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山善、日本の夏に対抗する「本気の猛暑対策グッズ」。ありそうでなかった熱中対策シェルターや新型水冷服を見てきた!
2026年4月23日 18:26
- 2026年4月23日 発表
山善は4月23日、東京・有明の本社で「猛暑対策 新商品 プレス向け体験会」を開催した。今年は早くも4月から夏日が観測され、記録的な酷暑が長期化すると予想されている。また、昨年の労働安全衛生法における職場での熱中症対策義務化や、エネルギー価格の高騰を背景に、猛暑対策への関心は社会的に高まっている。
こうしたなか同社では猛暑対策グッズを強化。夏本番を前に、2026年新モデルの「水冷服」や日本初の「熱中対策シェルター」といった製品を順次、公式通販サイト「山善ビズコム」、楽天市場「くらしのeショップ」、一部ホームセンターなどで発売する。
山善 家庭機器事業部 第3商品統括部 商品企画3部 部長の尾崎友章氏によると、2025年の記録的猛暑と法改正の影響により、同社の猛暑対策関連商品の売上は前年比+34%という過去最高の伸びを記録。
今年度の戦略として「これまでのような“点”での対策ではなく、作業者の身体を冷やす、作業空間を冷やす、休憩スペースを作る、そして緊急時に備えるという4つの“面”での提案を行なっていく」と語り、2026年度はさらに関連商品で前年比+30%の売上増を計画していると説明した。
身体を直接冷やす、猛暑対策ウェア「水冷服」
最先端の猛暑対策ウェアとして5月中旬に発売するのが、新型水冷服「DIRECT COOL ProPLUS 水路式」(2万5980円)。内側に張り巡らした水路に冷やした水を、モバイルバッテリーで稼働する小型ポンプで送り込み、身体をダイレクトに冷やすというベスト型ウェアだが、最大の特徴は、従来のチューブ式から背中全体を面で冷却する水路式構造へ進化した点だ。
裏地には結露や汗を吸収するシートを採用し、通気性確保のための穴あき構造にすることで蒸れを防ぐ工夫もプラスした。また、熱中症対策において「脇を冷やす重要性」に着目し、脇の下まで冷却する設計にもこだわったという。オプションとして、「頭部」または「首」まで冷やせるアタッチメント(各8000円)も用意している。
通常は、男女問わず使えるS~3Lサイズを展開しているが、体重130kgの大柄な作業者にも対応する最大8Lサイズの「ビッグサイズ 水冷服」(1万7980円)も新たに登場した。
同じく5月中旬に発売の「Mizu fit」(7980円)は、ベスト内部に水を含ませて気化熱により体を冷やすインナーウェア。
開発担当者によれば、従来品では水分を保持するために敷き詰めていた「中綿」を使用しない新構造であるため手入れがしやすく、ファン付きウェアと組み合わせて着用することで高い冷却効果を発揮するという。
休憩スペース自体を冷やす「熱中対策シェルター」
作業現場の休憩スペース確保に向けて、4月下旬には「熱中対策シェルター」(9万9800円)が発売となる。これはテントとスポットクーラーを組み合わせた移動式の簡易シェルターで、倉庫やガレージなどの「屋内用」と、完全な野外に設置できる「屋外用」をラインアップしている。
屋外用は、同社が培ってきたレジャー用品のノウハウを活かした遮光率99.99パーセント、UPF50+のブラックコーティング生地を採用しており、スポットクーラーを併用することで外気温より約-6度の涼しい空間を実現する。
仕組みとしてはキャンプのテントに近いが、「日本で屋外にこのような休憩所を作れる商品は他社では見たことがなく、おそらく山善が初めて」だという。
担当者によれば、よく作業現場などで活用される“仮設トイレを改造した休憩所”に比べて設置が容易であり、別売りのスポットクーラーとセットで購入しても9万9000円。10万円を切る価格設定のため、固定資産税の対象外として中小企業が導入しやすい点もメリットだ。
万が一の熱中症発生時に備える「緊急対応グッズ」
万が一の熱中症発生時に飛び込める「エマージェンシープール」(2万7500円)は4月下旬に発売。約30秒で簡単に組み立てられ、水道水などの水を70L入れた状態で仰向けに寝ることで、全身を冷やすことができる。
これは建設現場などの要望から生まれた製品で、パニック時でも直感的に使えるよう、本体側面にイラスト入りの使用手順が描かれている。身長に合わせてサイズ調整でき、子供を想定した140cmから、大人を想定した175cmまで対応する。
膝を曲げて仰向けになれば、身長175cm以上の人でも利用可能。「熱中症の応急処置においては足・膝を冷やす必要性は低く、主に上半身を冷やすことが重要となるため、まっすぐではなく、多少膝を曲げてラクな姿勢で仰向けになれる設計」とのことだ。
例えば、学校や課外活動、子供会のサッカーや野球のイベントなど、人が多く集まる屋外のシーンで備えておけば、熱中症発生時に初期対応しやすい。近くに水源がない場合を考え、あらかじめ用意しておける水タンク(10L×7袋)、保管や持ち運びに便利な専用バッグもセットになっている。
あわせて、防災士が監修した1人用の「熱中対策セット」(2980円)も紹介された。ショルダーバッグの中に、衝撃を与えるとキンキンに冷えるアイスパックやブルーシート、対応マニュアル、消毒スプレーなど、初期対応に必要な最低限のアイテム19点がまとまっている。
ペットボトルで「飲める氷」を一度にたくさん作れる、ノンフロン冷凍庫
そして本日4月23日に情報解禁されたのが、業務用ノンフロン冷凍庫「コールドマジック」(8万7780円)。冷凍・冷蔵機能に加えて、ペットボトル飲料からシャーベット状の氷を作り出す「飲める氷」モードを搭載している。
過冷却状態の飲料に衝撃を与えることで微細な氷に変化し、体の内側から効率的に冷やすことができる新しいアプローチの製品だ。
水はもちろん、スポーツドリンクやお茶のペットボトルでも使える。500mLなら最大55本、280mLなら最大75本を格納でき、大人数イベント時にもまとめて準備できる。
実はレジャー・アウトドア用品を手がけて30年。GW・夏の展示会で現物を試せる!
山善というと生活家電のイメージが強いが、実は1996年にプライベートブランド「CAMPERS COLLECTION(キャンパーズコレクション)」を立ち上げて以来、テントやガーデニング用品などレジャー・アウトドア用品を約30年にわたり展開してきた歴史を持つ。
長く培ってきたこのアウトドア領域の経験やノウハウと、得意とするスポットクーラーなどの電化製品を掛け合わせることで、今回の「熱中対策シェルター」などの新しい猛暑対策グッズの開発へとつながった。
さらに、これらのアウトドア用品や猛暑対策グッズは、自社で企画・開発を行なっているオリジナル製品。「山善の商品=コスパがよくてお手頃価格」というイメージの背景には、素材や商品の大量仕入れを行ない、海外の協力工場で委託生産したものを自社で直接輸入して流通させるという一貫した体制がある。
独自の生産・仕入れルートの強みによって、消費者の期待に応える比較的安い価格設定を実現してきたと、尾崎氏は説明した。
なお山善は、5月13日~15日にインテックス大阪で開催の「猛暑テック(猛暑対策テクノロジー)大阪展」、5月20日~22日には東京ビッグサイトで開催の「2026地球温暖化防止展」に出展。
さらに、夏本番を迎える7月15日~17日にも、東京ビッグサイトで開催の「猛暑対策展」へ出展を予定している。実際に製品に触れて、機能性を体験できるので、ぜひ足を運んでみてほしい。





















































































