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東京ディズニーリゾート、ヴィランズのショーに魅せられるディズニーシーの「ディズニー・ハロウィーン」

9月8日~11月1日開催。大人が楽しむ夢の国のハロウィーン

2015年9月8日~11月1日 開催

メディテレーニアンハーバーで開催されるショー「ザ・ヴィランズ・ワールド」

 オリエンタルランドは、東京ディズニーシーと東京ディズニーランドで、恒例の「ディズニー・ハロウィーン」を9月8日~11月1日に開催している。9月7日に主なショーなどの報道公開が行なわれたので、本記事ではディズニーシー編としてレポートする。

 2015年のディズニーシーの「ディズニー・ハロウィーン」は、“ヴィランズ一色の、クールで妖しいハロウィーン”をテーマにしている。“ヴィランズ”とは、ディズニー作品に登場する悪役たちの総称。東京ディズニーランドが小さな子供でも楽しめる「ハッピーハロウィーンハーベスト」をテーマにしているのに対し、大人も楽しめる東京ディズニーシーならではの格好よさや美しさ、クールさで構成されている。そのため、物語の悪役を本気で怖がるような就学前の子供にはやや不向きといえるが、カップルや女性はもちろん、男性でも楽しめる内容となっている。

 イベントとして、メディテレーニアンハーバーの「ザ・ヴィランズ・ワールド」や、アメリカンウォーターフロント/ウォーターフロントパークの「ヴィランズ・ハロウィーン・パーティー」、アラビアンコーストの「カスバ・マジックトリート」など、パーク内各地でヴィランズが登場する多彩なショーが開催されるほか、カスバ・フードコートで提供されるスペシャルメニュー「ヴィランズスペシャルセット」などの食事やグッズも期間限定で楽しむことができる。なお、各ショーの開催時間などは、日によって変動する場合があるので、公式Webページにて確認して頂きたい。

ザ・ヴィランズ・ワールド

開催場所:メディテレーニアンハーバー

 メディテレーニアンハーバーにて、水上の船とステージで繰り広げられる約25分間のショー。1日3回公演され出演者数は約120人。

 最初のシーンでは、ヴィランズを乗せた船が5隻登場。それぞれマレフィセント(眠れる森の美女)、ジャファー(アラジン)、キャプテン・フック(ピーターパン)、ウィックド・クイーン(白雪姫)、ハデス(ヘラクレス)を乗せており、船のデザインも各キャラクターをモチーフにしたものとなっている。

ヴィランズを乗せた船が5隻登場
マレフィセント(眠れる森の美女)を乗せた船
ジャファー(アラジン)を乗せた船
キャプテン・フック(ピーターパン)を乗せた船
ウィックド・クイーン(白雪姫)を乗せた船
ハデス(ヘラクレス)を乗せた船

 オープニングでは、マレフィセントを乗せた船が港の中央部で停止すると、マレフィセントが招待したディズニーのキャラクターを紹介。各船の船上にミッキーマウスなどのキャラクターが登場する。そして、ステージなど港の陸上にジャファーの手下が登場してダンスを繰り広げる。

マレフィセントを乗せた船が港の中央部で停止すると、マレフィセントが招待したディズニーのキャラクターを紹介
キャプテン・フックの船に海賊風のミッキーマウスが登場
ウィックド・クイーンの船には女王風のミニーマウスも登場
ヴィランズの手下のコスチュームを着たダンサーたちが踊りを披露
ウィックド・クイーンの手下が“美しさ”をアピール
キャプテン・フックの手下が“気品”をアピール
ハデスの手下が“ユーモア”をアピール
ジャファーの手下がアクロバットなパフォーマンスも
ショーと連動して登場する水上バイク

 ヴィランズのメンバーたちは、自分たちの魅力をアピールするパフォーマンスをウィックド・クイーン、キャプテン・フック、ハデス、ジャファーの順で行ない、それに合わせて陸上のステージにヴィランズのキャラクターをイメージしたダンサーたちが登場。また、ミッキーマウスなどのキャラクターも加わり、パフォーマンスを見せる。途中からアースラ(リトル・マーメイド)も登場しクライマックスを迎え、最後にミッキーマウスなどのキャラクターたちが一同にマレフィセントの船に乗り込み、ハーバーを1周してお別れを告げてショーが終了となる。

 キャラクターの顔ぶれが豪華なのも見どころだが、ステージで行なわれる色とりどりのダンサーたちのダンスや、ショーと連動して登場する水上バイク、プロメテウス火山の噴火など、「ディズニー・ハロウィーン」のメインを飾るショーとして見応えのある内容となっている。

