ニュース
スクート、札幌・新千歳空港から台北経由でシンガポール線へ10月1日就航
4月19日より期間限定で就航記念特別価格航空券を販売
(2016/4/20 00:00)
- 2016年10月1日 就航
スクートは、4月19日に東京都内で記者会見を開催し、2016年10月1日より新千歳空港(札幌)へ定期便を就航すると発表した。この定期便は、桃園国際空港(台湾・台北)を経由して、新千歳空港からシンガポールのチャンギ国際空港を結び、週3便運航される。現在スクートは、成田国際空港と関西国際空港に就航しているが、今回の新千歳空港を加えて国内3空港への就航となる。
また、新千歳空港への就航を記念し、4月19日10時から4月26日23時59分(日本時間)までの期間限定で、新千歳便就航特別価格の航空券を販売する。特別価格は、新千歳~桃園間片道が4870円(税等込みで5900円)、新千歳~シンガポール片道が8870円(税等込みで9900円)などとなる。
記者会見では、スクートCEOのキャンベル・ウイルソン氏が登壇し、新千歳空港乗り入れ実現の背景などを説明した。
冒頭ウイルソン氏は、「今年は、日本とシンガポールの外交関係樹立50周年を迎えますが、この記念すべき年に、札幌~シンガポールの定期便が就航となります。また、成田就航からちょうど4年を迎える日に札幌への就航となりますので、素晴らしい形でお祝いできることになります」と、新千歳空港就航への喜びのコメントを述べた。
今回の新千歳空港への就航は、シンガポールや台湾で、北海道は観光地として非常に人気が高く、また東南アジアでも年々人気が高まっていることが背景にあるという。例えば、シンガポールの人口は500万人だが、北海道の訪日外国人観光客数の6位以上にシンガポールがほぼ毎年ランクインしているそうだが、今回の新千歳空港への就航によって、シンガポールや台湾だけでなく、東南アジアの人々にとって、より北海道が身近になり、より多くの観光客が訪れるようになると期待しているという。
また、北海道への訪日外国人観光客は冬期が中心となっている点についても言及しつつ、「北海道には1年を通して楽しんでもらえる見所が数多くあるので、我々としても通年で北海道の四季を楽しんでもらいたいと考えている」と、通年での観光客増加につなげたいと期待感を述べた。
逆に、北海道在住の日本人にとっても、これまでより短時間でシンガポールに到達できるのはもちろん、台湾渡航への新たな選択肢になると提案。競争力のある価格で台湾やシンガポールへの足を提供できるので、台湾やシンガポール、東南アジア方面への旅行に活用してもらいたいと述べた。
スクートは、全路線をボーイング 787型機で運航する世界初の航空会社という点も特徴となっているが、新千歳空港便もボーイング 787型機で運航される。ほかのLCCよりも大型の機材で運航されることで、ゆったりとした機内で快適に過ごせる点や、機内の気圧や湿度などの優位点を挙げつつ、快適な旅が可能と説明。また、シートピッチが96cmで機内食や機内エンタテイメントが付属する「ScootBiz」をはじめ、全4種類の座席を用意している点や、機内Wi-Fiを全機で利用できる点なども、既存LCCに対する優位点として説明した。
また、さらなる就航地の拡充についても言及。現在タイ当局と協議中とのことで、できるだけ早い時期に発表したいとのこと。具体的な時期については未定だが、シンガポール発バンコク経由の成田便の就航を計画しているという。
最後にウイルソン氏は、「我々スクートは、日本に就航できることを大変誇りに思っています。我々は急成長を遂げてきましたが、今後も成長を続けていきますし、札幌就航はまだまだ第1歩と考えていますので、今後ともよろしくお願いします」と述べ、会見を締めくくった。