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ANA、世界初のスター・ウォーズ特別塗装機「R2-D2 ANA JET」のロールアウトセレモニーをボーイング エバレット工場で開催
遊覧フライトを10月17日に実施、受け付けは9月18日まで
(2015/9/14 08:15)
- 2015年9月12日9時(現地時間) 実施
- 場所:ボーイング エバレット工場(米シアトル)
ANA(全日本空輸)は9月12日午前9時(日本時間9月13日1時)、「STAR WARSプロジェクト」の目玉として、そのデザインが発表されていたスター・ウォーズデザインの特別塗装機「R2-D2 ANA JET」のロールアウトセレモニー(完成披露式典)を、雲一つない晴天の下、ボーイング エバレット工場で行なった。
また、式典の模様はANAのWebサイトで生中継され、その姿は世界各地に発信された。
なお、この「R2-D2 ANA JET」はボーイング787-9型機(登録記号:JA873A)で、10月初旬に日本に到着し、10月17日に羽田空港にて遊覧フライトを実施。定期運航は10月18日の羽田~バンクーバー線が初便となる予定だ。
「ANAは我々ボーイングにとって大変特別な顧客」と、ボーイングのイーサン・ムニール氏
セレモニーは米ワシントン州シアトル近郊に位置するエバレットにあるボーイングのエバレット工場で行なわれた。ここはボーイング 747シリーズをはじめとする同社の主力航空機を生産する拠点で、今回ロールアウトしたボーイング 787-9型機もここで生産された機体だ。
セレモニーでは、ボーイング 民間航空機部門で北東アジアセールスを担当するシニア・バイス・プレジデントであるイーサン・ムニール氏とANAの米州室長 功刀秀記(くぬぎ ひでき)氏が、それぞれ次のように述べた。
イーサン・ムニール氏「我々一同、素晴らしい天候のなか、『R2-D2 ANA JET』スター・ウォーズ特別塗装機の完成披露会に皆様をお迎えし、この魔法のようなイベントの一翼を担えることを大変光栄に思います。
ANAとは、これまで数多くのマイルストーンを達成し、ともに祝ってまいりましたが、本日のマイルストーンを上まわるものは、今後そうそうないと思っております。
ANAは我々ボーイングにとって大変特別な顧客であり、大変強力で特別なパートナーでございます。787のローンチカスタマーであり、787の設計および製造においても、お力をお貸し頂きました。今後も引き続き787を世界中で運航してくださるパートナーです。
皆様ご存知のとおり、現在ANAは最大の機数の787を運航する航空会社です。すでに41機の787が運航中、さらに、787の3種類の派生機“-8”“-9”“-10”を含む42機が運航予定です。
ANAがこれだけ多くの787を投入することは、787の航空機としての高効率性の証であり、数々の革新的な技術が搭載されていること、そして、ご搭乗の皆様に大変特別な飛行体験を787が提供できるからこそ、だと思っております。
本日ANAの最新機材として仲間入りをするこちらの航空機が、世界のリーディングエアラインとしてのANAの地位を、今後も引き続き揺るぎないものにしていくと確信しております。
ANA社の成功と787-9 スター・ウォーズ特別塗装機の導入において、ボーイングが重要な役割を担えますことを大変光栄に思っております。
功刀さんをはじめとするANAファミリーの皆様には、当社とのパートナーシップと、ボーイングおよび当社の製品サービスを引き続き信頼してくださることに感謝いたします。
そして先日、ANAがウォルト・ディズニー・ジャパンとともに発表されました、さらなる2種類のスター・ウォーズ特別塗装機を楽しみにしております。ありがとうございました。」
ANAの功刀秀記 米州室長は「ボーイングは最高のパートナーです」と語り、「May the Force be with you!」と挨拶を結ぶ
功刀秀記氏「ANAとスター・ウォーズ、最新鋭の787の特別塗装機の、このようなコラボ企画を始動できますことに、社員一同、心を躍らせております。このたびのコラボが前例のない素晴らしいパートナーシップとなりますことを確信しております。
当社のアメリカへの定期便が就航しておよそ30年、シアトル便就航からは約3年が経ちました。
