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飛鳥IIIやディズニーで「クルーズ旅」は若返りなるか、JATAなど5団体が敷居の高さを解消する“まとめサイト”オープン

2026年10月8日 発表
「ツーリズムEXPOジャパン」で配布したPR用うちわ。今後の関連イベントでも活用し、サイトの認知拡大を図る

 JATA(日本旅行業協会)、JOPA(日本外航客船協会)、JICC(日本国際クルーズ協議会)は、クルーズ情報をまとめた専用サイト「Let’s CRUISE 1M(Million)~100万人で行こうよ!船旅へ~」を9月24日に開設した。

 主な狙いは、国土交通省が掲げる「2030年に日本人のクルーズ人口100万人達成」の目標に向けて、クルーズ旅行の魅力を広く発信し「船旅に出かけよう」という盛り上がりを作っていくこと。

 JATA 海外旅行推進部 副部長の大久保英男氏が、10月8日の定例会見でサイト開設の背景や今後の市場展開について説明した。

業界5団体が連携し、分散していた情報を一元化

 サイトの開設にあたっては、JATA・JOPA・JICCのほか、全国の寄港地を支える「みなと総合研究財団」(WAVE)、情報発信や普及活動を行なう「クルーズイズム」の5団体が連携。

 これまで船会社や旅行会社、全国の寄港地などで分散していた情報を1つに集約し、最新ニュースやイベント情報、人気YouTuberによる体験記などを掲載する。

 旅行者にとって「情報が掴みにくい」「敷居が高い」と思われがちなクルーズ旅の情報を分かりやすく一元発信していく。

「日本のクルーズ市場の持続的発展に向けた有識者検討会」とりまとめのポイント ※画像を開いてからクリックで拡大

新船就航やディズニークルーズ誕生が大きな追い風に

 日本のクルーズ人口は、コロナ前の2019年に過去最多の35万6000人を記録したが、コロナ禍で激減。直近の2025年には、24万3000人まで回復した。

 それでも約4倍となる「100万人」の目標が立てられた背景には、クルーズ業界内で相次ぐ大きな話題がある。

 例えば、2025年7月にデビューした「飛鳥III」や2024年12月就航の「三井オーシャンフジ」をはじめとする新船の登場のほか、2028年度には日本初の「ディズニークルーズ」誕生も控える。

 さらに、外国客船の日本発着ルートの拡大や、海外旅行の本格回復に伴う「フライ&クルーズ」の伸びも期待されているという。

シニア中心から20〜30代・ファミリー層へと開拓

 現在の国内クルーズ旅行は60代以上のシニア層が中心で、「高額」「長期休暇が必要」といった心理的・構造的なハードルが根強く存在する。これに対して大久保氏は、ターゲット層を20~30代の若年層や子育てファミリー層へと大きく広げていきたい考えを示した。

 市場では、移動費・宿泊費・食事代などが含まれた1泊1万円台からのカジュアルなクルーズや、週末を利用して参加できる2〜3泊の短期コースも増えており、若者や現役世代でも利用しやすい環境が整いつつあるようだ。

 今後は新サイトでの情報発信をはじめ、SNSやYouTuberによるリアルな体験談の共有、修学旅行など教育旅行でのクルーズ導入を通じて、「身近で気軽な旅の選択肢」としての定着を目指す。

一般社団法人日本旅行業協会 海外旅行推進部 副部長 大久保英男氏