途中からはミニーマウスなど、ディズニーのキャラクターがステージに加わって踊る
デイジーが海の歌姫の仮装でハーバー中央の船で歌い始める
アースラ(リトル・マーメイド)の触手と上半身が登場
アースラの手下たちも加わる
ヴィランズ手下たちとミニーマウスがパーティを盛り上げる
ミッキーマウスもステージに登場し、クライマックスへ
観客(ゲスト)も一緒に盛り上がろうと呼びかけ、フィナーレへ
ディズニーのキャラクターたちがステージに集まり、パーティの余韻を語り合う
マレフィセントの船に乗り、ハーバーを1周してお別れを告げてショーはエンディングへ

ヴィランズ・ハロウィーン・パーティー

開催場所:アメリカンウォーターフロント/ウォーターフロントパーク

アトモスフィアショー「ヴィランズ・ハロウィーン・パーティー」。ヴィランズの力で魅力的な人間の姿に変えられた6人の手下たち
ウィックド・クイーンの手下
マレフィセントの部下
ハートの女王(ふしぎの国のアリス)の手下
スカー(ライオン・キング)の手下
キャプテン・フックの手下
ハデスの手下

 アメリカンウォーターフロント/ウォーターフロントパークで不定期に開催されるアトモスフィアショー「ヴィランズ・ハロウィーン・パーティー」は、出演者8名で約20分の内容。“ヴィランズの力で魅力的な人間の姿に変えられた手下たちが、ゲストにヴィランズの素晴らしさをアピールし、ヴィランズの世界へ引き込もうとするリクルーティングを実施する”という設定で、キャラクターをモチーフにした姿の6人の“リクルーター”が登場。司会の「ミスターV」や助手の「ミス・スキャター」と掛け合いをしながら進行する、格好よくかつコミカルな要素が入ったショー。

司会の「ミスターV」と、ミスターVの押しかけ弟子の助手「ミス・スキャター」

 ショーの観客(ゲスト)と一緒にヴィランズのポーズを楽しみながら、観客のひとりから“もっともヴィランズの世界にふさわしい”と思った観客を指名し、リクルーティングを行なう。そしてミスターVより「ヴィランズの世界に来る覚悟はおありですか?」と決断を迫り、最後に「ハッピーハロウィーン、ハッピーヴィランズ」という掛け声でフィナーレとなる。

観客(ゲスト)と一緒にヴィランズのポーズを楽しみながら、観客のひとりから“もっともヴィランズの世界にふさわしい”と思った観客を指名
ミスターVより「ヴィランズの世界に来る覚悟はおありですか?」と聞かれると指名された観客はあっさり「はい」と答えた。そのあっさりさにメンバーたちも思わず驚いて再度決断を迫る
ヴィランズに加わるなら、666年後の10月31日にタワー・オブ・テラーの頂上に来るようにと指さして、最後に「ハッピーハロウィーン、ハッピーヴィランズ」という掛け声でフィナーレ

 また、リクルーティングとは別に、「ミスターV」と「ミス・スキャター」が登場し、観客(ゲスト)のファッションをチェック。ヴィランズに相応しいファッションアイテムやヴィランズらしいポーズをレクチャーするアトモスフィアショーも開催される。

「ミスターV」と「ミス・スキャター」が登場し、観客(ゲスト)のファッションをチェック
ヴィランズに相応しいファッションアイテムやヴィランズらしいポーズをレクチャーする
色々とアイテムを取り出して観客をコーディネート
クルエラ・ド・ビル(101匹わんちゃん)風のコーディネートが完成

カスバ・マジックトリート

開催場所:アラビアンコースト

 アラビアンコーストで不定期に開催されるアトモスフィアショー「カスバ・マジックトリート」は、出演者7名で約25分前後の内容。ジャファーの後継者を名乗る黒魔術師やマジックランプシアターに登場する、シャバーンとアシーム、コーチマなどが登場し、コミカルに掛け合いながらマジックを披露。後半ではジャファーも登場する。

ジャファーの後継者を名乗る黒魔術師(左)が登場。大道芸風の魔術(?)を披露。シャバーン(中央)とアシーム(右)とコミカルに掛け合いが行なわれた
そこに本物のマジシャンであるコーチマ(右)と助手の踊り子たちが登場。3人でマジックを披露しあう
ジャファー本人が登場。3人はご機嫌を取ろうとマジックを披露
レストラン「カスバ・フードコート」では、黒魔術師やシャバーン、アシームなどが登場し、食事中の観客を訪れてマジックを披露してくれる