ANAが、この787ドリームライナーを世界で初めて導入した航空会社であることを、大変誇りに思っております。現在、ANAは世界でも最大数の787を保有、運航しております。合計83機を発注し、そのうち41機が既に運航しております。
我々の経営目標の1つが、世界市場における認知度を上げ、グローバルトラベラーのお客様の心をつかむことです。ボーイングは、この目標を達成するための最高のパートナーです。
本日お集まり頂きました皆様は、我々が大学時代にどれほどスター・ウォーズに夢中になったか、ご存知のことと思います。1977年、スター・ウォーズの第1作目が公開され、皆様おなじみのキャラクター達がスクリーンに登場して以来、スター・ウォーズは幅広い世代の人々の心をつかみ、現在も根強い人気があります。
このような形でスター・ウォーズとのコラボが実現し、我々は大変光栄に思っております。このパートナーシップをとおして、長年培われてきたスター・ウォーズに対するファンの皆様に喜んで頂き、ANAのファンにもなってくださるきっかけとなれば幸いです。
また、このたびのパートナーシップに欠かすことのできないパートナーが、ボーイングです。ボーイングと2004年に始めた787ドリームライナーのコラボレーションは、当社の成功になくてはならないものとなりました。現代的な最新鋭の航空機を絶えず追求する当社にとってり、ボーイングはかけがえのないパートナーです。
このスター・ウォーズ R2-D2特別塗装機に787が選ばれた理由もまさに、787の卓越した安定性、快適性、信頼性にあります。787のこうした優れた特性、ボーイングとANA両社のたゆまぬ努力と熱意により実現しました。
ボーイングの大勢の皆様とご一緒に、787を作り上げるプロジェクトは、我々ANA社内の多くのチームにとって、非常にワクワクする旅のようでした。両者が一緒に汗を流した年月がなければ、この素晴らしい航空機を今日お披露目することはできませんでした。ボーイングなしには、このような素晴らしいコラボ企画にANAは参画することさえできなかったでしょう。ボーイングには、大変感謝しております。
今日は、私が1人でここに立ち、皆様にご挨拶申し上げることを申し訳なく思います。本来ならば、787プロジェクトにおいて尽力したANAとボーイングすべてのメンバーが、ここで皆様にご挨拶し、ともに祝う栄誉を分かち合うべきだと思うからです。
この素晴らしいパートナーシップと、我々それぞれのブランドの成功を、今後とも楽しみにしております。本日は、お集まり頂きまして誠にありがとうございました。
ぜひ本日のイベントをお楽しみ頂ければ幸いです。そして……
May the Force be with you! (フォースとともにあれ!)」
R2-D2、C-3POも登場し、ストーム・トルーパーが警備
両名の挨拶後、ストーム・トルーパーが監視するペイントハンガーの扉が開き、この機の塗装に携わったペイントチームとともに「R2-D2 ANA JET」が姿を現した。この複雑な塗装には45人のスタッフが交代で、通常の倍程度の10日間をかけて仕上げたそうだ。
トーイングカーにより所定の位置まで「R2-D2 ANA JET」が牽引されると、駐機場を開放。今回のデザインのモチーフとなったR2-D2をはじめC-3PO、ストーム・トルーパーらスター・ウォーズのキャラクター達も姿を見せ、ANAやボーイングの関係者らが巨大な「R2-D2 ANA JET」をバックに記念写真を撮り合い、思い思いの時間を過ごした。世代を超えたキャラクターだけにその人気は高く、撮影タイムはセレモニー終了時刻まで途切れることはなかった。
いち早く「R2-D2 ANA JET」に乗れる遊覧フライトを10月17日に実施
ANAは10月初旬に日本に到着する「R2-D2 ANA JET」に、誰よりも早く乗ることができる遊覧フライトを実施する。定員は89名で約2時間~3時間の飛行時間を予定。参加者はスター・ウォーズのコスチュームを自身で用意し、それを身に着けて搭乗するというイベントだ。申し込み受け付けは9月18日まで。詳しい参加方法はANAのWeb(http://www.ana-sw.com/)サイトを確認してほしい。
また、スター・ウォーズシリーズ最新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」は12月18日に公開される。