旅レポ
カイルア・コナで味わえる、UCC HAWAIIのコナコーヒー
2018年7月10日 15:07
ハワイ島西部最大の都市、カイルア・コナ。空港からクルマで20分も走れば到着する、ショッピングにも最適なハワイ島観光から外せない街だ。ところで「コナ」と聞けば、思い浮かぶのがお土産の定番でもあるコナコーヒー。そのコナコーヒーのもととなるコーヒー豆は、実際にこの付近一帯で栽培されている。
コーヒー好きならぜひコナコーヒーをお土産にしたいところだが、せっかくなら街から少し足を伸ばして、スペシャルなコナコーヒーを手に入れたい。お勧めは、UCC上島珈琲のグループ会社UCC HAWAIIが運営する農園。ごく少量しか生産しない自家栽培豆を使ったコーヒーを堪能でき、しかも焙煎体験までできるのは、世界中でここだけ。ハワイ島の「今だからこそ味わえる」ポイントの1つとなっている。
少量しか生産しない特別限定コナコーヒー
カイルア・コナの中心街から内陸へ直線距離で約5km、標高450mのところにUCC HAWAIIの農園がある。海岸での厳しい暑さからはいくぶん和らいだ穏やかな気候は、「これより暑くても、寒くてもダメ」というコーヒー豆の栽培にベストの環境なのだとか。
農園の規模としては小さく、10ヘクタールの広さにおよそ1万5000本のコーヒーの木が植えられている。訪れた6月末は、鈴なりになっている実がまだ緑色の状態。収穫期となる8月から翌年の1月にかけて、赤くなった実を選別して順次収穫するため、人の手による作業が欠かせない。他国では機械化が進んでいるところもあるそうだが、ここでは季節労働者15人前後を雇い、手摘みで収穫している。
それほどまでに手間をかけているにもかかわらず、ワンシーズンで1本の木から採れるコーヒー豆はせいぜい500g、農園全体では45kg容量の麻袋200程度にしかならないそう。島外どころか島内のコーヒー店にも出荷できる量ではなく、農園内に設けられているカフェ併設の店舗でしか購入できない。わずかな量が兵庫県西宮市にある上島珈琲店 本店にサンプルとして出荷されるそうだが、このハワイ島のカフェの方がまだ手軽に入手できるだろう。
とはいえ、最近ではハワイ島南部のキラウエア火山付近の観光が難しくなったことから、代わりにこの農園にツアー客が集まる結果となり、予想外の人出に「豆が足りなくなりそう」と嬉しい悲鳴を上げている。しかも、あらかじめ予約すればコーヒー豆の焙煎体験も可能で、自分で焙煎した豆を持ち帰ることもできるとあって、さらに人気が高まりつつある。8月からの収穫も控えているものの、場合によってはコーヒー豆が「売り切れ」になる可能性もゼロではないので、カイルア・コナに来たら真っ先に立ち寄りたい。