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ANA、スター・ウォーズ特別塗装機の新デザイン2機を披露、計3機を就航
初便は10月18日の羽田~バンクーバー線
(2015/8/18 20:27)
- 2015年8月18日 発表
ANA(全日本空輸)は8月18日、4月17日に発表した映画「スター・ウォーズ」ブランドを活用するプロモーション「STAR WARSプロジェクト」の新たな展開として、新たに2機の特別塗装機を発表した。すでに発表していたR2-D2をデザインした「R2-D2 ANA JET」を加えて、計3機を就航させる。
STAR WARSプロジェクトは、スター・ウォーズブランドを活用するプロモーション・ライセンス契約をANAとウォルト・ディズニー・ジャパンが締結して実施するもので、2020年3月まで約5年間行なわれる。
スター・ウォーズは今年(2015年)12月18日には、新たな3部作の1作目となる「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の公開が予定されており、今回新たに発表された特別塗装機には、同作品に登場する新キャラクターの「BB-8」が描かれる。
この発表により、3機のスター・ウォーズ特別塗装機が就航することになる。
最初に就航するのは、4月に発表されたボーイング 787-9型機に「R2-D2」をデザインした「R2-D2 ANA JET」。10月初旬に日本に到着し、10月18日の羽田~バンクーバー線が初便となることも発表した。
続いての機体は、2015年11月頃に就航予定の「STAR WARS ANA JET」。こちらは国内線用のボーイング 767-300型機を使ったもので、ポートサイドにR2-D2、スターボードサイドにBB-8をペイントしたもの。羽田空港を中心に国内線で運航する。
最後に就航する予定なのが、ボーイング 777-300ER型機にBB-8をペイントした「BB-8 ANA JET」。2016年3月頃より北米路線を中心に国際線で運航される予定となっている。
また、10月18日の初便前日となる10月17日には、羽田空港発着の遊覧フライトを実施することも発表。8月18日14時30分から募集を開始しており、期間は9月18日まで。
応募方法は2種類で、1つは「ANA PLANET Fan Photo 投稿キャンペーン」の特設サイトから、スター・ウォーズのキャラクターになりきった姿の写真を投稿して応募するもの。こちらはANA国際線就航都市数にちなんで39名を招待する。
もう1つの応募方法は、「ANAマイレージクラブ遊覧フライトキャンペーン」の特設サイトから応募するもので、日本在住のANAマイレージクラブ会員なら誰も応募が可能。こちらはペアで25組50名を招待する。
このほか、11月1日からは、ANA国際線機内エンターテイメント番組で「スター・ウォーズ」の歴代映画を上映する。スター・ウォーズが機内エンターテイメントとして上映されるのは初めてという。提供路線は国際線全路線全便。提供期間は11月1日~2016年1月31日。月ごとの上映作品は、2015年11月~12月が「エピソード4/新たなる希望」「エピソード5/帝国の逆襲」「エピソード6/ジェダイの帰還」。2015年12月~2016年1月が「エピソード1/ファントム・メナス」「エピソード2/クローンの攻撃」「エピソード3/シスの復讐」。
R2-D2 JETは世界で注目される存在に
8月18日に行なわれた発表会では、冒頭でANA代表取締役社長の篠辺修氏は「4月に発表したボーイング 787-9型機の『R2-D2 ANA JET』は、10月初旬に日本にいよいよやってくる。国際線の定期便に投入する予定だが、お披露目を兼ねて、羽田発着の遊覧フライトも計画している。お客様にはスターウォーズの衣装で搭乗していただくなど、皆さんと一緒に大いに楽しめるフライトを作っていきたいと思っている」と特別塗装機を紹介。
R2-D2 ANA JETのフライトについては、「10月18日、羽田発~バンクーバー線で初飛行を予定している。そのあとは、北米がサンノゼ、シアトル、ヨーロッパはミュンヘン、パリ、ブリュッセル。そのほか、シドニー、北京、ジャカルタにも就航する予定」と明らかにした。
そして、今回の発表となる2機の新塗装発表については「ボーイング 787-9で発表した作品が評判がよかったので、新たに2機の特別塗装をやることにした」とし、「ANAのスターウォーズ特別塗装機が10月以降に、世界中を駆け回る。日本をはじめとして世界の皆様から、愛されることを期待している。今後も、スターウォーズプロジェクトでは、さまざまな企画を準備している。ぜひご期待いただきたい」とプロモーションが世界規模へ拡がることに期待した。
続いて、今回の発表会には、ウォルト・ディズニー・ジャパン 代表取締役社長のポール・キャンドランド氏も招かれて挨拶。「今年12月18日から、またスターウォーズのストーリーが続く。世界的なイベントになると思うが、その前に10月から違う世界イベントが始まる。ANAのスターウォーズ飛行機が飛び始める。かなりかっこいい。世界的に話題になると思う。機内でもいろいろ企画しているので、本当に楽しいエンターテインメントイベントになるのではないかと思っている」とコメント。
さらに「自分も見て、乗りたいと思って、用事がなくても羽田からバンクーバーやシドニーに行こうかと考えている」とキャンドランド氏個人としても気に入っている様子だった。
併せて、ルーカスフィルム共同会長のキャスリーン・ケネディ氏のビデオメッセージを上映。「ANAとルーカスフィルムの5年間にわたるプロモーションにより、3つの異なるデザインのスター・ウォーズデザインの旅客機が大空を駆け巡ることになった。ぜひ楽しみにしてほしい。そして、地上から眺めるだけでなく、ANAのスター・ウォーズジェットに乗り込んで世界へ出かけてほしい。ルーカスフィルムとしては日本でANAという素晴らしいパートナーに巡り会えて、そして皆様に素晴らしい機会をお届けできて本当にうれしく思っている。私も次に日本を訪れた際には乗ってみたいと思っている」とコメントを寄せた。
発表会ではここで、スター・ウォーズの人気キャラクター「R2-D2」と「C-3PO」がスペシャルゲストとして登場。篠辺氏、キャンドランド氏、C-3POの3名でスイッチを押して、特別塗装機のデザインをアンベールした。
ちなみに、ANAでは「マリンジャンボ」以来、さまざまな特別塗装機を運航しているが、ハリウッド映画のキャラクターを採用したものは初めてのことになる。特別塗装機を見ながらのトークセッションで、お気に入りキャラクターを聞かれた篠辺氏が「BB-8」と答え、隣にいるR2-D2に「ごめんね」と謝る場面も。
キャンドランド氏は「ドリームライナー(ボーイング 787)のR2-D2」をお気に入りに挙げた。また壇上では、特別塗装機に描かれていないC-3POがちょっと不満そうにする仕草も見せ、笑いを誘っていた。
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