 また、レストラン「カスバ・フードコート」では、黒魔術師やシャバーン、アシームなどが登場し、食事中の観客を訪れてマジックを披露するアトモスフィアショーも開催する。

パーク内の装飾

「ディズニー・ハロウィーン」の期間中には、メディテレーニアンハーバーにあるミラコスタ通りエントランスに、白雪姫の“魔法の鏡”が登場。さらに、回廊の天井などにもヴィランズのバナーが飾られている。

ミラコスタ通りエントランスの装飾
回廊の天井などにもヴィランズのバナー
白雪姫の“魔法の鏡”が登場

 アメリカンウォーターフロントのニューヨークエリアの「S.S.コロンビア号」前には、ヴィランズが勢揃いしたフォトロケーションを設置。セイリングデイ・ブッフェの入口や店内、テーマポート内の各施設の入口やランプポストなどにもヴィランズをテーマにした様々な装飾が施される。

「S.S.コロンビア号」前には、ヴィランズが勢揃いしたフォトロケーション
パーク内各所にヴィランズの装飾
「カスバ・フードコート」のデコレーション

 また、アラビアンコーストでは、ジャファーをモチーフにしたデコレーションが「カスバ・フードコート」の入口や店内に展開されている。

スペシャルメニュー

 カスバ・フードコートで提供されるスペシャルメニュー「ヴィランズスペシャルセット」(1580円)は、ブラックカリーにナンとスパイシーチキンが添えられており、デザートとしてチョコレートムースケーキが付く。また自分で選択できるソフトドリンクもセットに含まれる。実際に食べてみたが、ブラックカリーはスパイシーだが、辛さはほどほどにしてあり、見た目ほど刺激のある味ではないため、誰でも楽しめる味付けとなっている。

カスバ・フードコートで提供されるスペシャルメニュー「ヴィランズスペシャルセット」(1580円)

 リフレッシュメント・ステーションで提供されるスペシャルメニュー「ツートーンギョウザドッグ」(550円)は、非情な女「クルエラ・ド・ビル」をイメージしたもので、中身は豚肉、タマネギ、タケノコ、ごま、ショウガなど、細長いツートンカラーの「豚まん」といったところ。実際に食べてみたが、モチモチとした皮と具が詰まったアンの部分がマッチして美味だった。

リフレッシュメント・ステーションで提供されるスペシャルメニュー「ツートーンギョウザドッグ」(550円)
中身は豚肉、タマネギ、タケノコ、ごま、ショウガなど、細長いツートンカラーの「豚まん」といったところ

 ほかにもディズニーヴィランズのダークさをイメージした「ブラッククイニーアマン」(380円/個)なども販売される。また、東京ディズニーランド、東京ディズニーシー共通で、ドラキュラに扮した「ミスター・ポテトヘッド」をモチーフにした「ポップコーン、バケット付き」(2100円)も販売する。

ディズニーヴィランズのダークさをイメージした「ブラッククイニーアマン」(380円/個)
東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの両方で購入できる「ミスター・ポテトヘッド」をモチーフにした「ポップコーン、バケット付き」(2100円)

スペシャルグッズ

 ディズニーヴィランズたちがデザインされた「ふせんセット」(1230円)や、パーク内で仮装に使用できるミニーマウスたちをイメージしたカチューシャ(各1800円)などを発売。特に「マレフィセント」をモチーフにした角形のカチューシャは、大型の「ぬいぐるみバッジ」と共に身に付けるとヴィランズ気分がより味わえる。

「ふせんセット」(1230円)
「ぬいぐるみバッジ」(1600円)
ミニーマウスたちをイメージしたカチューシャ(1800円)
「マレフィセント」をモチーフにした角形のカチューシャ(1800円)

 東京ディズニーランドと東京ディズニーシー共通デザインのグッズでは、着るだけでモンスターに変身できるポンチョを発売。ユニセックスフリー仕様(3900円)とキッズフリー(3300円)の2ラインアップのため、親子で楽しめる。また、ミッキーマウスやミニーマウスのグローブや靴などに変身をした“ファニー・モンスターズ”グッズが2015年も引き続き登場。ドナルドダックの帽子や文字などに変身したモンスターたちがあしらわれたパーカ(4600円~5300円)やトートバッグ(3200円)、ステーショナリーセット(1200円)などを発売する。グッズは「エンポーリオ」、菓子類は「マーチャント・オブ・ヴェニス・コンフェクション」で販売される。

着るだけでモンスターに変身できるポンチョ
ユニセックスフリー仕様(3900円)とキッズフリー(3300円)の2ラインアップ
“ファニー・モンスターズ”のパーカ(4600円~5300円)
“ファニー・モンスターズ”のトートバッグ(3200円)
“ファニー・モンスターズ”のステーショナリーセット(1200円)

(編集部:柴田 進)