔も広がる。

目の前で瞬間スモーク。フタを開けると雲のようなスモークが広がっていく
ヴィアンドの「雲海の広がり」

 デザートは「消えていく雲」。水分が蒸発し儚く消える雲海を綿あめとミルクアイスにハイビスカスティーを注ぐことで表現。ハスカップゼリーや各種ベリーとともに、爽やかな風味が口一杯に広がる。雲海に思いを馳せながらコースを味わえば、話も弾むはず。

デザートの「消えていく雲」
雲シェイプのアイスとベリーが雲の下から現われる

朝4時起きで「雲海テラス」へ、迫力満点のトマムの雲海でリフレッシュ

「雲ガールステイ」の一つのイベントとして注目したいのが「雲海テラス」での雲海見学。標高1088mに位置するテラスへ片道約13分のゴンドラで向かい、眼下に広がるトマムの景色や雲海を思う存分楽しむことができる。

雲海と自然の壮大さを肌で感じる事ができる「雲海テラス」(画像提供:星野リゾート)

 あいにく訪れた日は雲がかかり大粒の雨が降り注ぐ一面真っ白状態。悪天候型雲海を見学できる可能性もあったが、現われることなく見学時間が終了。ただ、「雲ガールステイ」は2泊3日のため次の日に望みをかけることも。約40%の確率で雲海と出会えるので初日に出会えなくとも望みを捨てることはまったくない。

 テラスにはカフェ「てんぼうかふぇ」も併設。気温が低めのテラスでうれしい「雲マシュマロ」が浮かぶ「雲海コーヒー」(500円)や、ブルーが鮮やかな「雲海ソーダ」(500円)と軽食などが購入できる。

あいにくの雨模様の「雲海テラス」。次回に望みをかけることにした
「てんぼうかふぇ」で「雲海コーヒー」(500円)と「雲海コーヒー」(500円)などが購入できる

「雲海テラス」周辺のアクティビティも多数用意。「Cloud 9(クラウドナイン)計画」として「Cloud Walk(クラウドウォーク)」、「Cloud Pool(クラウドプール)」をはじめ展望スポットを順次オープン中。2018年9月には「Cloud Bed(クラウドベッド)」や「Cloud Bar(クラウドバー)」もスタート予定。テラスとともにさまざまな角度から雲海や景色を眺めることも。

空中散歩気分になれる「Cloud Walk(クラウドウォーク)」(画像提供:星野リゾート)
アスレチックな要素も含んだ「Cloud Pool(クラウドプール)」(画像提供:星野リゾート)
2018年9月にオープン予定の「Cloud Bar(クラウドバー)」(画像提供:星野リゾート)

 なお、「雲海テラス」の営業期間は5月12日から10月15日まで。利用料金は往復で大人1900円、小学生1200円、ペット500円。ゴンドラの運行時間は5~7時(上りゴンドラ最終乗車時間、8時下りゴンドラ最終乗車時間)となり、季節により時間が異なるのでチェックも忘れずに。

雲海見学後はホテルであったか「雲あさごはん」。じんわり染みる雲海おかゆでパワーチャージ

 山頂付近で冷えきったあとに温かなご飯が味わえるのも「雲ガールステイ」のうれしい特典。しかも雲をイメージした器に「雲あさごはん」としてトマム山で見ることのできる「太平洋産雲海」と「トマム産雲海」をイメージしたお粥のどちらかを選ぶことができる。

「雲あさごはん」は特注の雲をイメージした器で提供される

「太平洋産雲海おかゆ」は太平洋でできた海霧が夜中に日高山脈を越えてやってくる雲海を表現。雲が厚く消えにくいため日高昆布使いしっかり泡立てたエスプーマをオン。蟹などの海鮮も添えられボリューム満点。

「太平洋産雲海おかゆ」をメインにした「雲あさごはん」

「トマム産雲海おかゆ」は、風が弱い晴れた夜に熱が上空に逃げ、冷やされた空気が盆地の底にたまることで発生する雲海を表現。すぐに消えてしまうのが特徴のトマムならではの雲海をイメージし、泡もすぐに消えるような儚い状態に。鶏出汁ベースのお粥に旬の野菜が存分に味わえる1杯に仕上げている。

「トマム産雲海おかゆ」をメインにした「雲あさごはん」

 各種お粥とともに、共通で「雲海テラス」から眺めるザ・タワーを模したビジュアルが楽しげな「アスパラ雲海仕立て」。お米をおもに食べて育った鶏の“米卵”を使ったふわふわの「白いだし巻き卵」。早起きで寝ぼけた状態を目覚めさせてくれる脂の乗ったホッケを使った「ネボッケ」などがセットとなっている。

「アスパラ雲海仕立て」
「白いだし巻き卵」
「ネボッケ」とお新香

 アクティビティからグルメ、ステイまでまさに雲づくしな「雲ガールステイ」。プランにはほかにも「雲海スパトリートメント」も含まれており心も体も癒してくれること間違いなし。2泊3日で3名1室利用の場合は1名につき各7万5000円から、2名1室は7万9000円から。1日1組限定で最小催行人数は2名からとなっている。今年の夏はふんわり優しい雲ガールになるために、友人と一緒に星野リゾート トマム/リゾナーレトマムへと足を運んでみてはいかが!?

相川真由美

フリーライター/鉄鋼業やIT系やエンタメ関連の雑誌やWeb媒体の編集者を経て、フリーの記者として活動中。海外は一人旅がほとんど。趣味は世界のディズニーのパーク&リゾート巡り。最近は年間パスポート片手に日々舞浜通い。うなぎとチョコレートが好物で、旅の基本は“出されたものは全部食べる”。激辛とうがらしから謎の木の実まで挑戦するのがモットー。